【読書感想】男性危機ーメンズクライシス?国際社会の男性政策に学ぶ(著:伊藤公雄 他)
こちらの読書感想です。
なんと2022年11月30日に発売された本です、めちゃ最近!
買って届いてびっくりしました!新刊を読めて嬉しいです!ありがとうAmazonサジェスト機能!
まだ1章しか読めていないのですが、とても良さげな香りがしますので、まとめていこうと思います!女性学に関する本やフェミニズム関連の本は本当にたくさんあるのですが、男性学に関する本は割と少ないイメージがあり…、このように複数の男性著者により書かれているのは、かなり力が入っているのでは!!と素人ながら思いましたー(小並感)(自信のないところに小並感つけがち)。
伊藤公雄先生は、有斐閣アルマ「女性学・男性学」の著者の先生だったんですね。ジェンダー論に興味を持った人なら誰しも手に取ったことある…と思いました。経歴を拝見していて、ウーマンリブじゃなくて、メンズリブという運動もあったのか!と知りました。
※メンズリブに関連する記事
さて、本(第1章)の感想です。
最初から上手く言えないのですが、既存の男性性が崩壊していくというのは世界的な兆候であることがわかってよかったです。将来に希望が持てました。家父長制により苦しめられているのは女性だけでなく男性もそうであるという考えは自分でも納得していて、経験的にもそうだと思います。ただ、今の日本の政治を見ていて、女性の権利や地位の向上は実現されても、家父長的価値観や生き方は今後もかなり残るのではないかと思っていました。つまり、女性の権利の向上と家父長的価値観の維持存続が併存しそうだなと感じていました。上手く言えないのですが…。そのため、どこかでまた、バックラッシュのようなものが起きるのではないかと思う気持ちがありました。しかしこの章を読んで、大きな潮流としては、本当に変わっていくんだ!という実感が持てました。
また、「男性たちからのジェンダー平等」というフレーズが非常に胸に刺さりました。なんでかな、よく分かりません。今までの少ない経験ですが、「職場でジェンダーの話題出すやつは非常識」「性差別的な男と一緒にするな、俺は違う」というような色々…、苦い経験が多々あり、、こういう本が出て、ジェンダーを本気で自分事で考えてくれる男性が増えてくれたら、それは本当にありがたいことだなあとしみじみ思いました。
個人の生き方として、女性として構造的弱者であるような顔を使うことが出来つつ、男性と同等の教育を受けてそれなりに力を発揮する手段を得ている今の状態について、自分は社会的にかなりおいしいポジションなのではないかと思うことがあります。ただそれでも、多方面から継続的なセクハラを受けたり、毎日のように女性蔑視的発言を浴びたりすることにより自尊心が削られていることを考えると、自分はこの社会に居場所があるのか不安になることもあります。
今まで少ない経験ながら、男性とジェンダーに関する話をしてみようと試みた結果、多くの男性から「男もつらいんだよ」という意見を聞きました。女性は最悪風俗で働けるからいいじゃん、という言葉も何回も聞きました。そのたびにどう答えたらいいのか分からず、男性の孤独や苦しみにも向き合わなくてはいけないと思ってきました。この本を読んで、その時のモヤモヤに自分なりの答えが出せたらと思います。
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