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【大人の発達障害】考えて仕事しようと言われないために重要な視点ー「考える」とは”WHY"のこと

ASDなど発達障害の方が苦手なことにあげられるのが物事の全体をみることです。仕事においては細部だけではなく全体を見なくてはいけません。

細かいところが気になり時間をかけてしまったり、その仕事全体の目的を理解できておらずに「考えて仕事してる?」「努力不足」と言われることもあると思います。


仕事をする際の物事の考え方や視点をあまり理解できていないのに「考えて仕事をする」という努力をしても何も分からずにストレスがかかるだけで得るものはありません。

物事には「見方」があります。それは仕事や絵画、骨董でも同じだと思います。

ハル・フォスター編『視覚論』という本をご存知でしょうか。その本ではモノの見方について次のように指摘しています。

それは、物事を見て意味を理解できるのはすでにそのような物事の見方が社会に存在するからだということです。

物事には「見方」があるのなら、仕事に対する「見方」とは何でしょうか。

それは「why」です。なぜ「why」が仕事において重要な視点なのか。どのように仕事に落とし込んでいけば良いか解説したいと思います。

仕事は問題を請け負うこと

仕事の本質とはなんでしょうか。それは顧客の問題を請け負い、それを解決することだと私は思います。

製造業なら商品で人々の問題を解決して、サービス業ならサービスで問題を解決します。

この問題を解決するためには「なぜ問題が発生したのか」という視点が必要になります。

この視点は社内でも重要になってきます。なぜなら社内でも問題は発生するうえに、会社を発展させるには今日の状況よりも明日の状況の方がより良くなっていなければいけないからです。

「なぜ」という視点をどう活かすか

発達障害をお持ちの方はこの”why"という視点が欠けている傾向があります。そして「なぜ」という視点が欠けている代わりに「〜すること」という手段や方法に意識が入っている傾向があります。

その結果、手段と目的が入れ替わったり、本来の目的と逸れたことをしてしまうのです。パソコン画面に正確に入力することは重要ですが、それは結局のところ手段です。

「入力すること」ではなく、そのさらに深い視点を持って仕事をすれば物事を深く理解して仕事に取り組んでいる印象を与えることができます。

それでは「why」という視点をどのようにして実際の仕事する際に生かしていけばよいでしょうか。

そのためには「why」の前に「for」を考えてみましょう。「なぜ」という問いは考えてみると意外と難しいですよね。

なので「なぜ」を考える前に「誰のためにやるのか」「何のためにやるのか」を考えてみてください。

そうすることで「〜すること」より少し深い視点で物事を見れるようになります。その後に「for」で出てきた答えに対して「why」と問いを立ててみてください。

そうすると仕事の先にある相手の抱える問題が見えてきて、より視野が広くなると思います。あとはどのような方法や手段でやるかという「how」を考えるだけです

まとめ

今回お伝えした要点は以下の通りです。

・物事には見方がある

・「〜すること」は重要ではない

「for」→「why」→「how」というループが重要



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