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7インチ盤専門店雑記614「70s Rod」

ワーナーのロッド・スチュワートの担当者を存じ上げていることもあり、あまり書きたくないという気持ちが働いてしまいますが、先日久々に聴いたら、やっぱりいいですね。あらためてアルバムで聴いたり、7インチ盤をリリース順に聴いて行ってみたり、いろいろ楽しんでしまいました。どうしてもリアルタイムで夢中になった75年から77年頃の音源が好きですね。実のところ、遡って聴いたフェイセズの方がもっと好きになってしまいますし、その後長い時間が流れてみても、相変わらずマイ・フェイバリットのTop5に居続ける、大好きな「いとしのシンディ」みたいな曲もありますから、今となっては聴く機会が減ってしまったんですけどね。…やっぱりいいですね。

何はともあれ、ヘッダー写真の「胸につのる想い」のイントロ、アコギがあんなにいい感じで鳴っておりましたかね。スピーカーから出して、大きい音で聴いて、あらためていいなぁとなっております。アルバム「明日へのキック・オフ Foot Loose & Fancy Free」は発売日に買いに行った一枚です。今さらに好きなのも当然と言えば当然なんですけどね。日本では4枚のシングルがこのアルバムの人気を物語っております。…「キープ・ミー・ハンギング・オン」は日本のみのシングルでしたね。

1977年11月リリースのこのアルバムをそれだけ楽しみにしていたのは当然ながら「ナイト・オン・ザ・タウン」が気に入ったからなんでしょうが、実はこちらのアルバムは少し後になってから購入しました。76年6月リリースでしたが、その前後、欲しいアルバムが他にもあったということでしょうか。高校生ですが、その頃は一気に聴くものの幅も広がり、同級生などと貸し借りして、カセットテープで済ませていたものもいっぱいありますからね。

しかもこの時期、「今夜きめよう Tonight's The Night」の大ヒットも魅力的でしたが、映画のサントラからのシングル「ゲット・バック」もあれば、過去の大ヒット「マギー・メイ」も再度ラジオでしょっちゅうかかっており、シングルもリカットされたんです。…つまり1976年のロッドは、いろいろなアルバムを買わないと捕捉できなかったんです。

さらにその前、1975年には「セイリング」の大ヒットもありまして、ロッド・スチュワートというヴォーカリストを強く意識するようにはなりました。でも75年はレッド・ツェッペリンに夢中だった年ですし、「アトランティック・クロッシング」のよさが理解できるのはまだまだ後のことでしたね。

暑くて脳みそがまともに動いていないかも知れませんが、そんな時に聴いても、この辺のロッド・スチュワートはいいなぁと思えます。今さら身構えてオーディオ的にどうのという聴き方をするアーティストでもないのですが、やはりしっかり作り込まれていることは間違いなさそうです。

70sのロッド・スチュワートって、ほとんどの曲でMVがあるんですよね。MTV開局当初はロッドまみれだったということでしたが、MTV時代の先読みができていたということなんですかね。まあ60年代に映像の時代を先取りしていたビートルズという連中もいますけどね。

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