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瀬戸内寂聴さんが驚いた美智子さまが皇室に嫁がれた本当の理由

素敵な内容なので、シェアします♪

※瀬戸内寂聴さんが上皇后美智子さまと語った結婚秘話
(2019.12/12AERA dot.より引用)

 97歳にして、なお「私だって、これから大恋愛するかもしれない」と
目を輝かせる瀬戸内寂聴さん。
たくさんの有名人と恋愛談義に花を咲かせてきた寂聴さんだが、
その中で、特に印象に残っているのが上皇后美智子さまの「恋バナ」
だという。最新刊『寂聴 九十七歳の遺言』(朝日新書)から、
皇居で語り合った美智子さまの結婚秘話を、特別にお届けする。


【皇太子だった上皇陛下が美智子さまを見初めたのは…】

 上皇后美智子さまが皇后陛下時代、私の小説を読んで下さっていて
時折、文通をしたことがあります。

 美智子さまは和歌が素晴らしくお上手で、特に上皇陛下のことを
詠まれた、相聞歌がとても素晴らしい。

 ある時、「相聞歌をまとめたご本をお出しになったらいかがですか」と
手紙に書いたことがあります。「そうしたら、国民も美智子さまのことを
よりよくお慕いするでしょう」と。

 しばらくして、皇居のお住まいに呼ばれました。
ああいう方でも誰かに一対一で聞いてもらいたいことがあるのかなと
思って、呑気に出かけたのです。

「寂聴さん、こんなに原稿があるのよ」

 そんなふうにおっしゃって、ご自分の字で書いた相聞歌の原稿を
たくさん見せて下さいました。

 あんなにおきれいで、教養のある素敵な方なら、皇室に
嫁がなかった方が幸せだったんじゃないかなどと、私たちは考えがちです。
かつて美智子さまは、心労で声も出なくなったと報じられたこともありました。
何で自らわざわざ苦労の多いところにお嫁に行ったのか。
世間ではそんなふうに思っている人も多いことでしょう。

「寂聴さんも、そう思っているでしょう?」

 その時、ふいに美智子さまがおっしゃったんです。びっくりしたけれど、
仕方がないから「はい」と答えました。

「私は小さい頃からずっと優等生でした」と、美智子さまは
お話を始められました。学校の勉強もよくでき、母の言うこともよく聞いて、本当に優等生だった。
学生時代から勉強一途で、ボーイフレンドなど一人もいたこともなかった。
「全く恋愛の経験がなかった」とおっしゃるんです。

 そして皇太子だった上皇陛下が、一般女性だった美智子さまと
軽井沢でテニスをして、好きになられて電話をかけてきてくれた。
それが男性に告白された初めての経験だったそうです。

「初めてだったから、ほんとに嬉しかったのよ」

 美智子さまはそんなふうにおっしゃいました。
だから「結婚してくれ」といわれた時に、いっぺんに燃えあがって、
喜んでお嫁に行こうと思われたそうです。

 ところが、うちじゅうが大反対。「大変な苦労をする」と、
御両親もきょうだいたちもみんなが反対した。
でも、初めて好きになった人だったから、どんな苦労をしてもいいと
頑張って、とうとうご自分の意志をつらぬかれた。

「だから、どんな苦労があっても辛抱できたのです」そんなふうにおっしゃいました。
お二人は今もずうっと仲よくしていらっしゃいます。

 皇太子さまのプロポーズとあっては断るわけにはいかない。
それが理由じゃないんです。
美智子さまは生まれて初めて男性を好きになられたから、
自分がどうしても結婚したいと思ったから皇室に嫁がれたのです。

 だから「相聞歌を寂聴さんがほめてくれたのがとても嬉しかった」と。

 美智子さまは、私がこの年まで生きてきてお会いした中で、
最高の日本の女性の鑑です。

 やはり誰にとっても、ただ一人を愛することこそ、人生の一番の
幸せということなのでしょう。

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美智子さまは、聡明で知的で 本当に日本女性の鑑ですね♪




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