男塾法律相談100選⑮
帰宅したら家に鍵がかっていた
いま何をすべきか
何をするべきでないか
あなたにとって、妻と『些細なこと』で喧嘩をしたとします。その喧嘩がきっかけとなって、日ごろのうっぷんが爆発してしまうケースは後を絶えません。些細なことで喧嘩をしたというより、些細なことをきっかけとして日ごろの不満が噴火した、というのが正しいのではないでしょうか。もちろん、仕事をしていたら、気持ちも切り替わり、妻に謝ろうかなと考えながら、家に帰宅したら、鍵が開かず、、、となれば、事実上の別居宣言です。そこで、『鍵を開けろ』『どういうことだ』『実家に報告する』『会社にも報告する』‥など、対立を深める方向で相手にアプローチすることは一番やってはいけないことです。やっとの思いで電話が通じたと思いきや、鍵は変えた、もう家には入ってこないでほしい、とだけ言われて、ガチャ切されてしまうと、頭の中はもう真っ白かもしれません。また、自分の自宅は自分の名義なのに、追い出された理不尽にも直面しています。大事なのは、この状態でも、相手や第三者を責めないことです。
何をするべきか
まず、少しインターバルを取りましょう。奥さんも、あなたが自宅からいなくなって、たとえば電球を替えたりするのに困ったり、お紺の学校のことを相談する相手がいなくなって困ったり、少しずつ、生活に不自由が生じてくることもあるでしょう。また、金銭的なめんっでの援助を求めるかもしれません。この時、夫婦間では、協議、話し合いが不可欠となります。
協議や話し合いをせず、この問題を解決することはあり得ないのですから、真に、話し合いが必要となる局面が来ることをじっと待ちましょう。じっと待つ間に、離婚が自動的に成立する、なんてことはまずありません。(仮に離婚届を勝手に出されたのであれば、離婚無効の主張ができます。どうしても不安であれば、不受理届というものを提出してください。※簡単にできます)。必ず訪れるであろう今後の関係性に関する協議、お子さんに関する協議の場で、誠実に、今までの行いを反省し、理不尽に感じても謝罪の意思を表明することができれば、事態は好転するのではないでしょうか。
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