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げん(高細玄一)「もぎ取られた言葉」コールサック社より刊行中!
2022年5月18日 20:57
立ち飲みである久しぶりである独りで野球中継を見ながら まずは生ビールよく冷えているまず定番串揚げ5本セットである冷奴も頼むナマ飲みながらもう二杯目なににしようか考えるのである生レモンサワー 極上吉乃川 レモンサワー芋焼酎ハイボール ブラックニッカハイボールもう目移りしまくるのであるマスターが「15周年で」と 吉乃川雪中貯蔵を振る舞ってくれる 嬉しい男たちは1人で飲むのである
2022年5月16日 17:31
白い道がもしあるとしたらそれは 過去の残照だろう11時前のタリーズには暗い女が隅にいるそこへ若い男がやって来る健康診断の結果を見せる「なかなかないよ 肝臓と脂肪肝でE もっとボロボロになるから人は 大丈夫よ」結果を見た女は にこやかに笑った岩手の大船渡から出て来て川崎の電機会社の寮に入った娘にかわいそうだと思ったのか 母親は机を送った寮母は「嫁に出したんじゃないんだか
2022年5月1日 17:00
娘は仮死状態で生まれて来た生と死のあいだの薄い膜を一枚めくってあの時の産声のない一瞬の間鼓動が数秒遅く気がついたように気まぐれに動いたそこから生まれることがあたり前だったように動き始めた時間父親と呼ばれることになった男は何故か職場に電話をして「生まれました」と報告した上司は興味もなさげに「そうか」と答えた日常はその瞬間からもう始まり命とはなんとも不思議に何かを動かすものだ