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仕事で成果を出すために知っておきたい大切なこと vol.2【能力とは?】

3つの大切なことの掛け算が職務遂行能力を決めることをvol.1で書きましたが、その中の「能力」について、今日は深堀していきましょう。

「能力」とは?という問いには様々な解があると思いますが、実のところ3要素×3要素で言い表すことが可能です。

まず、私たち人間が仕事をする際に深く影響している構成要素を考えてみると行動部分が一つの軸としてあります。

①インプット(聞く、読む)
②アウトプット(話す、書く)
③内部処理(感情など心の状態)


です。
いかがでしょうか?
これ以外にもありそうな気はしますが、根っこにある要素はこれら3つに集約されることと考えます。
これをY軸におきます。
そしてもう一つ大切な軸があります。
それは能力のファクター(要素)です。
これも3つに分類することができます。

①ロジカルファクター(論理的な要素)
➁ナレッジファクター(知見、経験の要素)
③エモーショナルファクター(感情、心の要素)

になります。

これらをX軸におくと、上述した3×3のマップができあがります。
そして各象限で表されるものが能力のすべてです。

▼インプット(聞く/読む) × ロジカルファクター
これは論理的な理解力とスキームを蓄積する能力
スキームとは枠組みですから聞いたり、読んだりしたことを理解し、使えるようになることです。

▼アウトプット(話す/書く) × ロジカルファクター
広い意味でのプレゼンテーション能力になります。
論理的に系統立てて、文章で伝えることができる能力、言葉で会話で伝えることができる能力のことです。

▼内容処理 × ロジカルファクター
論理的思考力、言語処理能力、数的処理能力になります。
これらは頭の中(脳みそ)がフル回転で行える能力のことです。

▼磨くためのポイント
これらの3つの象限は訓練次第で、ある程度までは比較的簡単に向上することが可能です。
また、世の中に教材もたくさん市販されていますから自己学習も可能です。

▼インプット(聞く/読む) × ナレッジファクター
・専門的知識の質と量、また経験の豊富さがこの部分の能力を左右します。
 
▼アウトプット(話す/書く) × ナレッジファクター
・専門的知識の質と量、また経験の豊富さがこの部分の能力を左右します。

▼内容処理 × ナレッジファクター
・専門的知識の質と量、また経験の豊富さがこの部分の能力を左右します。

▼磨くためのポイント
こちらも訓練と実践次第で向上させることが可能です。
教材もある程度は市販されています。
できる人の下で働き、真似たり吸収するのが一番良いと私は思っています。

▼インプット(聞く/読む) × エモーショナルファクター
これは俗にいう空気が読めることや、相手の感情を推察することができる能力のことです。
言葉で書くと簡単ですが、これが意外とできる人は多くないと思います。
あくまで私の体験的な感想でしかありませんが、とても大事な能力の一つで誰しもが基本的に備えているとは限らないと思っています。

▼アウトプット(話す/書く) × エモーショナルファクター
・具体的な気遣いをしながら話したり、書いたりすることができること。
・話しながら相手の状況、状態を読めること。

 一方的に聞き手おいてけぼりで独演会状態で話してしまう人いますよね。
 そうではなく、相手の表情やしぐさ、言葉のトーンから話す内容や話し方を巧みに変えていける力です。
・場の空気を制御することができること。
 場の空気を支配できる人っていますよね、そしてその人次第で楽しい場にもなりますし、緊張感漂う緊迫の場にもなるあれです。
・プレゼンスを適切に管理できること。
 正論や自己の能力をいつもいつも全開に出せば良いわけではないので、アクセルの踏み加減を状況に合わせて、上手にコントロールすることができる力です。
これらの能力のことです。

▼内容処理 × エモーショナルファクター

・自分の感情をリアルタイムに把握できること
・そのためには三人称視点を常に片隅に持てていること
 ついつい熱が入りすぎたり、思わぬ反論の嵐にヒートアップしてしまっていることに早く気付ける力です。
 議論も討論も喧嘩ではありませんし、ビジネスの場でそもそも喧嘩などありえません、何故なら悪くしてやろう、被害を出してやろうなどと敵意をもって接してくる人は基本的には少ないからです。
 意見の違いはあれど、成功させたい、したいと思って発信しているはずですから。
・怒りの感情を制御できること
 それでも敵意や攻撃的な言葉を投げかけられることはありますよね。
 そういう時に怒りの感情をコントロールできるのも大切な能力です。
 真正面からぶつかって解決することがゼロとは言いませんが、基本的にはろくな結果にはなりませんし、少なくとも色々と遠回りになってしまうことは間違いありませんよね。

▼磨くためのポイント
これは重要性を自覚しない限り、まったくもって改善することも向上することもありません。
一朝一夕には残念ながら向上しませんし、教材だけで補完することは難しいので、実践の中で自身で自覚し、意図して言動に注意払うことを継続しない限りはどうにもなりません。
そしてわりと軽視されやすい能力の象限なのですが、実のところ集団で働いてるビジネスパーソンとしては、ここは様々な要因の火種となっている部分で、非常に重要だと私は考えています。

昨今、職場におけるウェルビーイング安心安全な場づくり、心理的安全性にも繋がるところになります。
生産性に深く重大な影響を及ぼします。
そして重要なのに軽視され、磨くのも難しい部分ですからここは重点的に組織、人材開発としてはテコ入れすべきポイントです。

これらすべてを満たしている人などいませんw
大事なことは能力の構成要件を知り、理解し、自己の棚卸を行いできていることと、できていないこと、苦手なことを整理し認識することが肝要です。
そして、不得意象限を標準に近づける努力ができれば十分と思います。
得意なところはさらに磨きあげていくのが最良です。

能力の話はここまでになります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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