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発達障害・大人ADHDの診断 その8~診断できる病院が見つからない!~

私は2年前、37歳のときにADHD不注意優勢型の診断を受けました。大人の発達障害の診断について、よくご質問をいただきますので、私が診断を受けた経緯を何回かにわたってお伝えしたいと思います。今回は、大人の発達障害を診断できる病院探しについて書きました。

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◾️発達障害・大人ADHDの診断 その1~私ってADHD?~
◾️発達障害・大人ADHDの診断 その2~心療内科でのカウンセリング〜
◾️発達障害・大人ADHDの診断 その3~職場へのカミングアウトを決めたわけ~
◾️発達障害・大人ADHDの診断 その4~職場に障害を伝えるときに大切だと思うこと~
◾️発達障害・大人ADHDの診断 その5~私が教員を退職したわけ~
◾️発達障害・大人ADHDの診断 その6~私が診断を勧められたわけ~
◾️発達障害・大人ADHDの診断 その7~先駆者に聞く障害診断の実際~

イベントをきっかけに、診断…受けてやろうじゃないか!と180度方針を転換した私は、早速カウンセリングに通っていた心療内科に診断の予約を取ろうと電話した。1年間通ったカウンセリングは復職を機に卒業していて、1年以上ぶりの電話だった。

しかし、まさかのそこでは診断を受けられないと言われてしまったのだ。大人の発達障害対応とHPにも掲載されているその心療内科では、相談やカウンセリングは対応できても、診断書を出すことはできないとのこと。そんなことってあるんだ!?でもできないというのだから仕方がない。診断受けてやろうじゃないかとか上から言ってる場合ではない展開となった。


Google先生に聞いてみた。

そこで私はグーグル先生を頼って近隣の心療内科・精神科で、「大人の発達障害」を掲げているところを探すことにした。ご丁寧にどこかの誰かが一覧にしてくれているサイトも見つけ、片っ端から電話してみた。

私の探し方が悪かったのかもしれないが、確定診断ができるというところがなかなか見つからない。そういえば息子の自閉の診断もかかりつけ医ではできず、大学病院に紹介状をもらったのだった。大人はそれよりさらにハードルが高いということ??


ADHDうっかり仲間に聞いてみました

もうグーグル先生ではらちがあかん!!となった私はSNSでつながっている4人のADHD女子たちに診断について聞いてみることにした。そんな重要なことをお聞きしても良いものか迷いながら連絡したのだが、4人ともとてもていねいにお返事をくださり本当にありがたかった。

それぞれのご経験談の概要は下記の通り。

■Aさん:ネットやTVなどで有名な病院など何か所かに来院、その中のオイルを使ったセラピーを併用しているところが自分には合っていて、そこにしばらく通院していた。心理検査も受け、ADHDという所見は出ているが診断書を出してもらったことはない。
■Bさん:心理検査と問診からADHDとASDがあるだろうと精神科で言われたが、幼少期の資料もなく、当時のBさんの様子を話せる人がいないため、確定診断には至っていない
■Cさん:ADHDとの所見。手帳申請のために診断書を書いてもらった。心理検査で偏りが見られたものの、幼少期の記録にADHDを示すような文言がなく、診断書を出してもらうまでは成育歴や日常生活の困難さについてご主人と一緒に何回も問診を受けた。
■Dさん:鬱で来院、その後ADHDとASDとの所見が出る。心理検査を受け、幼少期の様子を知る必要があると医師から言われ、お母様と一緒に問診を受けたのち診断書をもらい、手帳を取得している。

医師によって対応は違う部分もあるようだが、ひろくんのお話にもあったように、やはり診断には本人以外からの幼少期の情報が必要になるようだった。


なんとか、病院を予約する

みなさん本当に親身になって経験談を共有してくださった。残念ながら4人が紹介してくださった病院は遠方だったり初診を予約するのが難しかったりで、受診をするには至らなかったのだが、詳細を伺えたことだけでも勇気づけられた思いだった。

最終的にネット検索で見つけた「大人の発達障害外来」と掲載があった心療内科に電話をして、診断をしてもらいたい旨を伝えて3週間後に初診の予約を入れた。電車で30分ほどのところにある病院だった。

つづく


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