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博士がゆく 第30話「はじめての学会発表-いそいで実験編③」

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それでは本編をどうぞ。
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前回のつづきから)

「今日はプレッシャーに負けずに研究する方法について少しお話させてもらってもいいかい?」

「よろしくたのむ」

「まず、他人の評価を気にしてはいけないよ。他人によく思われようとして、自分を大きく見せようとしなければ、きっとデータを誤植しようなんて思わないはずなんだ」

博士(ひろし)は自分の心内を読まれたような気分になった。だが、これだけは言いたい。

「でも、誰かによく思われたい、褒められたいというのは人として当然の感情じゃないか」

「そうだね。ひろし君の言う通りだ」

ほらみろ。という気持ちには全然ならない。博士は細胞くんの次の言葉を待った。

「でもそれは、データを誤植してまで満たすべき感情じゃないよ。スリルを味わいたいからといって万引きする人を許せるかい?」

博士は何も言わない。

「褒められる結果を出すために、データを誤植しなくてはならないのなら、研究をやめよう。そして自分がありのまま評価される場所を探すべきだ」

「そんな簡単に言うなよ」

「そうさ。簡単じゃないよ。それでも自分に研究が向いていないと認めて、他のことに目を向けるんだ。それはとてもツライ決断になる。だからこそ、簡単にできるデータ誤植なんかより価値があるんだ。誰にでも簡単に出来ることに価値なんかないよ。でもね…」

(つづく)

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