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企業コラボレーションについて考えてみる

先日宇都宮で開催された「U39のクロスセクタートチギ」という講演会イベントに参加させていただきました。

そのイベントで宇都宮市の老舗デパートである「福田屋」さんの社員である黒岩さんという方が登壇していて、とても面白いお話を聞けました。(黒岩さんがどんな方なのかは黒岩さんのnoteを読んでいただくのが一番わかりやすいと思います。)

そこで黒岩さんが「必然的にコラボレーションする必要があった」とおっしゃっていたのが印象的でした。

この講演を聞いて、最初に思ったのは
「企業コラボレーションは価値の掛け算にならないと意味がない。なので各企業が自身の価値を高める必要があり、まずはそこから取り組む方が一番結果がでそう。」です。
また、このような企画商品は、顧客不在で話が進んでしまうことがよくあります。なので「この商品はコラボすることで、どんな顧客の満足や問題の解決ができるのか?」をベースにスタートする必要があるな。と強烈に感じました。

ここからは無粋ですが、もし自分が黒岩さんと同じ立場で地方の老舗デパートを支援するとしたら?というマーケティング考察をしたので書いてみます。

1.デパートの価値についてまず考える
デパートの価値を最大にするための、最終的な目標は「もし宇都宮に行ったら、必ずこのデパートに立ち寄りたい!」と思われるようなデパートを作ることです。そんなデパートはどのようなものでしょうか?私の勝手な想像ですが、県内でも人気のある店が集まっており、行列ができるような人気店がテナントとして出店しています。実際に行かなくてもここで商品を見たり触れたりして体験できる場所でもあります。

2.そのためにすることは?
2〜5年かけて、マーケティング支援企業や協力会社と協力して、県内の30社の企業の価値を最大化し、全国から注文が殺到する状態まで達成することです。県内の人気店を誘致するだけでは難しいです。この取り組みを2〜5年かけて30社という数で行うのは実際には大変な課題ですし、チームを複数立ち上げて同時に進めることが一番困難なポイントと思います。

3.その30社にデパートに出店してもらう。
マーケティング支援に入り、売り上げが大幅に増えた企業であれば出店依頼交渉のハードルも下がっているのでは?と考えます。時間と労力はかかりますが、デパートがこれを主導して取り組むことで、なくてはならない存在になることは間違いないと思います。

簡単ですが、以上です。
すでにそのような取り組みをすでにやっているよ!みたいな可能性はありますが、個人や小さな組織で取り組むにはかなり大変です。会社が大きなプロジェクトと捉え、能力のあるマーケターやデザイナーをアサインする事が必要であり、それをできるのはある程度の規模感のある「福田屋」さんのようなデパートでないと、無理ではないかな?と思いました。
何にせよ、地方はほっておくと勝手にどんどん衰退していくので、とにかく何かしらの取り組みが必要です。リソースはどんどん減っていくので、早めに動き出したいところです。


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