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【組織開発】行動規範(クレド)を定めることの意義

みなさん、こんばんわ。
今日はGW中日、私は大事な打ち合わせがあったので朝から商談先へ直行したのですが、電車は気持ち空いてました。
代わりに普段の通勤電車ではほとんど見ない、小さい子供を連れた家族連れが結構乗っていました。

息子が通う公立校は普通に授業ありましたし、娘が通う私立校は自宅学習日ということで授業はなしでしたが、子どもたちは普通に学校なんですよね。
学生に有休ないですからねw

気温が19℃ぐらいまで上がるというのでジャケット一枚で出掛けたのですが、寒い一日でちょっと後悔しました。
しかも沿岸部中心に雷雨があったようですね。
打ち合わせしていてまったく気づかなかったのと、会社があるあたりは短時間でそこまでの降り方ではなかったようですが、自宅付近は結構降っていたようで水たまりも残ってました。

さて、本題に入りますが本日は行動規範について書きたいと思います。
実は、バンダイナムコゲームスでビジネスプロデューサーだけの新組織が立ち上がった際に作成した行動規範があります。
当時、namcoとBANDAIという2つの文化の違う企業が一つになったばかりで、融合して新しいバンダイナムコという組織へと変化していくためにも共通の理念があったほうがまとまっていくだろうということで作成されました。

また、ゲーム事業の根幹を握るメンバーたちの意識をまとめあげるためにも作られました。
その実際はこんなものです。

一.まずやってみよう。自信を持て。失敗を恐れるな。
一.すべては強い意欲と執念から始まる。やる気のない者は去れ。
一.知恵を出せ、考える癖をつけろ。できない理由を述べるよりできる方法を考えろ。
一.仕事とは自ら作り出すもの。常に先手を狙え、そして完遂せよ。
一.高い目標を持って仕事に当たれ。目標は達成するところに進歩と喜びがある。
一.真剣に聞けば必ず教えてくれる。常にまわりを巻き込むことを心がけろ。
一.現場に足を運べ。最も時代の変化に敏感な者しか生き残れない。
一.喜ぶ顔が浮かぶか、受け入れられるか、絶えず自らに問いかけて仕事をせよ。
一.夢・遊び・感動に国境はない、常に世界的な視野で仕事を捉えよ。
一.公私の区別を明確にせよ。内外から疑心をもたれる行動は厳に慎め。

行動規範はいつでも取り出せて確認できる形で、携帯していることで浸透が進むというものなので、手帳に挟んでいました。
ここにあるものはもちろん、当時のバンダイナムコのビジョンや方針、理念といったものが落とし込まれているのですが、今見ても普遍的で大切なことが含まれていると思っています。

ちょうど10個あるので十訓ともいいますが、わりと有名なのは『電通の鬼十訓』です。

  1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
 2. 仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで、受け身でやるものでない。
 3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
 4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
 5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは・・・
 6. 周囲を引きずり回せ、引きずると引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
 7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
 8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚みすらない。
 9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
 10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

否定する声も今ではありますが、ここには少なくとも当時の電通の理念やビジョンが投影されていると思いますし、普遍的な大事なことも含まれているとも思います。

ことある度に社長や部長や課長が話をしていくことも大切ではありますが、日頃から見える化しておくことは浸透させるためにはもっと大切なことだと思います。

言語化し、統一のものであるということを示し、いつでも取り出せるようにしておくことの効果は高いです。
クレドという呼び方で一斉を風靡したものも基本的には同様のものです。

クレド(Credo)とは、企業全体の従業員が心がける信条や行動指針のことです。
ラテン語で志・約束・信条を表す言葉で、企業理念などとは少し違う意味合いになってきます。
企業理念や社是などは、創業時に掲げる企業の目的や社会的責任、企業の存在意義などを明確に示している言葉です。

wiki

クレドを有名にしたのはリッツ・カールトンですね。

組織開発や組織改革のためにこういったものを作る取り組みも一つの手段としては良いと思います。
また、作成するためには企業の理念やビジョンといったものが設定され、整理されている必要があります。
最近だとパーパスが流行ってますが、要はフワッとしたものではなく誰しもが理解できる具体的な言葉で綴り、提示することが大切ですのでもし作成される場合には経営トップとのすり合わせが非常に重要です。

また、うつろいやすい目先のものではなく経営基盤に近い地盤にあたるようなところから作り出すことをオススメします。
そうでないと陳腐でコロコロと変わるよくわからないものになってしまうからです。

改めてバンダイナムコの時のものを引っ張り出して、眺めてみるとこれを実践しているメンバーが多い組織は、かなり強力だなと思いました。
現在、所属している組織でもこのようなものを作る機会があれば、取り組みたいと思ってます^^


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