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ベンチャー入社ならストックオプション取得は交渉すべき

まえがき

こんにちは。

前回「ベンチャーに入社すれば市場価値が上がる」は嘘だと思う、というテーマで書いたのですが、実はあの話には続きがありまして、今回はその記事になります。

あの時の兄は非常に興奮していて(お酒を飲んでいたからかもですが)、「ベンチャー入社をするなら、ストックオプション制度の有無と付与の可能性、もしくは生株の付与の可能性は絶対に確認すべき!」と言っていたのです。

そもそもストックオプションとは何か?生株とは何か?という事を私なりにざっくり解説した上で、兄が当日言っていた内容を書き記します。

ベンチャー入社を検討されている方、参考になれば幸いです。

ストックオプション・生株とは?

ストックオプション制度は、Stock(=株)を安い価格で取得できる権利を貰える制度の事です。※詳しくは色々とググってみてください

あくまで権利であって、株が貰える訳ではないのがポイントです。ストックオプションは上場前に会社を辞めると権利が消滅するように原則的には作られているので、上場まで会社にいないと意味がありません。

一方の生株(なまかぶ)とは、会社の株の事です。ストックオプションとの比較で、会社の株を「生の株(なまのかぶ)」と呼ぶことで、より生々しい感じを出しています。

生株の場合、ストックオプションと違って付与されると、原則として退職しても権利が残り続けます(契約で×なケースもあるかも?)。

したがって、基本的には会社は生株を渡すのを嫌がります。なぜなら、退職しても権利を持たれてしまうので、どんなに喧嘩別れしても株を持ったままにされるからです(喧嘩別れした創業メンバーが株で揉めるのはベンチャーあるあるだそうです)。

なのでベンチャーに入社するのであれば、相当優秀だったり創業メンバーでない限りは生株は無理で、ストックオプションという事になります

いずれにしてもストックオプション、または生株を持っていることで上場後に株を売ってキャピタルゲインを得ることが出来ます(100円の株が1000円になれば、10倍で売れることになって900円が収入になるという事)。

なぜストックオプションは大事なのか?

ストックオプションを貰う理由。それは「会社を上場させるために成長させるぞ!」というモチベーションでしかありません。

ベンチャーは短期間(早ければ3~5年、平均で8年)での上場を目指します。※M&Aの場合にはストックオプションだと権利が消えますので、株を取得することが出来ません。ゆえにストックオプションの場合には上場しかないのです

その限られた期間を、「会社のために全力で尽くして欲しい」という思いを込めて、会社が従業員にストックオプションを発行します。

ベンチャー企業はお金が無く、給料が安い傾向にあるので、なかなか月々の給料で従業員を満足させるのは大変です。そこでストックオプション制度で、従業員が将来に向けて頑張るエネルギーを提供できるのです。

ストックオプションありますか?と聞く

ベンチャー企業の面接を受け、社長や会社の自分への本気度を知る簡単な方法があると兄が言っていました。

「ストックオプションはありますか?私は付与してもらえますか?直ぐでないとしても、どういう条件だと付与されますか?」と聞いてみればいい。その返事が曖昧ならば、あくまで自分は入社するメンバーのOne of themってことだよ。まぁ、それでいいならいいけどね。でも自分の熱量に対して、会社の自分に対する熱量が違うなら辞めた方がいいし、大企業に入った方がいいよ」

私の兄より

なるほど。率直に聞いてしまうという事なんですね、と私は思いました。そういう事聞くのって失礼じゃない?と兄に質問すると…

「いやいや、自分の大事な人生を良く分からないベンチャー企業に投資するんだよ?ちゃんと交渉しないとヤバいって。
ベンチャー企業って潰れる確率高い訳で、潰れても社長はいいかもしれないよ、色々な経験しているから引く手あまただろうし。でも従業員は違うじゃない。他の会社からしたら、そんなベンチャー聞いたことないし、君いらないよってなりうる。
だから、ちゃんと交渉しないといけない。そしてベンチャーに入社するなら、ストックオプションとか株の事とか最低限知っておくべき。ベンチャーに入社する最大のメリットは、そこだからね。それを知らずに交渉しないって意味が分からない」

私の兄より

決算書を読んでいたからストックオプションとか知ってたけど、普通の大学生は聞いたことも観たこともないと思うわけで、知らない人が損をする世界だなと思いました。

ベンチャーに入社することを希望し、本気で会社を成長させたい、本気で自分が成長したいと思っている人はストックオプションの話をした方が良さそうですよ。

おしまい。


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