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イタリア映画のすゝめ

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日本では少し認知度低めのイタリア映画を皆さんにもっと見ていただきたく、(amazon primeにもっとイタリア映画増えて欲しい)ここでかなり主観的ではありますが感想を綴りたく。… もっと読む
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記事一覧

「ひまわり」人道チャリティ支援上映会 会場情報まとめ

今年になってから各地でヴィットリオ・デ・シーカ監督の「ひまわり」(I Girasoli)のウクライ…

もしも叶うなら(原題:Magari)

イタリア映画祭2021 5本目の紹介。今年の映画祭の作品は、大人に翻弄される子どもが題材となっ…

悪の寓話(原題:Favolacce)

イタリア映画祭 紹介第4作目。 『悪の寓話』(原題”Favolacce”)2020年の作品。 ディンノ…

「靴ひも」"Lacci"(2020)

イタリア映画際2021 3作目 「靴ひも」"Lacci"(2020)ダニエーレ・ルケッティ監督。日本…

私は隠れてしまいたかった 原題:"Volevo nascondermi"(2020)

イタリア映画祭2021で次におすすめしたい映画。 「私は隠れてしまいたかった」"Volevo nascon…

ソーレ-太陽– 原題:”Sole"(2019)

本年度のイタリア映画際は例年通りのゴールデンウィークから少しずれましたが5月開催、残念な…

『Vulcano』(噴火山の女) 1950年 アンナ・マニャーニ主演

 アンナ・マニャーニの映画をまだまだ見足りない気がして、最近掘り起こしている。これもその一つ。『Vulcano』(1950)。 アンナ・マニャーニは人気女優だったけれども、結構作品としては小品も多くて、日本にまで配給されているものは限られている。彼女の演技はどれも食ってかかるような迫力のあるものばかりで、これが生きれば「無防備都市」や「Bellissima」のような大作になるし、作品としてこけてしまうとちょっとワンパターンな女優みたいになってしまう傾向があるかもしれない。下

風立ちぬ(Si alza il vento) 宮崎駿(番外編)

 私の息子が好きなジブリ映画で1つ紹介していなかったものがあった。それは、「風立ちぬ」。…

ネオレアリズモ映画特集 ヴィスコンティ映画2作品

ヴィスコンティのネオレアリズモ作品の紹介を、前回の続きで記事を書きました。今回は「揺れる…

ネオレアリズモの誕生 ヴィスコンティ初期作品

ネオレアリズモ特集ということで記事連載しています。 今回はヴィスコンティのデビュー作品「…

われら女性(Siamo Donne)

 有名女優4名 アンナ・マニャーニ、イングリッド・バーグマン、アリダ・ヴァリ、イザ・ミラ…

子どもたちは見ている(I bambini ci guardano) デ・シーカ監督

 「子どもたちは見ている」"I bambini ci guardano"は1943年 ヴィットリオ・デ・シーカの映…

道(La strada) フェデリコ・フェリーニ監督

我が子のIl primo Fellini(初めてのフェリーニ)は「道」(1954)です。生まれて3ヶ月ぐらいで…

にがい米(Il riso amaro) ジュゼッペ・ディ・サンティス

 最近なぜか戦後のイタリア映画がDVD BOXになって安価で売られている。これを機にイタリア映画が広く知られることになるといいなと思う。  にがい米(1949)は、ジュゼッペ・ディ・サンティスの映画。トリノへ米の収穫のために出稼ぎに行く女性たちを描いた映画。イタリアでは、米つくりは断然北部のもの。米が主食なのは北部地方だけである。(逆に北部はあまりパスタやPizzaは食べない)駅前の更地の様子は、現代のあの都市整備がよくなされたトリノからは想像もつかない。  映画としては