重曹中毒

　以前に「シャドーワーキング」について書いたことがあったが、（もはや"夫が家事をあまり仕事と認識していない"という愚痴のような記事だったので、恥ずかしいあまりだが）あれから夫もだいぶ変わり、言われなくても「名もない家事」をやってくれるようになった。

　きっかけは夫と、子供の保育園の送り迎えの分担に関して、一悶着あり、私が

「あなたは家事をやる能力が著しく低いから、私がやるしかない」

という言葉を吐いたときだったと認識している。それから彼は言われなくても、私が密かに山のように抱えている家事を見つけてやるようになった。いつも探し物は、同じ引き出しを探して彼が見つけられなくても、私が見つける。そんな彼が周りをよく見るようになって、いろいろと仕事を自ら見つけるようになったのだから、彼の中でのレボリューションだ。

　これまた前も書いたのだが、最近は重曹でいろいろなところを掃除している。

　このまえ、重曹でお風呂の浴槽、その周辺を掃除していたら、夫が珍しくそれを見ていて

「ああ、重曹はお風呂にもいれるもんね。肌にいいよね」

と言ってきた。そういえばその時はっと思い出したのだが、出会った頃夫は浴槽に重曹を入浴剤代わりに入れていたことがあった。（もう今はシャワーしか浴びないのだが、何故かあの頃は湯船に浸かるのが彼のマイブームだったのだと思う）私は知らなかった、重曹が肌にいいなんて。それなら重曹を湯船にいれて入れば、浴槽の皮脂汚れは付きにくいし、そのままそのお湯で洗えば一石二鳥ではないか！早く言えよ！とも思ったが、とにかく夫が家事に興味を持ち始めたが故にうまれた相乗効果であった。（ちなみに注意点だが、重曹は水に溶けにくい性質ではあるので、追い焚きはしない方がいいそう）

　重曹で洗うと、浴槽は洗剤で洗った時よりも気持ちよくキュッキュ、ピカピカになる。それにいつも洗剤のキツい匂いを嗅がないように、鼻をつまみながら急いで掃除をやっていたから、そのときよりも気分良くゆったり掃除ができる。無味無臭の重曹だが、私には重曹の爽やかな匂いがするのだ。

　最近またあらたに採用したのは、食洗機の洗剤の代わりに重曹。これで油汚れも落ちる。量は大さじ３杯。食洗機は備えつけなので、機械そのものが壊れるのを恐れて、専用の洗剤でないとだめだと思い込んでいた。しかし調べたら重曹もいけるとのこと。しかも使ってみたら油汚れが洗剤のときよりも落ちていて、さらには食洗機内もいつものぬるぬるがなくなっていた。洗剤を使っていたことが返って庫内の汚れを助長していたらしい。しかしある日ナイフだけ真っ白になっていた。やはり重曹が水に溶けにくいからかもしれない。ふと、うちにあるセスキソーダをいれてみようと思い立ち次の日に入れてみた。（セスキソーダはコンロの油汚れ掃除に使っていたので使えるのではないかと思った）汚れ落ちすっきり。白残りもない。調べたら、セスキソーダの方が水に溶けやすくていいという人がいる。（ただこれは重曹と両方入れている人やいろいろいてよくわからなかった）ということで、食洗機はもといセスキソーダ化された。これもいつも食洗機からもくもくでる洗剤の変な匂いを吸わずに済んで、気持ちがちょっと落ち着いた。

　洗剤を使わなくなったことは、いわゆるサスティナブルな生活につながるわけだけれども、加えて毎日気分がいい。変な匂いを吸わなくていいし、もしかしたら頭痛くなったり気持ち悪くなったりしていたのは、これらの洗剤のせいだったかもしれない。イタリア人は重曹をよく使うから、実は私は夫のおかげで重曹をこんなに使い始めたのでした。重曹の香り中毒です。夫よ、もっと私に家事の知恵を貸しておくれ。

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この暑さと高湿度の中、毎日夫からは「Gelatoが食べたい」とせがまれるので、日本の何が入っているかよくわからないアイスを買うならばと、よく日常的にSemifreddoを作ります。以前もTiramisuのSemifreddoを紹介しましたが、

＞＞Semifreddo di Tiramisuは以下の記事で紹介しています！

本当ただ冷凍するだけで冷たくて美味しいDolceができます。これも自分で作ったリコッタが余っていたので作った、超簡単Semifreddoです。こんな簡単でこんな美味しいなら毎日作ってもいいぐらい。（カロリー気にしなければ）

Semifreddo di panna e ricotta

＜材料＞

・リコッタチーズ　４５０g

・生クリーム　２００ml

・マルサラ　少々

グランシェフ マルサラ・フィーネ 750ml [イタリア/白ワイン/辛口/ミディアムボディ/1本]

・砂糖　１００ー１３０g

・チョコレート　５０g

１. リコッタチーズに砂糖半量とマルサラを混ぜる

２．冷やした生クリームを砂糖半量と混ぜて立てる

３．１、２とチョコレートを刻んだものを混ぜて冷凍庫で固めればできあがり

Buon appetito!

これは息子作Gelato