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ノウハウをプラットフォームに反映することで、スケール化に近づける。社会全体を動かす、デジタル人材育成に関わる面白さ。

こんにちは。ギブリー中途採用の富井です!(@tommy_tomii_08

本記事は、ギブリー執行役員兼デジタル人材研修事業(Track Training)の責任者を務める森さんの記事第二弾!
▼第一弾はこちら

SAPでエンジニア、野村総研でコンサルタント、ワークスアプリケーションズでエンジニア採用担当を経て、「多様な評価軸をもとに多様な人材が活躍できる社会を作りたい」というビジョンが固まったものの、スケール化につまづき、初めてベンチャー事業会社のギブリーに転職した森さん

第二弾の今回は、入社後に見えてきた業界課題と仕組み化への挑戦について深掘ります。
どうぞ!


登壇者紹介

※本記事は、昨年開催した活躍社員のキャリアに迫るオンラインイベント「Givery Career Live」のレポートです。

①森 康真(Trackボードメンバー / 研修企画運営責任者)

北海道大学工学部情報工学科卒業・同大学院情報科学研究科修了。 SAPジャパン(ITコンサル)、野村総合研究所(エンジニア)、ワークスアプリケーションズ(エンジニア採用責任者)を経て、 2019年3月ギブリーに参画。これまでのコンサル/エンジニア/人事経験を生かし、人材育成におけるコンサルティング領域・研修企画/運営領域の責任者を務める。

②新田 章太(取締役 / Trackプロダクトオーナー / 人事管掌役員)

筑波大学理工学群社会工学類経営工学専攻卒業。オンラインプログラミング学習・試験ツール等の自社サービスTrackを立ち上げ、同社のHR tech部門を管掌。HRTech部門・社内人事管掌役員も兼任。


事業会社でコンサル・エンジニアの経験を活かす

──1社に向き合って得た知見をプロダクトに落とし、世の中に広く価値を還元できる

新田:
これまでのキャリアを聞いてきましたので、今森さんがやっている業務を教えてください。

森:
私は現在、Track Trainingというプラットフォーム(学習管理システム)を活かしながら、エンジニア研修のサービスも提供しています。

研修サービス自体は結構労働集約的というか、要はお客様がいて、研修生がいて、講師がいて、その講師に対してプロマネがいてみたいな感じで、一個一個の研修案件がプロジェクトになっています。
そして顧客の達成したいエンジニアの能力成長条件をどういうカリキュラムで満たしていけばできるのかを設計しながら提供していきます。

普通、研修提供だけで完結するのが一般的な研修会社だと思うんですけど、我々はSaaSベンダーなんで、Track Trainingが主軸なんですね。
このTrack Training(※e-learning+学習管理システム)っていうのは、いわばエンジニアにとってどんなコンテンツがあれば学べるのかとか、どんなスキルアセスメントをすれば能力がチェックできるのかっていうようなノウハウがたくさん詰まったツールです。

私が現場で顧客に向き合い、顧客とおよびその研修生の人たちと向き合っていく中で見えた機能やコンテンツの要望をTrack Trainingの方のチームにどんどん伝えていって改善していく。そしたらそのTrackの新機能を使って、より高い価値の研修サービスができるようになるんです。1社の研修に向き合った結果得たフィードバックをプロダクトに落とし込み、年間約数十〜数百社以上のお客様にガンと一括で価値を還元していけるようになるんです。


──ノウハウをプラットフォームに反映することで、仕組み化、スケール化に近づける

なのでSIerと事業会社の違いって何ですかって言うと、研修提供だけだとSIer的なんですよ。一個一個のプロジェクトを単体で終わらせていくっていう。それに対して我々事業会社は自社製品のプラットフォームにその知見、ノウハウを移していって、よくなっていくと顧客全体に良い影響があるっていう。
まさに私がキャリアで悩んでいた、属人化から仕組み化、つまり「スケール化」するステップに足を踏み入れやすく実現しやすくなるのが事業会社なのだと思います。

新田:
なるほどね。要するに「このお客さんのために」っていう要素と、「世の中のために」っていう要素、2つが大きく共通する部分をどこまで分厚くできるかというのが、スケール化には重要ということですよね。


コンサルタント・SIer・今の業務の違いとは?

──何百社とのお付き合いと、業界No.1規模のデータで、社会課題が見えてくる

森:
やっぱりコンサルって立ち位置だと、結構足が長いプロジェクトに入ることが多いですよね。1、2年かかって、ようやく1社のプロジェクトが終わるみたいな、そういうような世界でした。

一方で、SaaSプロダクトを扱うコンサルタントの場合って、一気に同時に何十〜何百社とのお付き合いがありますよね。
そこで、個別単体のお客さんが抱えている課題が数十以上見えてくると、「これって顧客課題っていうより社会課題なんじゃね?」みたいなものが見えてくるんですよ。
個別のお客さんから直接一次情報でヒアリングして見えることもあるし、プラットフォームに蓄積される受験データとか学習データから見えることもあるし。

新田:
そういった意味で、一社の人事だと、その会社の課題に寄り添って、その会社の戦略に合った人材戦略を採用であったり育成をするというところだと思うんですけど。事業会社では、顧客の共通課題を解決するプラットフォームを持っていて、さらに個別の課題を解決するコンサルティングを提供していると、その掛け算でお客さん群の課題っていうのが見えてきます。
世間一般的にいろんなお客さんが課題として捉えていること、これはすなわち業界課題になります。その業界課題に立ち向かうみたいなところの楽しさが、今までになかった視野の広さみたいなことですよね。


──属人化は楽。その知見をどう広く展開し仕組み化するか?5年経っても難しいからこそ面白い

森:
そうですね、そこがやっぱりやりやすさと楽しさでしょうね。プラットフォームっていう武器があるとやっぱりやりやすい、スケール化、属人性のなさに繋がっていきます。

属人化って楽なんですよ。自分自身のバリューで特定のお客さんに価値提供するって、ある一定の経験を積むと割とやりやすいんですよね。 

じゃあここの知見を周りに適用して、より横展開するにはどうしたらいいか?ギブリー入社して5年経ってもまだ難しいと思っています。だからこそ「何くそ」と思うこともありますが、やりがいのあるテーマです。

新田:
そうですよね、本当に沢山のお客様に同じ価値を提供する、仕組み化は難しいですよね。


社会全体を動かす仕組みを科学する、事業会社ならではの面白さ

新田:
森さんの話を聞いてて、ふと思い出したのが、僕も結構キャリア的に教職とか視野に入れていて、学校の先生とか人に教えるのが好きなタイプみたいな。 
だったんだけど、自分の場合は創業期のギブリーで、取締役の山川さんと学生時代に話したときにこんなこと言われて。

「教員の魅力は、プレイヤーとして、教壇に立って目の前の学生だったりとか生徒を幸せにすること。濃く、分厚く付き合っていくというところだと思うんだけれども。事業会社で事業というものを展開するというのは、そうではない。 要するにウェットな要素はないかもしれないけれども、事業会社では仕組みの方を科学していくんだ 」

20歳ぐらいの時にこの話を聞いて、「自分はこっちだ!」って思ったんですよね。 

だから、僕もたまにお客様の研修で教壇に立つこともありますが、どちらかというとTrackのプラットフォームを展開して、講師の方やコンテンツを作る人たちのコミュニティとか、人が集まる仕組みを作って教員不足を解決していくとか、評価軸となるスキルデータをため込んで企業へ最適な採用や育成をプラットフォームで支援するとか。

おこがましいかもしれないですが、そんな風に、社会全体を動かせるようなところに繋げていきたいなと思います。 

森:
うん。ビジネスモデルを作るのもそうだし、それをもとに実現するレベニューを生むプロダクトを作ることもやっぱり仕組み化だし。やっぱりギブリーに来て、仕組みに向き合うことがすごく増えましたね。

これまでのSIerやコンサルの世界って結構バリューチェーンの面では単純で。お客様に価値提供してfeeをもらうのがベースじゃないですか。もちろんコンサル同士のナレッジのシェアとかはあるのですが、製品開発をしている事業会社のレベルからすると、あまり仕組み化って感じは今思うと無いですね。どうやったらその仕組み化ができ、運用していけるのかみたいな視点はやっぱり事業会社ならではかなという風に感じますね。


日本のエンジニア育成の課題に取り組む面白さとは?

──エンジニア育成はレバレッジが効く

森:
これね、話したかった。 笑
私は、エンジニアを育成することって結構レバレッジが効くなと思ってるんですよ。

要は優れたエンジニアがたくさん増えると、世の中にめちゃめちゃいい製品やサービスが増えまくると思うんです。
新卒であっても優秀であれば600〜800万円というハイオファーを出して優秀なエンジニアを前職で採用していた時に、ふと思ったのは、「別にこの優秀な人がうちに来なくても、どうせ世の中に価値提供できるいいサービス作るよな」ということです。

そこで、「だったら自分の会社で採用することより、優秀なエンジニアの絶対量を増やす方が世の中のためになるんじゃないか?」と考えたんです。
だからエンジニアがたくさん育てば世の中に対して付加価値が拡散できるよね、という意味でレバレッジの効く仕事だよね、というところがエンジニア育成の面白さかなと思っています。

新田さん: 
あとは、さっき人材の不足が話題に出ましたが、日常的にデバイスやインターネットを介さない社会が不可逆となった時に、そのインフラを作れるのはエンジニアです。
第二次産業では運転免許がないとダメだったのと同じように、世の中の根幹となるインフラを支えるエンジニアは市場価値が高く、需要も増加しているため、やりがいを感じますね。

──生成AIなどテクノロジーの変化があるからこそ、エンジニア育成のやりがいがある

森:
まして、今生成AIによって地殻変動が起きまくってて、お客さんも今パニック状態なんですよね。
このテクノロジーの変化という不確実性に対してどう向き合っていけばいいのか?その解を一番最初に提示できるのも教育者の我々の強み、育成のやりがいだと思います!

例えば、新田さんもChatGPT使いながら公式のプロンプトエンジニアリングガイドを翻訳して、リリースしてましたよね。当時、「わからない人はとりあえずこれを読めばいいんだ!」って界隈がかなり話題になりましたよね。

▼メディアにも取り上げていただきました

そんな感じで、新しいテクノロジー変化があれば、まずはTrack Trainingをアップデートして、迷っている皆さんに道筋を示していける。テクノロジーは変化があり、だからこそエンジニア育成はやりがいがあるのかなと。


そんな森さんのキャリアに少しでも共感した方や、森さんのチームに興味を持ってくださった方へ

なんと!2月21日(水)12:00から、ランチタイムに耳だけ参加可能のウェビナーを開催しますよ🫣✨
ぜひ一緒に多様な人が活躍できる社会を創りましょう!

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