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Record.144 《古墳の鍵 編 1》◇当日の朝 ◇応援団 ◇古墳の魔神

● 当日の朝

2021/12/9     

ついに、古墳に行く日が来た。

早朝、寝起きのナカムーに見守られながら準備をしていた。

涼ちゃんの形見のネックレスと、イチシバの首輪を御守りに身に付けた。

家を出る10分前。

阿野さんからLINEが入った。

【おはようございます。すみません、昨日夜から具合悪くて、熱出てしまってます…。(>_<)】

なんとおー?!( ̄□ ̄;)!!

マジか~!………。

いや、でも、あれだけキツい攻撃来てたら普通そうなるか……。

マッサージのサロンで一緒に働いていた時に、人の邪気にあてられてよく熱を出して仕事を休んでいた阿野さんを思い出した。

阿野さんは仁徳さんとこには行かない方が良いんだろうな。

実【大丈夫?!( TДT)無理しなくて良いよ!】


阿野【日にち変える事はできませんか?今日まともに行ける気がしなくて(>_<)】


実【いや、今日行ってくるわ!大丈夫!ありがとう!阿野さんの分までやってくるけん!(^^) 家から祈ってて♪ 】


阿野【大丈夫ですか?めちゃくちゃ心配です…( ;∀;)分かりました、こんな具合で申し訳ないですけど、家からお祈りさせてもらいます】


実【悪魔めちゃくちゃ来てたもんね( TДT)そりゃ熱出るよ。ゆっくり休んでね! 生きて帰れたら(笑)夜にヒーリング行くわ!出陣して参ります‼️またメールするね~!\(^^)/】


という事で1人で行く事になった。

うおお~~~~!!1人でも行ってやるぜぇぇ~~~~!!

腹を括り、気合い。

どこか、こうなる事が分かってた気もする。

ナカムー『ちょ……1人はヤバイって、ヒミコさんも言うてたやん』

実『いや………今日行かなアカン気がするから行くわ!』

ナカムー『…マジかあ~………俺、行こうかな………』

実『あかんあかん(×_×;) 行ったら死ぬって言われてるやん!仕事もあるじゃろ。ていうか、あたしもう出るし!』

ナカムー『ちょ、ちょっと待て待て!!仕事は休む………準備ももう着替えるだけにするから……!…でも……俺死ぬかな……』

何度も実際、死にかけて来たナカムーは、どれだけ危険か分かっている故、究極の選択を迫られた。

私『イチシバ(猫)もおるんよ!私に何かあったら面倒みてくれな……!』

ナカムー『……くそう、後ろの人に聞いてみるからちょっと待って!』

実『アカンて。死ぬて(*`Д´)ノ!!!』

ナカムー、自分の守護神達に聞いた。

ナカムー『みんなに止められたわ…………けど、1人だけ『行け』って言うた人がいる。誰やと思う?』


実『…………トート神さん?』

ナカムー『うん。アルタイルさんも女神さんも守護が難しいから行くのやめて欲しいって言われたけど、トート神さんだけ【何のために俺がいると思っている!!】って言ってたわ……』


トート神さんがナカムーに付いたのは2日前。

こうなる事がわかっていて、古墳に合わせてナカムーに付いてくれたのか…?…分からないけど、トート神さんのその言葉を聞くと、なんかナカムー大丈夫な気がしてきた………。

ナカムー『俺、行くわ!!』


ナカムーは命をかける事を選んだ。

腹を決めたナカムーを前に、トート神さんがいなかったら全力で止めたけど、私もかけてみる事にした。

私『よし、じゃあすぐ出るよ!』

予定通りの電車に乗りたい私

私も、古墳の封印を必ず解き、なおかつ刺し違えてもナカムーを護ろうと決意。

でも一番はイチシバのために二人共絶対生きて帰ること。

武運を祈り、

そんなこんなで、二人で出発した。

●応援団

前に実際に三次元の工作員に監視された経験があるナカムーは、目をギラつかせていた。

私は古墳までなるべくスイッチを入れぬよう、まあまあ長い電車を乗り継いだ。

ナカムーいわく、ヤバそうな奴がわりといたらしい。

道中も霊的な攻撃はあった。

私『攻撃キテるねぇ~』

ナカムー『キテるなあ(ー_ー;)』

トート神さんはかなり強い神様らしいけど、ちょっと心配になった私は、

(ナカムーに、もう1人付いて欲しいな……)

と、霊的なアンテナを伸ばしてみた。

ふとイメージが湧いた。

エジプト系のエネルギーでちょっと宇宙人ぽい………おかっぱ頭の人……………。

姿が掴めたら、その人がそのまま、ナカムーの後ろにやって来た!

本当に来たー!!( ̄□ ̄;)!!


私『………ナカムーの後ろに誰か来てない?守護神増えたはず……』


ナカムー『ん?………………………ほんまや……誰かおるな……。トート神さんじゃないけど、同じ感じの……めちゃ強そうな人がおる。女の人かな?どっちやろ。エジプトの匂いがめちゃする』


私『おかっぱじゃない?』


ナカムー『おー!そうそう!おかっぱ!……クレオパトラみたいな……でもクレオパトラではないな………。誰やろ。この人も調べたら出てきそう』


誰だか結局分からなかったが、とりあえず強そうな人が来てくれて安心した。

そして現地に着いた。

その日は快晴で、真っ青な空。

空気もカラッとしてて、遊ぶには最高のコンディションだが、今から未知の事が待っている。

古墳の正面に向かうべく、しばらく歩いた。

森にしか見えない古墳。

思ったより平気だな………。

そして、正面に着いた。

古墳の正面からとりあえず挨拶をして、ヒーリングできる場所を探すことにした。

ウロウロしていると、川縁の草木から大きなキジトラの猫が突然出て来た。

『ボンさんや!!』

私達の猫師匠、ボンさんにそっくりだった。

少し離れたとこに警戒しているキジトラがもう一匹。

『ホウホウもいる!!』

ボンさんとホウホウのお話↓↓↓

呼ぶと傍に来てくれ触らせてくれた。

私『ボンさんとホウホウも応援に来てくれたんかね( ;∀;)』


うちの飼い猫イチとシバも、霊体で護りに来てくれていた。

色々な存在が応援してくれている。

ありがとう( TДT)がんばる。

胸熱になりながら、古墳の向かいの公園のベンチでヒーリングする事にした。


●古墳の魔神

さあ……今からヒーリングの時に見たデイタラボッチ……あのヤバイやつと対峙するぞ。

緊張しつつも、なるようになれ!!精神でヒーリング開始。

とりあえず、一見パワースポット的に良い感じに見える古墳だが……………中はかなりエネルギーが重かった。

地球をヒーリングする時の感覚に似ていた。

宇宙人verエミイ神、登場。

古墳のコアに向けて躍りながら光を送る。

わりと良い感じでヒーリングできている。

だけど、古墳のコアの重いエネルギーがしぶとい。

あのデイタラボッチの存在を感じるが、攻撃をされてる気はしないなあ……。

意外と弱いんかな………?(´・ω・`)

あと少しかなあ~というところで、一回休憩。

隣にいるナカムーに『どんな感じ?』と聞いてみた。

『古墳の周りにいる悪魔がめちゃくちゃ攻撃して来てて、トート神さんが闘ってくれてて、クレオパトラみたいな人はバリア張ってくれてる。
空から悪魔が力尽きて落ちていってるわ。トート神さんが【あと少しだ】って言ってる』

『そっか。オッケーあと少しがんばるわ』

ヒーリング再開。

あと一息をどう突破するか………。

そこで思い付いた。

古墳の地中に光を埋め込み、古墳の上空に伊雑宮さんの目を配置。

古墳の下の光と伊雑宮の目を光でつないだ。

そして、間である古墳の真ん中で光が膨らみ、回転。

すると、菱形の独楽になり、回転の遠心力で一気に光がスパークした!

開いた!!!

と思った。

……………あれ?……………この形って………。

最終的に開いたこの形…………伊雑宮の形と同じじゃ………。

伊雑宮の目と菱形。

ヒーリングの目と独楽。

………もしかして………。

伊雑宮にあったのは………古墳の『鍵』だったってこと?



そして、古墳から現れたのは、なんと………。




ヒーリング中に見た巨大なデイタラボッチ悪魔だった!!

え~~~( ̄□ ̄;)!!

私が見ていたのは、悪魔ではなく魔神だったのか!!

黒くて悪魔に見えていたのは封印されていたからなのか、封印が解けた魔神は白く強烈な光を放って姿を現した。

みのるビジョンメモ 『魔神』


『古墳………開いたわ』


ナカムー『うん、開いたな……』

封印が解けた魔神の姿は、私が最近ヒーリング中になっていた自分の分霊の姿にも似ていた………。

私は………思ってしまった………。

え………魔神って…………アタシ?

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