見出し画像

【人材開発】考える力を高める方法を紹介

おはようございます😄
シルバーウィークも人によっては有給や夏季休暇をあてて、9連休という方もいらっしゃったようですが、目前に迫った10月は祝日がありません^^;
そして、来年1月まで連休もないんです。
会社員の方は年末まで頑張らないといけないですね^^;

さて、現代は世の中の変化のスピードが速くなり、解決しないといけない社会課題も複雑化しており、より考える力、what構築力が求められています。
しかし、裏腹に考える力のある社員が少ないとか、学習する組織にするのが難しいとか、重要性は上がっているのに指示待ち、思考停止組織が多かったりするようです。
そこで、今回は考える力をどのようにしたら開発できて、それが上手く活用される組織にできるかということについて書きます。

例えば指示された時にその作業をただ漫然としてしまう人が多かったりしますが、そこでちょっと考える癖をつけることを習慣化しないことには開発されないので、

・なんのためにするのか
・どうしてその方法で行うのか

といったように「目的」が何で、その達成手段方法は達成したい目的に合致しているのかということを考えることを心がけるということです。
これができている人は考える習慣があり、その力も身についています。

一方で、指示された通りに行うだけの人もいます。
が、よくあるのは何故なのか、実行時に何を考慮する必要があるのかも考えずに盲目的に無意味なことを実行しているということがあります。
まさに指示待ち族で官僚的な組織でよく見られる仕事の光景だったりします。

例えば入社3ヶ月は日報を出すルールがあるが、最近それが実行されていないことに気づいた役員が問題提起をし、それを受けて管理部がすでに入社して3ヶ月以上経つ社員や経営幹部として入った部長にもなんの疑問もなく指示をしたなんてケースはあるあるの一つだったりします。

そもそも3ヶ月間、日報を出すのはなんのためか、考えていないからこんなことが発生しているのです。

こういう仕組みは、大抵の場合は上手く業務に馴染めているのか、組織に馴染んでいるのかということを確認するためのものです。
なので、一定期間がすでに経過している社員に実行させたところで、本来目的は達成されません。
ましてや部門長クラスで入った人にそもそも必要でしょうか?
そのような人材の場合は自ら、仕事を作り出したり、問題解決をしていったりする役割ですから、馴染めているかどうか人材レベルとしてそもそも監督する必要性がないですよね。

トップダウン型の組織運営が長い組織だったり、他責の風土になっていて心理的安全性が保たれていない場になっていると、思考行動特性の従業員が増えてしまいます。
なので人材開発と組織開発はセットで行っていく必要があります。

人材開発にフォーカスした話に戻すと、よく多角的にものを考えることが重要ということが言われますが、そのためには

・事実確認(サーベイ)
考えるためには状況把握がないと材料がないのできちんと考えることができませんから、事実確認が重要です。
何かの問題が発生した時には、関係者全員から聴取するといったことが、多角的にということです。

・推察、推論など仮説構築能力
材料から推察したり、推論をして仮説を考え出す能力が大事で、そのためには小さくて、シンプルな課題解決に当たらせることを繰り返すのが効果的です。
やはり能力開発では、成功体験の積み上げというのも必要だからです。
最初から困難な課題解決に当たらせたら挫けてしまうので。

名探偵コナンで「真実は一つ」という決めセリフはありますが、真実は人の数だけありますが、事実は一つなので事実を知ることを疎かにすると前述したような問題のある組織や場が形成されていくので要注意です。
手抜きをすることは良くないということです。
大体、大事なことは面倒くさくてショートカットできないです。
なので、愚直に継続して当たるしかないのです。

考えない癖がついてるのはレールが敷かれてる生活環境で育ってきているというのが根底にはあると思っています。
不自由の少ない環境に日本はなっていますから、生きるため、何か自分のしたいことを達成するために知恵を絞り出す機会がほとんどないからです。

考える力を養うには考える機会を増やせば良いのです。
有名な話としてはトヨタでは、なぜを5回繰り返すというのがありますが、そのように仕事の節目節目で、そのような問いかけがされていれば、考えずにはいられませんから、考える癖がつくようになります。
習慣化させるためにしつこいぐらいにということで5回なんですね。
個人的にはちょっとやり過ぎかなと思いますがw

ゲームメーカー大手も企画の中身、機能、デザイン、タイトル、ストーリーなど全ての構成要素に対して、なぜそのようにするのかということを問い、論理的な説明がなされないと通さないということを徹底していたりします。
私もそのように仕事をしています。
なんとなく、この機能、デザイン、UI、キャラクター、ストーリー、音楽などということはゲーム開発であり得ないので、意図不明なものが上がってきたら必ず、説明を求めています。
それを繰り返すと「なんとなく」という回答では通らないので、それぞれの役割のメンバーが常に作るもの、内容について考えるようになります。
そして例に出したゲームメーカー大手では「機能のないデザインはデザインではない」ということを浸透させています。

ただ、このようなことを浸透させるには手間暇がかかります。
組織開発、人材開発には時間がかかります。
即効性のある手段方法はありません。
その結果、効果がすぐ出ないので会社組織で軽視されやすい傾向にあったりするので、問題にぶち当たっている組織が多いのです。

どんなに素晴らしい事業戦略があっても、それを実行するのは人材(人材力)と組織、チーム(組織力)なので、粘り強くコストもかけて人材開発と組織開発をしていかないと事業の実効性も継続性も担保できなくなっていきます。

ここで書いたことは学校教育でも共通点が多いと考えています。
会社に入ってきた時点で既に指示待ち、思考することの習慣が失われている人材を受け取ってなんとかするのは辛いので、学校教育や家庭教育、地域の関わりなど包括的な取り組みで、根本的な改善がされる必要があると思っています。
それができると日本の国力も間違いなく高まると思います。


記事を読んで頂きましてありがとうございます😃 サポート頂けましたら嬉しいです!頂いたサポートは新たな記事を書くための活動費に充て、より有益な情報発信のための糧にします🙇🏻‍♂️