終わらぬ日々

2021年の生姜の収穫は11月25日から始まり12月3日の午前中で無事終了しました。中一日休んで7.5日全部で32人役。柚子の収穫然り、生姜の収穫然り、人がいると本当に助かります。農業は体が資本です。人がいることで加速的に作業が捗ります。今年の生姜の助っ人達は、東京、岐阜、神戸、愛知と、まっこと多種多様な人達が来てくれました。初めて生姜を収穫する人もいましたし、ベテラン有機農家さんもいて、学び多き収穫となりました。皆さん、空の下の生姜の収穫に力を貸してくれてありがとうございました。

今年の生姜の作付けは全部で3反、内一反はかなり良い出来でしたが、そのほかの2反は水はけに課題があり、病気が広がってしまいました。自然栽培での作付け3回目の圃場でもあり、来年に向けた課題が更に見えてきた一年となりました。
9の課題をクリアーしたとしても、残りの1によって全てがダメになる。それが農業です。クリアーすべき課題と対策は見えているので、イメージした未来をしっかり実現する事。今年の収穫は、2021年の終わりではなく、2022年の始まりの為の準備でしかなかったというのが私の本音です。

去年までの私だったら、病気が出たことを悔やんだり、収穫ができたことを喜んだりしてた気がするけど、今年はもっと冷静で、もっと具体的で、以前よりもずっと「今」だけを生きている感じがします。ただ、今を積み重ねていくことが、、、というか、現実は今を積み重ねることだけだから。
益々「感動」というものから離れているというか、、、今はただこの一年に感謝したいと思う。

私が目指す自然栽培とは何か?
人から聞かれることもあるし、同時に自問自答を繰り返しています。
イメージはあるのだけど、それを言葉にしきれていないように思う。
ついこの間も人に聞かれて、、その時答えた言葉に嘘はないけど完全じゃない。
空の下合同会社は農業法人です。農業法人として自然栽培に取り組む理由は何かと聞かれれば、自然や人のエネルギーの搾取の上の利益ではなく、自然や人の個性や能力が生かされた先にある生産性の向上、これこそが自然栽培の醍醐味だと考えています。「オーガニック」とか「有機」とか「bio」なんかもそういった概念のことだと思う。それは田畑だけで起きることではなくて、田畑を取り巻く全ての生き物も含めた概念だから、空の下合同会社が自然栽培への取り組む理由は、持続可能な暮らしの循環を農業法人として構築することなんです。人は一人では生きていけないから、ならば私は個性が生かされる社会を創りたい。

私は、山から海へ、そして再び海から大気となって大地に振りそそく原子の泉の循環の中に存在しています。ヒトとして生まれた私が、ただ流れる循環の中で、しかし、人として、ヒトの暮らしと健康の役に立ちたい。その為に生姜を作り続けたい。まだまだ始まったばかりです。

毎年毎年、自然栽培の生姜作りに取り組み続けられるのは、空の下合同会社がある中土佐町上ノ加江の押岡地区の皆さんのおかげです。空の下は、押岡に住む人の愛から始まっています。皆さんの優しい気持ちのおかげで空の下は生き続ける事が出来ています。本当に心から感謝しています。何の見返りも求めず、毎年毎年空の下を助けてくれて言葉だけで伝えることができないほどの「ありがとう」なんだけど、、未だ言葉でしか伝えられなくてーーーーーーーーー!!!!!!😭ゴメンなさーーーーーい😭😭

この一年の感謝をどうやって伝えようか、、、、
少し考え中です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?