ジーノちゃん

浦和、サッカー。体の使い方。

ジーノちゃん

浦和、サッカー。体の使い方。

最近の記事

  • 固定された記事

サッカー推薦図書

今も役に立っているなと思う本を、一節引用したりしなかったりで紹介。 書評ではありませんが、自信を持ってオススメできるもののみ。 考え方具体と抽象 反脆弱性 大学・中庸 孫子 複雑系入門 戦略的思考の技術 決定力を鍛える こう描けば絵は上手くなる 絵を描くのが上手い人って、見るのが上手な人じゃね? ノート・グルーピング入門 当たり前だと思っていた物事を、それまでと違う捉え方で。 魂の演技レッスン22 「君の好きな僕を演じるのはもう演技じゃない」と歌っ

    • 作成した動画をまとめてみる

      • 相手の近くに立ってみる話

        今回は、浦和レッズが公式インスタグラムにアップしていた練習風景と、実際に試合で関連する戦術行為が活きたシーンを元に、相手に影響を与えて活用するという観点であれこれ考察してみます。 練習メニューまずは練習中の動画をご覧ください。4本ありますが同じメニューです。 一人一人がやっているのは下記の一連の行為です。 簡略化すると次の映像のような感じです。 ここでは①と②について掘り下げます。 影響と活用相手に影響を与える 順番前後しますが、まずは②から始めます。 相手の近

        • 2023.6.7 関西大学戦感想と、本の紹介

          個人牲川 岩波がライン上あたりでカットしたシュートについてはポジション修正と反応が甘かった気もするし、西川と比べるとクロス対応ももっさりしてしまった。 でも、おおよそ安心して見ていられた。 みんなレベルが高い。 佳穂 FWが高い位置にいることで空いたバイタルを活用した佳穂。 ガシガシドリブルで前進したことで、相手CBが食いつくスペースを潰してしまい、リンセンのマークが外れなかった。 他のシーンで、相手を意識しているように見えるいいドリブルをしていたシーンもあった

        • 固定された記事

        サッカー推薦図書

          2023.6.4鹿島戦前半攻撃のメモ。あと余談。

          気になったポイントの振り返り。 11:16、その直後。17:09など この辺りから少しずつ組み立てもアジャスト。というか既に鹿島の疲れを感じる。 主にSB、(できるだけ多くの)相手をコントロールするドリブルができないなら食いつく相手にあえて寄って管理されておいたり、近くを抜けるのは手。相手が動いた瞬間フリーになれる。 23:29 大久保のカットに合わせてローテでチャンネルを抜けるリンセン。 ボールホルダーがアクションして自分のマークに少しでも影響及ぼしてくれれば、

          2023.6.4鹿島戦前半攻撃のメモ。あと余談。

          当たり前を疑う。「ノート・グルーピング」という音楽の捉え方。

          はじめに今回はリズムに関して。 ノート・グルーピングという、あまり一般的ではない音楽の捉え方について、その初歩を、演奏しない方も実感できるように書き進め、音楽に関わらず様々なことに応用できそうな感じで結んでみよう!という試みです。 馴染みのリズム「ちゃんかちゃんか」 音を出していい環境であれば、下の動画を開いてちょっと聞いて、印象を覚えておいてください。 阿波踊り、お祭りの定番ですね。 多分、「ちゃんかちゃんかちゃんかちゃんか」みたいに伝えれば、多くの人は聞かなくて

          当たり前を疑う。「ノート・グルーピング」という音楽の捉え方。

          活かせなかった掛け違い。基準と構造把握の関係性。

          今回はマリノス戦2失点目のシーンでの伊藤敦樹選手のポジショニングから、「基準」と「構造の認識」の関係性を考察したいと思います。 そうかもな?くらいの気持ちで書いているので、そんな感じで読んでください。 シーンの時系列1.岩波はマルコスの強いプレッシャーを受けるもパスで回避、そのまま逆サイド方向にズレてマルコスの背後を取る 2.敦樹は背後の相手よりも少しボール寄り、マーカーの出足が速かったため強いプレッシャーを受けてボールを奪われる 岩波、敦樹、マルコスの関係性岩波とマル

          活かせなかった掛け違い。基準と構造把握の関係性。

          新加入小泉の誘導と組織の連動

          今回は、レッズに今シーズン加入した小泉選手の、横浜FC戦5:04と12:05の守備をピックアップ。 チームとしてボールを奪うために彼がどんなことをやっているのか、ぼんやり書いていきます。 許容と先手まずは前提の共有と、身近なあるあるから始めます。 中間ポジションの特徴 守備においてよく基本だと言われる"ゴールとボールを結ぶ線上にいる"メリットは、まずゴール(自分の背後)を直線的に狙われないこと、そして自分の両脇にある可能性の中間ポジションにいること。 一方デメリット

          新加入小泉の誘導と組織の連動

          "現在"と"未来"を繋げるライン上ポジショニング

          今回から数回に分けて、ライン上に関する記事を書いていきます。 その中でも、注目するのは"人と人の間"です。 まずは、ライン間(特に多角形の中心)と比較し、その場所にポジショニングするメリットを、図形的に捉えて考察できればと思います。 実際には駆け引きが存在しているため、より動的に解釈する必要がありますが、段階を分けて少しずつ。 使う言葉自分がポジショニングについて考える上で、整理するため勝手に使っている言葉があるので、先に共有します。 記事内ではこれで。 横のライ

          "現在"と"未来"を繋げるライン上ポジショニング

          ライン上まとめ

          ・"現在"と"未来"を繋げるためのライン上ポジショニング ・いろんな"ライン上"と組み合わせ ・ライン上と駆け引き

          ライン上まとめ

          Tschüss Kazuki!!

          今回の移籍が、誰の意図によるものかはわからない。 本人が新たな環境を求めたのかもしれない。 チームが必要としなかったのかもしれない。 余裕がなかったのかもしれない。 確かなのは、浦和を離れるということ。 少しだけ振り返る。 決して当たり負けしない柔の強さ。 倒れそうで倒れず、そのまま前を目指せる推進力。 ボールコントロールの引き出しの多さ。 学び、発信する姿勢。 なんとなくズレているところ。 長澤和輝。 プレーもキャラクターも、伸びやかという言葉が相応しい選手。

          Tschüss Kazuki!!

          ユニット守備の役割分担

          今回は、守備陣の中でも特にボール付近のディフェンダー3人(+1人)の役割と優先順位を整理し、それぞれに求められる意識について考察します。 安定的に守備を行い、そこからボールを奪うために、シンプルな判断基準を整理できたらと思います。 より危険なエリアを守るまずは、得点が多い方が勝つゲーム構造で重要になる“ゴールを守る”、“ゴールを奪う”の関係を最もシンプルに理解できる構造、ゴールキーパーとボールホルダーの1on1でポジショニングについて考えます。 基本的には、ボールの位置

          ユニット守備の役割分担

          ラインの幅とチームの戦略

          今回は、ゾーンディフェンスの要"ディアゴナーレ"について、その解釈の違いに触れ、オープンとは何か、状況に適したラインの横幅がどのような要素によって決まるのか、チームとしてどのような選択をするのか考察します。 ディアゴナーレとは ディアゴナーレという言葉自体はサッカー用語の中では比較的普及している印象ですが、複数の解釈が可能な概念な気がしています。 ・前に出たDFの背後を予め"埋めておく" ・前に出たDFの背後へのコースにアプローチする“準備” プレーする際には、どちらか

          ラインの幅とチームの戦略

          カットインと同じ高さ

          今回はサイドから中央にドリブルして守備陣内に斬り込む、いわゆる“カットイン”によって何が起きるか、またディフェンス側の対応を考察します。 “ボールがピッチを横断する局面”にはどんな意味があるのか、“横断させない”にはどうしたらいいか、被カウンター編からもう少し発展させて考えましょう。 体勢変更ラインと縦のラインまずは、サイドでボールを持っているオフェンスの選手と、対峙する4人が構成するラインのシンプルな構造で考えます。 ボールホルダーが正対ドリブルでマーカーの脚を揃え、

          カットインと同じ高さ

          被カウンターと横断

          今回の記事では、まず体の向きや動作のかんたんな前提を共有した上で、"1+GK on 2"の被カウンター局面における守備側のポジショニングについて分類し、"横断で何が起きるのか"の初歩を整理していきます。 動きやすい体勢“前後" おへそ側…進みやすい。足を出しやすい。 背中側…進みにくい。足を出しにくい。 スムーズに移動するためには、体の向きを変えなければなりません。体の向きを変えるには時間が必要です。 "歩幅" 広い…スピードを出しやすい。 狭い…方向転換しやすい。

          被カウンターと横断

          マリノスの積極的なラインコントロールと、レッズのチャネルランにより生じるジレンマ。あと、余談なんですけど。

          (P.S.を書きたいが故、その場所を作るための記事です笑) まえがき今回は浦和vs横浜FM、レッズの一番わかりやすいチャンスシーンについて。 汰木がサイドチェンジを受けた後、カットインしてシュート。梶川に阻まれる。 ここで、汰木が動き始めた瞬間、マリノスの選手から「ライン上げろ」の声。 一般的に、ゴールを目指したい攻撃側とラインコントロールしたいDFラインではへその向きが異なり、後者の方がラインアップの際出足が早くなる。 そのため、ライン上ポジショニングをとっていた

          マリノスの積極的なラインコントロールと、レッズのチャネルランにより生じるジレンマ。あと、余談なんですけど。