「汝、星のごとく」:20230813 ※ちょっとネタバレあるかも
親ガチャ外れた暁海と櫂の高校から大人になってからまでの恋愛の物語。
暁海:
不倫して家を出て行った父親。
父を失って精神不安定になって娘の足を引っ張り続ける専業主婦の母親。
櫂:
男を追って生きていく男のことしか頭にない少女のままの母親。
字面だけでも最悪。登場する親が全員キツイ。
さらに父親の不倫相手がなぜか暁海にとってのメンターのような立ち位置になっている・・・・・。
お前に言われる筋合いはナーーーーーーーーーイ!!!!!!!!
何、人の父親奪ってかっこいいこと言っとんねん
寝ぼけてるんか?お前の父親奪って同じこと言ってやろうか???
確かに凛子さん出てくるたび悩んでいる主人公に手を差し伸べて、心にグッとくる言葉もくれるんだけど、元はといえばこの人が父親と不倫して奪ったからこうなったのでは????が頭から離れないのでずっーーーーと「何イッテンダコイツ」状態。
櫂の母親は男を追って島に来て、別れたら違う男に行くっていう。テンプレの恋愛至上主義ママ。ママっていうか妹。というか深夜3時ころのクラブにいる誰もいなくて仕方なしで話しかけて一晩を共にするだけ系女。
でも櫂くんは優しいのでママをいつも助けてあげる。
暁海も櫂も晩御飯の内容まで筒抜けなプライバシーゼロの田舎の島でヤングケアラーとして生きてどうにも逃げれないっていう、同じ境遇で共鳴して共依存っぽい恋愛。
櫂は漫画家として尚人と二人成功する。
成功者っぽい感じの遊び方をしたり、周りの人間が変わってくる。
都会で変わってく櫂は「木綿のハンカチーフ」の歌の男性を思いだした。
連載がヒットしていく中尚人のスキャンダルで坂を転がるように人生が暗転していく。尚人がやりきれない・・・尚人の人生に救いがなさ過ぎて悲しい。櫂に出会えて一緒に漫画をかけただけが尚人の人生。
だれか尚人を救ってほしかっったでも、結局どうにかできるのは自分自身なんだろうなぁとも感じたし、何かに理由をつけて「もうだめだ・・」ってなにもしないって人生を生きてしまう気持ちもわかる。
なんやかんやあって
お酒におぼれて体を壊した櫂。
余命短い息子に対してもお母さんは相変わらず「病気になった櫂には怖くて会えない・・・」とか言って会にもいかない。ぶれないお母さん。
こんな母親でも血は水より濃いんですかね・・・絶対ロクな死に方しないよお前は。畳の上で死ねると思うなよ。
暁海は櫂の病気を知って、先生や先生の子供を残して櫂のもとへ行く。
わずかな時間だけど幸せそうな日々を送る。
先生は優しすぎるのでもう何も言わん。バファリン。
結局誰が幸せになれたんだろう
毒親をもって、そこから抜け出そうと頑張って生きて
結局小さなろうそくの明かりだけが人生だったような櫂は小さなろうそくみたいに死んでいった。
悲しい話。なんでかわからないけどみんな悲しい話好きだよね。
悲しいと美しいは似てるのかな。
そんな小説。
まとめ
2時間くらいで読めたので、比較的読みやすく◎
ただそのあと1日くらい引きずる。
親との関係に多少思うところがある人は引きずるかもしれない小説です。あと、最後は「あーーーーー!」ってなると思うので心して。
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