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【Glocal Shift Programme】〜チーム形成・活動方針決定編〜

こんにちは!インターン生のみぞです。

高校生が社会課題への提案を行い、また自分自身の人生を深めていく「グローカルシフトプログラム」🌻

今回は8/19&8/20に行われた活動の様子をお届けします。

19日のお昼に行われた大垣書店さんでのフィールドワークで「参考資料の探し方」について学び、その後チーム分けと活動方針の決定の続きを行いました。

▼ 大垣書店さんでのフィールドワークの様子はこちら ▼

▼ Glocal Shift Programmeの活動についてはこちら ▼

◯チェックイン

毎回恒例のチェックインは、お昼に行われたフィールドワークの内容を振り返りながら実施しました。

・最近本屋さんには行けていなかったけど見ることができてよかった。学術系の本に触れるのは初めてだったので、そのコーナーに行けて良かった。
・書店には未知のものがたくさんある。最近書店には行っていなかったけど、今日行ってみて発見があった。これからの活動に活かしていきたい。
・今日でチーム決定!みんなと話せるのが楽しみ。

高校生の発言より一部抜粋

◯各チームの活動

☆チーム決めの続き

前回欠席していた高校生を含めてチーム分けを行いました。インフォーマルコンステレーションの結果を踏まえ、高校生がそれぞれ取り組みたい社会課題や興味関心について話し合ってくれました。

・魚が好き!海の豊さを守ろうという目標に取り組みたい。!プラスチックごみ、海洋ごみを減らしたい。
・宇宙が好きで、宇宙食の開発をしたい。

高校生の発言より一部抜粋

「自分の興味関心は貧困チームの方針に近いかも?」「飢餓の問題に取り組みたいから貧困チームに当てはまるかな?」など、みんながそれぞれの興味関心に沿ったチームに参加することが決定した様子でした。「大体の方向性は同じだけど、みんな取り組みたい分野が違う……」と悩んでいたチームもあり、チームに参加した後は、扱うテーマを少しずつ絞りながら共通点を探すことになりました。

☆貧困チーム

貧困チームは人数が多く、取り組みたい課題がそれぞればらけていたので、2チームに分かれることに。

・教育と貧困にかかわりがあると思った。この二つのテーマで進めていきたい!!
・飢餓とジェンダーからくる貧困に取り組みたい!
・水の環境がない、働かないといけないから、勉強がしたくてもできない。これを改善するために貧困問題に取り組みたい。
・食品関係について貧困をもとに取り組みたい。
・宇宙食の開発に興味がある。宇宙食はフリーズドライで、水をそこに入れただけで食べることができる→飢餓の人たちに届けることによって役立つのでは??

高校生の発言より一部抜粋

各々の取り組みたい社会問題について話し、共通点を探してみました。みんなの興味関心は一見バラバラでしたが、「教育」「食べ物」という点で2チームに分かれることができそう!という結論に。

ということで、貧困チームは「貧困・教育チーム」と「貧困・フードチーム」に分かれてスタートすることになりました!

☆対話&インフラチーム

こちらの対話&インフラチームも、みんなの取り組みたい社会問題がバラバラで、方向性を決めることに難航していました。

そこで、みんなの興味関心を明確にするために、因果関係の図をそれぞれ作成することにしました。

Jamboard を活用し、お互いの興味関心を可視化して共有しました。

可視化を続けていく中で、「『人の意識をどう変えるか』がみんなの共通点じゃない?」というひらめきが生まれました。飢餓や教育、働き方という課題の解決方法として人の意識を変える、というアプローチで進んでいこう!という方向性が無事決定しました✨

話し合いを進めていく中で、もう少し問題意識を深掘りしようと、問題の5W1Hについて考えてみたり、問題について調べてみたりなど、これからの活動に向けて共通認識を固めることができました。

また、それぞれのチームでチーム名を決定し、最終報告会に向けてチームの団結力を高めました。

◯プロセスシート記入

チームメンバーやチームの活動方針を大まかに決定した後は、中間報告会・最終報告会に向けて提案作成を行うために「プロセスシート」の記入に取り掛かりました。

プロセスシートを活用することで、チームで取り組む課題観を鮮明にし、提案作成の土台づくりを行います。

☆worldチーム(貧困&教育)

「アフリカの貧困について調べてきたよ!」と、調べた内容を共有してくれました。そこで、「そもそもアフリカの子供たちは学校に行く必要性を知らないのではないか」という新たな問題点が見つかりました。アフリカの貧困問題の「本当」の現状は、日本に住む自分たちが知るのは難しいのではないか、という思いから調べることをより具体的に定め、「アフリカで貧困問題に取り組む活動に携わっている人の話を聞きたい!!&調べたい!!」という目標を持つことができました。

☆プリキュアチーム(貧困&フード)

宇宙食に興味があるチームメンバーから「宇宙食から解決の糸口を見つけたい」との意見が。「じゃあ私も海洋汚染に興味があるから、海洋汚染と宇宙食を絡めて貧困にアプローチするのはどうかな」という意見もあり、高校生のみんなの興味関心に触れつつ課題解決策を考えていく方針で進めていくことになりました。

プラスチック問題についても「なぜプラスチックごみが増えたのだろう?」など、チームのみんなで考えていました。宇宙食と解決策をどのように繋げるのかはこれから考えていきたいとのこと。みんなの幅広い興味関心がどんな解決策になっていくのか、これからの活動が楽しみですね✨

☆日本チーム(人の意識)

チームに新たなメンバーを迎え、みんなの興味関心や取り組みたい社会問題を再確認しました。

日本の貧困、政治に対する意識の差、働き方、教育など、さまざまなことに問題意識を持つメンバーは、問題を解決するために「人の意識にアプローチしよう」という方針のもと、活動を進めていくことを決定しました。

話し合いの中では「社会の中で普通に生活できている自分達が声を上げていく(社会の一部の問題としてだけではなく社会全体の問題として取り上げる)のは必要だと思う。一部の人の問題を、どのように社会全体の問題として扱うようにするかが課題になるんじゃないかな」という意見が挙がりました。

話し合いを重ね、「日本の国民が様々な社会問題(飢餓、教育、働き方)などの社会課題を目撃し、自らの意識を変えてより行動し、政治参加を促す」という目標を決定することができました。

◯「リサーチ方法」についてのレクチャー

これから課題解決策を考える際に必要となる「リサーチ」活動を進めるために、Japan×Taiwan × Thailand PBLで貧困・環境問題に取り組んでいる松本安弘さん(龍谷大学4回生)に「リサーチ方法」についてレクチャーを行なっていただきました。

▼ Japan×Taiwan × Thailand PBLの活動についてはこちら ▼

・リサーチは「自分の知識を増やす」「自分の言葉に説得力を持たせる」ために行う。
→知識を増やすときには抽象的にいろんな人と、絞らずにリサーチをする。
→説得力を持たせるにはピンポイントで専門的な人と、絞って観察する。

松本さんのレクチャーより一部抜粋

また、松本さんご自身のプロジェクト活動の経験を踏まえ「リサーチをして、自分が立てていた論(仮説)が崩れるのは日常茶飯事。トライアンドエラーを繰り返すことが大切」と教えていただきました。合わせて、「トライするときに悩んだら、先人に聞くといいよ。もしくは第三者(無垢な人)に聞くと予想外のヒントをもらえることもあるよ」と助言もいただきました。

高校生のみんなは大垣書店さんでのフィールドワークや松本さんのレクチャーから情報の集め方について学び、これからの活動に意気込んでいる様子でした📚

◯チェックアウト

チェックアウトでは8月の活動の振り返りや9月の活動へ向けた意気込みも含めて、高校生のみんなに話をしてもらいました。

・8月の活動で未知に触れ、挑戦することもできた。挑戦したいという気持ちを持つことができた。時間がかかって大変でも、自分の考えを書いて、議論することができた。9月からはこれまでの活動を踏まえ活動し、10月の報告までに、努力の結晶を作りたい。
・オンラインでの活用が多かったけど、いろんな人の話を聴いて、自分の視野が広がった。9月からは、今日のレクチャーを通して、リサーチ力を高めながら報告会に向けて頑張りたい。
・参加するたびに学ぶことがある。やってよかったと思える。みんながあったかくて、これからも一緒にやっていけそう。今日、取り組む課題を決めたので、これからは調べていく段階!調べ方を教えてもらったので活かしていきたい。学校行事とも両立しながらやっていきたい。

高校生の発言より一部抜粋

8月の活動も今回で一区切りとなり、9月からは中間報告会・最終報告会に向けての提案作成が始まります。

みんなの活動の様子を見ていて、私がシフトプログラムに参加していた時のことを思い出しました。「社会問題」という大きく抽象的な問題に対して、まだ人見知りで内気な高校生だった私は、正直、どのように取り組めばいいのか全くわかりませんでした。日本や世界で活動している方々のお話を聞いたり、学校で生活するだけでは知ることができないことを知ったりして少しずつ自分の世界を広げ、仲間と一緒にたくさん話し合って考えた経験は、確実に今の自分に繋がっていると思います。

これから高校生のみんなが最終報告会や個人探求までどのような成長を遂げるのか、また、プログラムの修了後にはどんな風に世界に羽ばたくのかがとても楽しみです。私も高校生の学びの手助けをしながら、グローカルでの活動を通して自分自身も成長していきたいです🍀

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