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3か国横断中間報告レポート〈報告会編〉

こんにちは、TOYOTAプロジェクトチームリーダーYasuです。

 7月13日、TOYOTAプロジェクトに参加している台湾チームとタイチーム、日本チームの合同で中間報告会を行いました。その様子を〈報告会編〉と〈ブレインストーミング編〉で分けて、紹介させていただきます。今回は、各プロジェクトの進捗報告会の様子をシェアしたいと思います!!
 私たちのこれまでの活動はこちらです。

1.アイスブレイク/チェックイン

 はじめに、各チームのメンバーや国々に関するクイズから始まりました。例えば、「Yasuが12年間続けていたスポーツは何か??」や「Hilaが好きな日本料理は何か」などです。お互いのパーソナリティを知り合うことはプロジェクトにおいて大切なので、少し時間が押しましたが難問続きで大盛り上がりしながらスタートました。

みなさんは答えがわかりますか?

2.日本チームの報告

 その次に日本チームの報告に移りました。日本チームは主に、「リサーチをどのように進めたのか」「日本では、どのような貧困問題が存在するのか、どのような形での支援や介入が望ましいのか?」についてお話させていただきました。内容も抜粋してシェアします!!

マイナス(削減する)部分
・台湾では、ペーパーレスによってプラスモデルに利用するお金を生み出していた。しかし、日本のIT事情を考慮すると企業のペーパーレスでは、資金を生み出すのは難しい。
・しかし、日本でも「フードロス」や「衣服ロス」など介入余地のあるロスはたくさん存在する。
・例えば、フードロスでは、年間で612万トンもの可食な食べ物が捨てられており、これは「一日1杯のご飯を日本人全員が捨てている状況」と同じである。
・また、衣服では年間の「衣服の供給着」と「衣服の購入された衣服の総着」の差が18億着であり、大量の服が買われずに残り続けている。
・マイナスが生まれるのは、消費者の動向に大きく関係している。
 -例えば、食べ物であれば賞味期限・消費期限が、衣服であれば流行に依存して、売れない商品が大量に発生することがある。
プラス(支援に充てる)部分
・日本では、生きるためになくてはならないものを手に入れるために教育や趣味嗜好へかかるお金を削減している。
・生き延びるために必要なものはそろっているが、教育や趣味嗜好などでは他の人と格差が生まれている。
・支援の在り方は、精神的依存性があるものと経済的依存性があるものに分けられる。
・支援の方法の正しさを示すだけではなく、支援を受ける方にいろいろな支援を提示することが大切なのでは??(支援される側が自分で支援を選ぶことが大切!!)
・経済的貧困ではなく、社会的な貧困が日本ではアプローチするべきものではないか??
・経済的貧困が解決されたことにより、社会的なつながりがなくなり、孤独な状態になってしまうことが多いのでは??

JPチームの発表の様子

3.タイチームの報告

 タイのチームからは、本プロジェクトが始まってからどのような活動をしてきたかについてお話をしていただきました。

活動報告
・さまざまな観点からプロジェクトに興味を持ってもらえるように毎週違う分野のゲストを呼び、Talk seriesイベントを行っていた。

タイチームのMooranからの報告の様子
過去のTalk seriesのアーカイブ。ここに提示しているものは一部で、他にもイベントを行っていた。

・Power to Chamgeのタイ語Verのホームページの作成を行った。
・夏休み期間は、学生メンバーはリサーチや外部の活動家とコンタクト取り、活動の幅を広げていた。
・ソーシャルメディアのコーチを呼び、インスタグラムやフェイスブックの運営方法について学んだ。そこから、発信する際のフレームワークを固めた。
・学生にポスターやSNSで利用するデザインのテンプレートを作成してもらい、学生が活動に参加してもらえる機会を用意していた。

▽また、台湾チームが抱える課題についてもお話ししました。
・イベントを行ったとしても、アクティブに活動に参加してくれる学生が集まらない
・タイの学生の多数が、学業やインターンシップが最優先になってしまい、チームでブレインストーミングをする時になっても現れないことがある。
・活動にこまめに参加してくれる学生を獲得するためには、直接アポイントを取っていくしか方法がないこと
・夏休み期間やコロナの影響で、対面式のイベントができていない。

4.台湾チームの報告

台湾チームも学生チーム、アダルトチームがそれぞれどのような活動を行ってきたかについて報告してくれました。

学生チームの活動
・トークイベントを月2回をベースにさまざまなゲストを呼びながら、さまざまなジャンルの内容で行っていた。
例)ヴェジタリアンについて、サステナブルについてなど
・SNSやオンライでのイベントを開催することで、活動の広報を行っていた。
・National meetingを定期的に開催することで、各地にある台湾チーム内の活動の進捗を随時確認していた。
・大学の先生などに協力を依頼し、オンライン上で活動の紹介を行っていた。
 →メールの送り方をテンプレート化することで、作業効率を格段に上げることができた。
・学校で直接講演会やワールドカフェ形式でトークイベントを行った。
・PtCの広報を兼ねたビーチの清掃活動を行った。

台湾チームが行っていたトークイベントの一覧
台湾チームの行った広報を兼ねたビーチ清掃活動の様子

コアチームの活動(アダルトチーム)
・銀行以外の協力者を募り、台湾で病院や薬局に薬を卸している企業やレストランまでに拡大させている。
・クレジットカードのポイントを貧困家庭の支援を行うために寄付することができるシステムを作ろうとクレジットカード会社やその利用者に協力を促した。
・スーパーで商品の会計時にQRコードを読み取ると、PtCのサイトに飛べるようなシステムを導入できないかとプロトタイプを作成している。
・ソーラーエナジー開発を行う企業と協働して、貧困家庭へソーラー発電技術を導入したLEDライト設備を導入することで、今までよりもよりコストカットをしたクリーンな電力を供給するシステムの開発を行っている。

台湾チームのソーラーエネルギーを用いた新たなプラスパートの電力システムの開発の様子

5.ここまでの感想(ヤス)

 台湾やタイチームからは、日本チームのリサーチや有識者へのインタビューを行っている姿勢へお褒めのお言葉をいただきとても励みになりました。また、他のチームの内容を聞くと、数千人規模の学生を巻き込んだ活動や大学の授業や講演会への参加などアウトリーチに力を入れていることが分かり、日本チームもこれから興味を持ってくれるような人にどのようにすれば、活動を伝えることができるかを考えたいなと思いました。また、定期的に他の国のメンバーと活動の報告以外でも交流する場を設けられると3カ国のつながりをより強固なものにできる、そうしていこうと思いました!!
 
この後に、各チームのボトルネックを中心にブレインストーミングをチームの枠を超えて、意見交換を行いました!!

その様子は、次の記事にまとめています。こちらから!!



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