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戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.50】「断食芸人」作:フランツ・カフカ 訳:原田義人 出演:川田小百合
酒樽独読は、今回とうとう最終回です。
コロナ禍に自分でも何かできることはないかと考えて始めた企画ですが、世の中の動きも戻ってきた今日この頃なので、50回というのもなんだかいい区切りの気もするし、いったん幕引きにしようかなあと思います。
長い間どうもありがとうございました。
きちんとした機材もない中、加工もしない生の声だけの作品群で、お聞き苦しいところも多々あったかと思います。
それにもかかわら
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.49】「快走」作:岡本かの子 出演:川田小百合
このシリーズも次回50回目でいったん区切りにするつもりです。
そんなわけで、最後の二回は好きな作品を読もう!ということで、季節に全く合わない真冬の話なのですけれども、やっぱり岡本かの子作品を選んで選んでしまいました。
気持ちがなんだかきりりと涼やかに自由になるようなお話です。
どうぞお楽しみいただけますように。
2023/08/01
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.48】「風船美人」作:渡辺温 出演:川田小百合
渡辺温の作品のいくつかを’’大正時代の渋谷系’’と私は勝手に思っています。
軽やかで、ほんのりあたたかく、くすっと笑えて、そして少しモダン、そんな作品群です。
今回もそんな作品です。
どうぞお楽しみいただけますように。
2023/07/01
川田小百合
◆◆◆第一話◆◆◆
◆◆◆
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.47】「小町の芍薬」作:岡本かの子 出演:川田小百合
芍薬は6月の花なのだそうです。
なんだか独特の妖しさと繊細さをもった花だと昔から思ってきました。
そんなわけで、小野小町が手植えたという伝説も、この物語の行く先も、なんだか納得してしまいます。
2023/06/01
川田小百合
◆◆◆第一話◆◆◆
◆◆◆第二話◆◆◆
◆◆◆第三
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.46】「一房の葡萄」作:有島武郎 出演:川田小百合
初の有島武郎の作品です。
経験値が足りな過ぎてどこにも逃げ場がない、子供のころの悲しみや苦しみを思い出しました。
多くの人がこういう経験をいくつも乗り越えて大人になっていくのでしょうが、それだけで充分頑張って生きてきたんだよなあと思います。
2023/05/01
川田小百合
◆◆◆
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.45】「杜子春」作:芥川龍之介 出演:川田小百合
もちろん物語として面白いし巧いしさすが芥川!と思うのですが、王道の見方から外れつつ昔からずっと気になっているのは、鉄冠子は杜子春を仙人にする気がなぜそもそもなかったのかということです。
そこに鉄冠子という人の人生を見るようで、あるいは芥川龍之介という人を見るようで、なんだかちょっと心がざわつきます。
2023/04/01
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.44】「春」作:小川未明 出演:川田小百合
3月、私の住んでいるところも、最近あたたかくなってきました。
光や空の感じも変わってきました。
春は何かが始まるきざしをはらんだ季節、そんなお話です。
どうぞお楽しみいただけますように。
2023/03/01
川田小百合
◆◆◆第一話◆◆◆
◆◆◆第二話◆◆◆
◆◆◆第三話◆◆◆
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.43】「鼻」 作:芥川龍之介 出演:川田小百合
大人になって、禅智内供の気持ちもそれを笑う人たちの気持ちも、どちらも自分の中にもあることを認められるようになりました。
少しはましに成長できたということでしょうか。
とくに内供のコンプレックスは、よくわかるよ、と肩をたたいてあげたいくらいです。
どうぞお楽しみいただけますように。
2023.2.1
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.42】「幸福の王子」 作:オスカー・ワイルド 訳:結城浩 出演:川田小百合
あけましておめでとうございます。
新年1本目は「幸福の王子」です。
若い時にはいい話すぎて絵空事のように感じていたこの作品も、今読むとたくさんのことを考え、心動かされもするようになりました。
大人になるにつれ多くの悲惨なことも知るようになりますが、同時に沢山の素晴らしい人々の存在にも気付けるようになったのだと思います。
今年一年もどうぞ皆様にとって良い年になりますよう、お祈り申し上げます。
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.41】「やまなし」 作:宮沢賢治 出演:川田小百合
昔教科書に載っていたこの作品がこんなに豊かだったのかと気づけたのは、今回読み直してみてからです。
映像が浮かぶどころかその場にいられるような気分になれる文章に、楽しくなりながら読みました。
そして蟹のお父さんの素敵さ。すっかりファンになりました。
2022/12/01
川田小百合
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.40】「南京の基督」 作:芥川龍之介 出演:川田小百合
芥川龍之介は「聖なる愚人」に憧れていて、その系譜の作品があるそうです。
頭がよすぎて見えすぎるが故にそうはなれなかった芥川の、悲しさと美しさを想います。
2022/11/01
川田小百合
◆◆◆第一話◆◆◆
◆◆◆第二話◆◆◆
◆◆◆第三話◆◆◆
◆◆◆第四話◆◆◆
◆◆◆
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.39】「トロッコ」 作:芥川龍之介 出演:川田小百合
この作品を読むと、子供時代に誰にも伝えらない思いを持った時の感覚を思い出します。
今はもうあれほどの切実さがなくなったのは、伝える力がついたからではなくて、伝わらないものだということを受け入れられるようになったからのようにも思います。
2022/10/01
川田小百合
◆◆◆第一話
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.36】「蜘蛛の糸」 作:芥川龍之介 出演:川田小百合
この作品を初めて読んだのは教科書だったか副読本だったか記憶が定かではありませんが、なんだかカンダタが気の毒のような、仕方がないような、そんな気分になったのを覚えています。
今読み返してみると、仕方がないという思いが大勢を占めつつ、でも自分もカンダタと同じことをしない自信はないなあ、とも思います。
2022/08/01
戯曲の酒樽presents【酒樽独読 vol.35】「グスコーブドリの伝記」 作:宮沢賢治 出演:川田小百合
宮沢賢治の作品の道徳臭のようなものが、若い時にはどうも苦手でした。
けれど大人になって読み返すと、だからこその切実さに、凄みのようなものを感じるようにもなってきました。
今回の作品、ブドリだけでなく彼を取り囲む大人たちの人となりに惹かれながら読みました。
どうぞお楽しみいただけますように。
2022/07/01