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エンジニアリング組織を正しく伝える採用ピッチを作った話

これは「GLOBIS Advent Calendar 2021」18日目の記事です

こんにちは!GLOPLAのPOの松尾(@tamatsuo)です。

今回はエンジニアやデザイナー採用のピッチ資料を作成した話をご紹介します。

このテックブログも大学院を運営するグロービスがデジタルサービスを自社開発しているということを世のエンジニアやデザイナーに広く知ってもらうために、多くのメンバーが記事を上げていますが、同じく採用ファネル(図1)の、認知から興味の段階で必要になる広報素材に取り組みました。

図1-採用ファネルと手法例

採用ピッチ資料にはどんな情報を掲載するべきか、認知や興味を集めるためにどんな構成にしたか、について資料の作り方も交えながらお伝えしていきます。


はじめに

わたしはGLOPLA LMS のローンチに伴い、事業開発に必要な体制づくりのために様々な活動をしていますが、中でもサービスローンチの際に必要な採用系アクション(図2)について、人事や他プロダクトのPO、チームのエンジニアやデザイナーの声などを参考に、最終的にチーム単体では優先度が上げ難くなかなかリソースを割けないものの、部門横断で必要とされるアクション「採用LP更新」「採用ピッチ資料」について他チームのメンバーを巻き込んで対応することにしました。

図2-採用拡大に向けたアクション

他のチームの巻き込みは20%ルールを活用したのですが、1on1などで職種別の課題感を聞いた中で、各プロダクトのデザイナーで横連携がないという話があったため、今回のアクションをデザイナーの部門横断の1つのきっかけとして提案しました。

採用LPについては GLOPLA事業開発室のデザイナー @Hiroyuki Takehara が更新を手掛けディレクションを部門横断で行っています。

作成の背景

わたしが所属するGLOPLA事業開発室は社内スタートアップのため体制整備の優先度が高く、開発の領域や状況に応じて、社内リソースの活用や委託開発の他、新規採用の活動も進めていますが、新規採用についてはそもそも応募の絶対数が少ないということで、グロービスのデジタル部門の認知を拡げるためのアクションの1つとして、チームや組織のことなどを簡易に説明しアトラクトするための資料を作り開示していくことにしました。

と言ってもこれまでグロービスに会社説明資料がなかった訳ではありません、ただ、既存の資料は全職種を対象に隈なく説明していたり、会社の紹介では大学院や法人研修、ファンドなど各事業の説明まで包括的に記載されていたり、ページ数も120ページを超え膨大だったり、1ページあたりの文字量が多いため余白がなく読み込みが必要だったり、プロダクト開発に携わるメンバーにとって職場に求める情報が不足しているなど、グロービスに興味を持って欲しいエンジニアやデザイナーに十分に魅力を伝えきれていないという課題がありました、また、用途としても面談や面接時に説明の補足として使うのみで公開はしていませんでした。

作成の手順

ここは一般的な資料作成の流れと変わりません、資料の目的と枠組みを設定してから中身に入り、各ページの構成ができたら全体をウォークスルーしてストーリーの辻褄が合うかや、俯瞰してみてページ順やキーメッセージ、トンマナを整理しました、そこまでをpptで簡易にドラフトし、最終的な仕上げを GLOPLA事業開発室のマーケティング担当のデザイナーが行いました。

1.ODSCの設定
  Objective(目的):グロービスのエンジニア組織の認知や興味の向上
  Deliverable(成果物):採用LPやSNS等で公開する資料
  Success Criteria(成功基準):IT企業としてPVとCVRが向上すること
2.ストーリーの検討
3.要素の洗い出し
4.コンテンツ作成
5.pptでドラフト
6.Figmaで仕上げ

資料の構成

採用ピッチ資料を作成するにあたっては、様々な企業の事例を見させていただいたり、社内のエンジニアやデザイナーにインタビューをしたり、エンジニアが入社を決める際に必要な情報に関する調査結果などを参考に以下のように要素を洗い出しました、そして今回の資料の目的にあうように各要素に重みづけ(図4)をしていきました。

図4-コンテンツ別の転職者ニーズ

特に既存資料になく今回新たに追加した、一緒に働く人の情報については、人事DBにない情報もあったため、部門のテクノロジー職向けにアンケートを実施し、収集したデータを最終的に業務実態と照合するなど精査してから掲載しました。

また、エンジニアが転職時に重要視した点1位の収入・待遇の体系的な情報を掲載し、採用プロセスの改善として面接回数の削減も進めてきたことから、全体をつうじてより応募判断をし易い状態になったと思います、とはいえグロービスとしては初の試みなので、アジャイル開発と同じく先ずは世に出してみて求職者の反応を見ながら改善していく予定です。

そしてコチラが最終的に仕上がった採用ピッチ資料になります。

まとめ

今回採用ピッチ資料を作成するにあたり、大きく3つのことを念頭に取り組みました。

  • グロービスの既存事業である大学院や人材育成事業のイメージを払拭しIT企業をイメージ出来ること

  • コンテンツを求職者のニーズに沿った内容に改めること

  • 構成やデザインについて、読み込んで理解してもらうのではなくアウトラインをシンプルに分かり易く伝えること

具体的なアクションは以下の5つ、内容は一般的な資料作成のお作法と変わりません。

1.構成:マニュアルやプレゼンテーションではなくカタログ
2.レイアウト:
4対3から16対9に変更、グーテンベルク・ダイヤグラムを前提に、右脳と左脳の機能から左図右文字で配置
3.ページ数:
全体を数分で流し読みできるよう約120ページから30ページ程度に7割削減
4.コンテンツ:
求職者が求める情報に全体の8割のページ数を配分
5.デザイン:
読み易いように文字量を減らし余白を作る、文字サイズは大中小で強弱をつける、カラーはベース・メイン・アクセントの3色

今後は認知を拡げるために現在更新中の採用LPで常時公開し情報が流通するようにしていきます、また、GLOPLA LMS用のページを差し替えれば他のチームでも使えるようテンプレートを部門内に展開していきます。

社内ベンチャーで一緒に働く仲間を募集しています!

GLOPLA LMSは社内ベンチャーとして事業開発を進めていますが、プロダクトは今年5月にローンチしたばかりであり、これから事業を拡大していくうえでまだまだ様々なポジションでメンバーが足りない状況です、今回の採用ピッチ資料をご覧いただき興味を持った方、カジュアルに話を聞いてみたいという方は、ぜひご連絡ください!


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