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ゲームは記録には残るけど、記憶には残らないんだよって言うんです

私たちは子ども達のために、毎日朝から晩まで何か決断をしています。

一体一日どれくらいの決断をしてきているんでしょうか?

どの洋服を着せたらいいのか、どの幼稚園が自分の子にあっているか、どの習い事がいいのか、どんな声がけをしたらいいのか、ゲームはさせていいのか、何分までならいいのか...と永遠に決断は続きます。

私は子ども達にゲームをさせない主義のママでした。

子どもたちにゲームをさせないというのは私の中での大きな決断であり、自分への挑戦だったのです。

私はゲームが嫌いなのでゲームなしの生活にすることは、それほど大変なことではありませんでした。しかし、子どもたちにゲームをさせない生活を送らせるのは決して容易なことではありませんでした。

周りの友達は日々カードゲームやテレビゲームの話をしていて、何度も何度も、子どもたちには可哀想な思いをさせてしまっているのではないか、自分の決断が間違っているのではないかと悩み続けました。

そして騙し騙し送っていたゲームをさせない生活とは

ゲームを禁止する生活ではなく、ゲームよりも楽しい時間を与え続けるという生活でした。

まず自分がゲームをやらないこと、そして子どもたちには一緒にできる楽しいことを見つけて与え続けること。

公園に行ったり、プールに行ったり、工作をしたり、映画館で映画を見たり、習い事に本気になったり、時には友達をよんで様々なイベントを行ったり...。

子どもたちが一緒にいてくれる年齢まではとにかく「ゲームよりも楽しいものがいっぱいあるんだ」ということを教えてあげることに必死になっていたのを覚えています。


今子どもたちに聞くと、ゲームはそれでも隠れてやっていたそうです。

な〜んだ...とほほ。がっくし。

でも実は...

子どもたちが20歳を超えて、改めて、この決断をして、それに挑戦して良かったなと感じていることがあります。

それは、ゲームをさせないという目的を達成したことではなく、ゲームよりも楽しいことを探し与え続けようと努力できたことだと思います。


ゲームが悪いのではない、ゲームより楽しいことをたくさん探すこと、そして与えてあげることが大切なんだと、今子どもたちから教えられている気がします。

私が生徒さんにいつも言うこと。

「ゲームは記録には残るんだけど、記憶には残らないんだよ」

五感を通じて記憶に残るような時間をたくさん子どもたちに与えられたら、ゲームなんて怖くないのかも。


ゲームが悪いんじゃないんですね。

それは長い挑戦だけど必ず結果として返ってくることでしょう。





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