【漫画】得意不得意15「しりとりが得意!」
なぁ。お前得意なことなんかある?
うーん。どうだろう。毎日家で白ご飯炊いて、お金を節約してることぐらいいかな?勇太は?
俺はとにかく、しりとりが得意!たとえ、どんなカリスマしりとりストが相手でも、俺にかかれば一瞬でゲーム終了!
じゃあ、早速相手してもらおうか。「ゴール」。次は「る」ね。
ルール。
なるほど、「る」を「る」で返して来たわけね。じゃあ、ベタだけど「ルーレット」!
トンネル。
また、「る」か。(こ、これは・・・。しりとりに疎い僕でも、流石に聞いたことあるぞ。いわゆる「る攻め」ってやつか。言葉が思い浮かびにくい、「る」で攻めて、相手を窮地に追いやる、しりとりの定番の作戦。だけど、ここでそう簡単に破れる僕ではない!)。「留守番電話」!
ワイマール。
うむむ。(「ルール」だと、「ビール」でまた返されるだけだだし。そうだ!)「ルート」!
トール。北欧神話の神な。
る、る、く、ぐうう・・・パス!
おい、パスとかありかよ。
ありだよ、大あり!こういうゲームには、パスがつきものでしょ?
じゃあ、ルノアール!
え〜!!もう無理!!
やった、俺の勝ち!
ずるいよ。ただでさえ、しりとりビギナーの僕に、言葉の数が少ない「る」で攻めまくるなんて!
わりーわりー。けど、準備も含めて「強さ」だろ?確かに若干意地悪だけど、これも俺の戦術のうちってことで。
むぅ。確かに。勇太がしりとりに強いのは、頑張って修行した成果。でも、せっかくなら、僕ももうちょっと良いバトルがしたかったな。ちょっと反省。僕も国語辞典眺めつつ、「る」で始まる単語と、「る」で終わる単語を、をいっぱい覚えようかな?
でも、勇太さんは、他人に誇れる特技があって良いな。僕なんか、人にアピールできること一つもないから。
は?何言ってんだ?
お前は、どんな遊びでも、いつも真剣に付き合ってくれるじゃん?だからこそ、俺もゲームで勝って本気で嬉しいし、どんどん夢中になれるんだぜ!
勇太・・・!
そうか。だが、残念だな。これから始まるゲームは、ただのゲームじゃない。なにせ、己の命を賭けた「究極のデスゲーム」なんだからなぁあああ!!!
いきなりゲームマスターになりやがった!良いぜ。この俺が受けて立つぜ!ダークマスター!!・・・けど、流石に命を賭けるのは重すぎるから、せめて今晩の晩御飯奢るぐらいの罰ゲームにして?
おしまい。
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