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【漫画】得意不得意16「推理が得意!」

なぁ。お前得意なことなんかある?

うーん。どうだろう。毎日ちゃんとニュースを確認してることぐらいいかな?勇太は?

俺はとにかく、推理が得意!どんな迷宮入りの難事件でも、この俺にかかれば、たちまち解決!

凄いな。名探偵じゃん!てか、それなら何で今普通にサラリーマンやってるの?早く、探偵を本業にしなさい。

言って、推理小説の話だがな。ほら、推理ものって、犯人のヒントを探りながら読むと面白いじゃん?

推理小説か。確かに、僕も推理ものは大好物。けど、僕の場合、ヒントを頼りに一緒に推理するというよりかは、探偵が事件を華麗に解決する様を見て、単に「カッケー!」って楽しむタイプ。そもそも、ヒント聞いても誰が犯人かわからないしね。

まぁ、ああいうのはヒントを小出しにしつつ、中々最後まで正体がわからないようになってるからな。俺も全部が全部犯人がわかるわけじゃねーけど、時々、探偵よりも早く答えに気づいたりするから、病みつきになってやめられない。

確かに、物語の中で「天才」って言われてる、人に頭脳で勝つんだもんね。そりゃ気持ちいに決まってる。でも、実際推理ってどうやって進めて行くものなの?僕には全然イメージできないけど。

まぁ、一番手っ取り早いのは、「犯人の動機」だな。金や恨み、または、取られた恋人を奪うためとか。特に、「実は何年も前からずっと憎んでました」みたいな展開がよく多い気がする。

まぁ、「たまたまムカついて、思わず殴っちゃいました!」では、物語に深みが出ないもんね。推理ドラマとかでも、「10年前からの因縁」とかいう設定をよく見る気がする。

あとは、何かの伝説になぞらえた殺人事件とかもよくある。大体、伝説を引用した目的は、事件の謎を覆い隠すためのカモフラージュなんだけど、ここで騙されずに目を光らせて事件の流れを確認しないと、思わず「うわぁ。不死鳥のタタリだぁ〜!」って、騙されそうになる。

絶対僕はいつも騙される側だね。逆に騙されるのが快感っていうか、他のジャンルにない魅力がある。僕も、もっと推理小説を読んで、謎解きに強い男になりたいな。

でも、勇太さんは、他人に誇れる特技があって良いな。僕なんか、人にアピールできること一つもないから。

は?何言ってんだ?

実生活で推理なんて必要ねーだろ?だって俺たち、推理なんかなくても、お互い考えてることが、常に筒抜けなんだからよ。

勇太・・・!

確かにそうだね。でも、一つだけ勇太ですら気付いてない秘密があるよ。実は僕が一番好きなおにぎりの具が、イクラだってこと!

おう。知ってた。てか、お前昨日も、「このあとコンビニ行って良い?イクラおにぎり食べたくて」って言ってたじゃねーか!!

おしまい。

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