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タクシー「GO」(MoT)のプロダクトマネージャーを先月卒業した理由(@go-go-pdm)

PM歴10年を超えました、プロダクトマネージャーの@go-go-pdmです。
https://twitter.com/go_go_pdm

先日転職しましたTweetをしたら、結構な数の「いいね」をいただきまして(ありがたい)、
ネガな要素があってMobility Technologies(以下MoT)を辞めたのではないか?と思われていたら嫌だなーと思い、卒業から1ヶ月経ちますが、
なぜ卒業を決断したのかを今日は綴りたいと思います。
MoTでPMとして成長したなと感じるポイントも書いたので、
よかったら最後まで読んでくれると嬉しいです。

どれくらい在籍したのか?

元々2018年にDeNAに入社して、2020年4月にDeNAのオートモーティブ事業本部とJapan Taxi社が合併したことを機に、MoTへと転籍しました。
2022年6月末で卒業したので、4年ちょっと在籍していました。
その間、タクシーアプリGOのプロダクトマネージャーをずっと勤めていました。
(タクシーアプリGOは、元々は「タクベル」という名前からスタートし、その後に「MOV」という名前になり、今の「GO」という名前に落ち着きました。)

https://speakerdeck.com/go_go_pdm_careerconsultant/mot-heymot-hurotakutomanesiyadui-tan-zi-liao-20211028fix
より抜粋
https://speakerdeck.com/go_go_pdm_careerconsultant/mot-heymot-hurotakutomanesiyadui-tan-zi-liao-20211028fix
より抜粋

どんな仕事をしていたのか?

入社当初からタクシーアプリの担当をしていて、今では300名を超える組織人数になっていますが、入社当時はまだ30〜40名くらいの組織でした。
主に「ユーザ向けのアプリ」の担当を、他には後席タブレット(タクシー車内で広告が流れるやつ)の担当をして、ほぼ4年を過ごしました。

前提として、GOには、ユーザ向けのネイティブアプリの他に、ドライバーさんが使うアプリ、タクシー会社さんが使うSaaSみたいなシステム、車内のハードウェア、広告配信アプリなどさまざまなコンポーネンツから構成され、「タクシーをアプリで呼ぶ」という行為が成立しています。

具体的な仕事としては、「ザ・プロダクトマネージャー」という感じで、ロードマップに基づいて開発をゴリゴリを推進する立場でした。

面白かったのは、たった4年の間に、さまざまなプロダクトフェーズを経験できたことだと思います。
入社当初は0→1、1→10くらいのフェーズでしたが、テレビCMをやりだしてからは明らかにキャズムの谷を超えて、ユーザ層がマジョリティーへと変化していくのを、定量的にも定性的にも把握していました。

そして、それぞれのフェーズにおけるプロダクトマネジメントは大きくことなる、というのを体感できたのはよかったですね。
この辺りはまたどこかでちゃんと書いたり話したりしたいと思います。

MoTではどんなポジションだったのか?

役職にはついていませんでしたが、ざっくり以下のようなことをしていました。
・複数コンポーネント(プロダクト)のメイン担当
・PM採用の面接官
・若手PMのメンター
PMの中では歴も一番長かったのもあり、PMMやEMなどと密に連携を取りながら開発を日々リードするような立場でした。

なぜ辞める決心をしたのか?

ここまで書いた通り、自分としても大きく成長できましたし、プロダクトがここまで成功する経験というのもPMとしてもなかなかないと思います。

しかも!実はMoTってすごく居心地がいいんですよね。
年々本当に環境が改善されていて、少し前のレビューはあまり参考にしない方がいいかも、と思うレベルです。
そんなこんなで、ついつい長居してしまった、というのが私の本音です。
それくらい楽しかったし、色々とよかったんです。

じゃあ、なんで卒業しちゃったのかと

それは、新しいプロダクトを作ってみたいなという思いが、ある日急にやってきたことがきっかけでした。
ある日急にです。
徐々にではないです笑
ある日、風邪を引いて寝ていたら、ふと思ってしまったのです。

なんでそう思ったのかと言えば、
タクシーアプリがリリースされる前からPMとして在籍し、自分が描いていた絵は大方達成してしまい、一定満足してしまったというのがあります。
これはPMとしてはあまり良くないですね。
次に、自分の興味が知らぬ間に次に向かいつつあったことも要因です。
4年という年月の中で、自分も変化していったということでしょう。

同じ規模のプロダクトを、違う分野で新しく作ってみたいなと思ってしまったのです。

卒業したことを後悔していないか?

「NO」とお伝えしておきます。本当に悩んで、考え抜いた末の決断でしたので。

ただし!冷静に考えて後悔する要素が本当にたくさんある会社なんですよね。
例えば、
時価総額が1000億を超えており、日本有数のスタートアップとなっている
・日本におけるMaaSプレイヤーとしてはNo1(だと思っている)
・みなさんが思うより「MaaS」という未来についてこの会社は考えて実行のための布石を打っている
・PMが10名以上もいて働きやすい
などでしょうか。

MaaSについては、次の成長産業、成長分野ってなんですか?と聞かれたら、「MaaS」って私だったら答えます。
IoTでもSaaSでもDXでもないです。
今のアメリカにおける、テスラとかGoogleとかGMの動きをみていれば明らかですし、中国で作られている実験都市でのモビリティの様子(しかもこれすでに4年前…)を見れば、いかにモビリティにおけるサービス領域が重要になるのかがわかると思います。

それくらい、おすすめの分野であり、おすすめの会社です
タクシーアプリはあくまできっかけにすぎないのです。

なので、将来においては、私が後悔しないとは言い切れないと思います。
(それでも私は今は前に進むのみ!と思っています)

PMとして4年間で成長したポイント

せっかくなので、最後はこれを記載して締めたいと思います。

DeNA・MoTと4年間PMとして成長したことは何か、です。

① 圧倒的なPMとしての経験値を得た
それまでも私は約6年くらいはPMの経験があったわけです。
それでも、さらにその経験が圧倒的に固めることができたと思っています。
それは、
・0→1、1→10、10→∞のフェーズを経験したこと
というのももちろんですが、それ以上に、
・圧倒的な打席数
というのが一番の要因だと思います。

本当に、本当に、むっちゃ仕様書(PRD)書きました。笑
そしてむっちゃ自分が考えた機能をリリースしました。
何回自分の担当機能がリリースされたのかわからないくらいです。

それくらい、仕様書書いて、開発リードして、機能をリリースする(=打席に立つ)というのは自信になるし、経験になるのです。

これは今でもMoTでのPMの特徴だと思います。

② ビジネス / UIUX / テクノロジー / データ、それぞれのレベルの向上
ここも元からそれなりにあったかと思いますが、
ビジネス・UIUX・テクノロジー・データサイエンスに対してそれぞれしっかりとした人が数多く配置されていたのがよかったです。
大きい会社でも、どこかは人数が足りていないからPMがカバーみたいなことがあるかと思いますが、MoTではそれがない。

各分野のスペシャリストが揃っていて、その人たちとの協業力が求められました。

彼らについていくために勉強もしましたし、また彼らと仕事をすることでこちらのレベルも引き上げてもらったことには大変感謝しています。

さいごに

タクシーアプリ「GO」は卒業した今でも私にとってかけがえのないプロダクトです。
残ったメンバーは皆優秀で、これからもきっとこのプロダクトを発展させ、引いては日本におけるMaaSを発展させてくれることと期待しています。

卒業した私がいうのも虫がいいですが、まだまだどのポジションでも人を求めているようです。
よかったら一度話だけでも聞いてみて欲しいですし、よかったらMoTに入って、タクシーGOやその他のプロダクトの未来を作っていってもらえると非常に嬉しいなと思っています!

がんばれMoT!ありがとうMoT!


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