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今日のタイトルは「おしゃれの平手打ち」/秦早穂子著 の中から。

秦早穂子さん(映画評論、随筆、翻訳)が、1986~1995年、
服装に寄せて複数の女性誌に投稿していた内容を1冊にまとめた本です。

1つのテーマがほとんど3ページ前後なので、読みやすく気軽に
どこからでも読めるのが良いです♪
今日も抜粋して引用させて頂きます。


色が氾濫しているから、色は死んでしまう。
色のない生活や物はないのに、
色を大切にしようともしない。
街を歩いていても、ストレスばかり溜まって一向に楽しくないのは、
雑多な色のせいだ。
無神経な環境にどっぷりつかっていると、色彩感覚ばかりか、
すべてに鈍感になる。
色から発想していくのも、服装、いや生活全般の計画であり、
そこから調和も格も生まれてくるのだろうに、一方的に
流行の色に支配されていく仕組みのせいもあってか、
ますます自分の色を見つけにくくさせる。
きれいな色ってなんなの?そこから考えたい。原点である。
現代の日本人の色へアプローチは、すべてが部分的で成立している。
メイク、ヘアカラー、眼鏡の枠やレンズ、ジャケットには大ぶり金ボタン、
その配置の雑さ加減、おまけに靴に至るまでの小道具が
一見似かよっていて、その実てんでんばらばらの色。
住まいの中もしかりで、これでは色不在、人間不在。
色は魔法の暴れ馬、よほど手綱を引き締めないと、とんでもない
方向へ走ってしまう。
とはいっても、何もかも同じ色、反対色にすればいいというほど
単純なものではない。
帽子、服、バック、手袋、靴まで統一するのは野暮である。
感性の問題なのだ。
ある女の人は色合わせに腐心して、よくもここまで同じ色を
見つけてくると感心するが、その結果は品を落としている。
しかし地味一点張りにも色は反逆する。
色によっては、それをどこに配置し、その分量を決めるのは
自分自身。
そこを楽しまなくては、まさに色あせた人生だ。
日本人は髪の毛が黒いから、この部分が重くなり、これが
大きな問題である。 だから茶髪にする?
そこはよく考えたほうがいい。
伝統的に、また細部において、日本人の色彩感覚は抜群だったが
いつの間にか、全体の色の調和を見つけることがガサツになり、
遅れを取ってしまった。
好きな色が自分の色とは思いこまず、自由な心とそして敬意と
繊細さを持って色に接しないと、色は反逆する。


私が日頃 心に思っていることを、すべて代弁してくれているような
内容です。
色って、本当に扱い方を間違えると【暴れ馬】になってしまいます。
色は、重さ軽さ・遠近感・硬さ柔らかさ・辛さ甘さなど
様々なイメージ表現に使われています。

色の組み合わせや面積比も大事、そして服には模様や生地感もあります。
以前、地下鉄の中で見かけた女性に目がテン!になったことがあります。
その女性は、全身ピンク色でした。
ベレー帽、スーツ、バック、クツ。

いくらピンクが好きといってもこうなると「野暮ったくてダサい」のです。
そして、↑「好きな色が自分の色と思いこまず」というのはつまり
自分の【髪色・肌の色・目の色・頬の色・唇の色】に溶け込むような
色を見つけて合わせましょう、ということだと思います。

まさに私が、長く深く追求し続けている「パーソナルカラー」スタイルのことです。
パーソナルカラー診断のスタートは【髪・肌・目・頬・唇】の色を
専用スケールで測るところから始まります♪

↓同じ本の記事です。



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