CINEMA ESSE /イタリア映画プロモーター

イタリア映画良作を掘り起こし、特集上映や映画解説会(無料)など企画中。 https://cinemaesse-festival-cinema-italiano.peatix.com/

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    マガジン

    • イタリア映画のすゝめ

      日本では少し認知度低めのイタリア映画を皆さんにもっと見ていただきたく、(amazon primeにもっとイタリア映画増えて欲しい)ここでかなり主観的ではありますが感想を綴りたく。(出産前は年間200本は映画見てました・・・今思うと記録していないのはもったいない)淀川長治さんの「道」の紹介みたいにはいきませんが、ご紹介します。

    • エッセイとイタリアからのおいしいもの

      日々の何気ない事柄、ふと道で思いついたことを書き綴っている、そのエッセイとともに繰り出されるイタリア料理のレシピ。色々と考えていると結局何かおいしいものにたどり着きます。Primi secondi, Dolciに至るまで

    • 短編小説「音合わせ」

      不妊治療に励む女性と、子育てノイローゼとなってしまった女性の苦悩を綴った物語です。夫婦の在り方、子供を産むこととは、そして育てることとは、と思い悩む中で、自分自身の価値を見出せなくなってしまう二人の女性が、それぞれの方向で自分の居場所を見つけます。自分とは何かを自問自答し葛藤する、とくに現代の子育て世代の女性が直面しているであろう不安定さ、脆弱さを描いています

    最近の記事

    「ひまわり」人道チャリティ支援上映会 会場情報まとめ

    今年になってから各地でヴィットリオ・デ・シーカ監督の「ひまわり」(I Girasoli)のウクライナへのチャリティ上映が行われています。 「ひまわり」は私もDVDを持っていますが、劇場でこそ全身で涙してしまう映画です。あの美しいひまわり畑は、まだソ連時代だったウクライナでの光景です。実はこの映画はイタリアとロシアが国交復活した記念の映画でもありました。 マストロヤンニが演じた男のような、そしてソフィア・ローレンのような戦争の犠牲者たちが、「ひまわり」たちがたくさんいること

      • 内なる鑑(イタリア映画祭2022)

        これは見た時、久しぶりに上質なものを浴びたという感覚で劇場を後にした。 もう終わってしまったけれども、今回のイタリア映画祭でおすすめの映画をいくつか記録として記事に残しておく。 作品概要内なる檻 [2021/117分]原題:Ariaferma 監督:レオナルド・ディ・コスタンツォ Leonardo Di Costanzo 出演:トニ・セルヴィッロ、シルヴィオ・オルランド レオナルド・ディ・コスタンツォというドキュメンタリー映画監督が撮った架空の刑務所を舞台にした映画。

        • 小さなからだ(イタリア映画祭2022)

          お久しぶりです。 イタリア映画祭2022上映作品を記録。いつか配給が決まりますように。 インスタで投稿ばかりしていたのですが、これからはここに戻って記事を書いていきたいと思います。インスタより読みやすいですし、記録として残りやすいと思ったので。 もし興味あればインスタもフォローしてくださいね。 @cinema_esse 本記事では、私がイタリア映画祭2022にて一番おすすめしたい作品を紹介します。 作品概要小さなからだ [2021/89分]原題:Piccolo cor

          • もしも叶うなら(原題:Magari)

            イタリア映画祭2021 5本目の紹介。今年の映画祭の作品は、大人に翻弄される子どもが題材となっている話がそういえば多い。 「もしも叶うなら(原題:Magari)」 ジネヴラ・エルカン監督作品。この女性監督はかつてベルトルッチ の「シャンドライの恋」(原題:L'assedio)の助監督をつとめてたこともあったりと映画業界は長いが、本作品が監督としてのデビュー作。 知らなかった方が多いのでは無いだろうか。(私は存じ上げませんでした)それでも私が『無名の監督』と書くのに躊躇した

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            悪の寓話(原題:Favolacce)

            イタリア映画祭 紹介第4作目。 『悪の寓話』(原題”Favolacce”)2020年の作品。 ディンノチェンツォ兄弟という1988年生まれの双子の若手新生監督による作品で、これもまた結構独特な映画。2020年 映画業界にとって(どこの業界もだが)不遇の年であることも相まり、興行収入は初日819EURと最悪のスタートであったという。 最初の鑑賞後思ったことはこの監督は塚本晋也監督映画をもしかしたら好きなのではないかということ。あくまで予想であるが、なんとなくおさえている要

            「靴ひも」"Lacci"(2020)

            イタリア映画際2021 3作目 「靴ひも」"Lacci"(2020)ダニエーレ・ルケッティ監督。日本語字幕は関口英子先生。原作のドメニコ・スタルノーネ同名作品の翻訳も関口英子先生によるものだ。翻訳家という立場で同じ作品を2回翻訳したのは、本当にわくわくするような経験だったのではないだろうか。(本作品のセリフは哲学的な言葉が多く、長台詞も多いから、限られた字数の中で実際は苦労されたと思う) 私は原作を読んでいない。(この映画を見た後すぐ読んでみたいと思って買った。)そのため

            私は隠れてしまいたかった 原題:"Volevo nascondermi"(2020)

            イタリア映画祭2021で次におすすめしたい映画。 「私は隠れてしまいたかった」"Volevo nascondermi"(2020) Giorgio Diritti (ジョルジョ・ディリッティ)監督作品。 アントニオ・リガブエという画家をご存知だろうか。日本ではあまり知られていない画家のように思う。彼の自伝的映画である。 私は彼の動物の絵が以前から大好きなのだが、どこかゴッホだったり、マネだったり、ゴーギャンみたいなところも思わせる絵である。しかし彼はもともと無教養で美術

            ソーレ-太陽– 原題:”Sole"(2019)

            本年度のイタリア映画際は例年通りのゴールデンウィークから少しずれましたが5月開催、残念ながらオンライン開催となりました。昨年の年末に実施された同映画祭よりも新作が多く、また新進気鋭とされる監督作品が多く出品されました。 当たり前ですが映画を各国へ配給するにはそれだけの準備が要ります。中でも翻訳という作業は、映画の解釈をできるだけ正しく伝えるために、もしくはその地域により適応したものにするために、大変重要なステップです。温めてきた作品が満を辞してでてきたという感じでしょうか。

            『Vulcano』(噴火山の女) 1950年 アンナ・マニャーニ主演

             アンナ・マニャーニの映画をまだまだ見足りない気がして、最近掘り起こしている。これもその一つ。『Vulcano』(1950)。 アンナ・マニャーニは人気女優だったけれども、結構作品としては小品も多くて、日本にまで配給されているものは限られている。彼女の演技はどれも食ってかかるような迫力のあるものばかりで、これが生きれば「無防備都市」や「Bellissima」のような大作になるし、作品としてこけてしまうとちょっとワンパターンな女優みたいになってしまう傾向があるかもしれない。下

            りんごとバターと砂糖のにおいが立ち込める部屋での1日

            また雨に閉じ込められてしまった。我が家は角地なので、余計に四方を水責めされているような感覚に陥る。こういう雨の壁って、通り抜けても通り抜けてもまだあって、地獄にもし入ったら、死んでも死にきれないってこういう感覚と似ているのかなーと想像が飛ぶ。そしてこんなときに限ってラジオからは「帰って来た酔っ払い」が流れる。私の中にはおそらく自分にも見せられない不安がきっと一日中くすぶっていた。 「雨に唄えば」みたいな明るさで雨の中を楽しめるのは、心に余裕があるときだと思う。それに昨日はと

            イタリア人夫と私の教育への考え方に関する溝(アデノイドを切るか問題)

            息子が最近アデノウィルスにかかり、喉が腫れているので冷たい喉越しの良いものしか食べず、毎日苺のシャーベットを作ってあげて食べさせていた。絶賛イヤイヤ期だったのが、この病気を期にもっとイヤイヤになり、本当は絶対欲しいのにイヤイヤ、私があげるものすべてイヤイヤで水も飲まなくなっていた。(コップを置いておくと、隠れて飲んだりしていたみたいだけれど) 次第に喉の腫れもひいてきたのか、食べれるものの範囲が広くなり、それによって栄養が脳に行き渡るようになったからか、3日前よりはだいぶ話

            風立ちぬ(Si alza il vento) 宮崎駿(番外編)

             私の息子が好きなジブリ映画で1つ紹介していなかったものがあった。それは、「風立ちぬ」。渋いと思われるかもしれないが、宮崎駿が少年の頃から積み上げた飛行機愛を思う存分表現した映画である。子供が好きじゃ無いわけがない。  私がこの映画でもっとも心動かされるシーンは、実はあまりにも序盤なのだが、二郎少年が夢の中でカプローニさんと出逢うところだ。野村萬斎がカプローニ役なのだが、登場シーンの唯一のイタリア語のセリフは少しぎこちなく始まる。 ”Ragazzo  giapponese

            ネオレアリズモ映画特集 ヴィスコンティ映画2作品

            ヴィスコンティのネオレアリズモ作品の紹介を、前回の続きで記事を書きました。今回は「揺れる大地」「ベリッシマ」の2作品を紹介しています。 ↓↓↓ 2作品ともヴィスコンティの初期作品の中でターニングポイントといえる必見映画です。是非記事を読んで映画を見てみてください! ↓↓↓このリンクから直接私の記事へ飛べます。 ちなみにトップ画像はアンチョビの瓶詰めをしているところ。こういう漁村の仕事の様子を撮った映画も当時貴重でした。 ↓↓ヴィスコンティの「郵便配達は2度ベルを鳴ら

            ネオレアリズモの誕生 ヴィスコンティ初期作品

            ネオレアリズモ特集ということで記事連載しています。 今回はヴィスコンティのデビュー作品「郵便配達配達は2度ベルを鳴らす」(Ossessione)を以下のサイトで紹介しています。ヴィスコンティが映画監督になるまでの秘話も載せていますので、是非読んでください!!

            われら女性(Siamo Donne)

             有名女優4名 アンナ・マニャーニ、イングリッド・バーグマン、アリダ・ヴァリ、イザ・ミランダがすべて本人役で、本人の身に実際にあった出来事らしいことを物語るというオムニバス映画。もうすでにロッセリーニとは縁が切れていたアンナ・マニャーニはヴィスコンティとのタッグ、ロッセリーニは奥さんのイングリッド・バーグマンとタッグを組んでの作品となっている。  話は総じて、「女優も結局は一人の女性である」というテーマが根底に流れていて、それを観客に再確認させるかのごとく、導入のエピソードは

            子どもたちは見ている(I bambini ci guardano) デ・シーカ監督

             「子どもたちは見ている」"I bambini ci guardano"は1943年 ヴィットリオ・デ・シーカの映画である。(デ・シーカは観客目線を意識してか、タイトルを複数形にすることが多い)戦後すぐである。  実はヴィスコンティの「郵便配達は2度ベルを鳴らす」Ossessioneとともにネオレアリズモ映画の先駆けと言われているのだが、日本ではあまり知名度は低いかもしれない。悲劇を目の前にした子どもを題材としたデ・シーカの作品は「靴磨き」や「自転車泥棒」が有名だが、それら