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【本紹介】なぜ女性の管理職は少ないのか(著:大沢真知子)

今日はこちら。

 全編にわたり、義務教育で教えてほしいというような内容だった。
 現在の女性管理職比率における問題の焦点として、昇進に対する女性側の心理的・社会的要因、既存リーダーシップ像の男性性、などが挙げられている。

 一番印象に残ったのは、好意的性差別という現象。これは、男性からのパターナルな気遣い(例:「女性だから大変な仕事はしなくていいよ」)により、女性が自己実現の機会や自己実現に対する意思を奪われること。学術的な研究によると、敵対的性差別(例:「女だから馬鹿なんだ!」)よりも好意的性差別の方が長期的には女性の自己実現に対して悪影響を及ぼすということ。

 これは本当にそう思うし、自分自身、体感している。ただ、この好意的性差別は必ずしも男性が主体となる性差別ではないと思う。両親、特に母親が「女の子なんだからそんなに勉強頑張らなくていいのよ…」と言って、娘の自己実現を阻害してしまうことはよくあるのではないだろうか。

 好意的性差別に当たるフレーズを探して発信したい。

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