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今日のぼくの良かったところどーこ?(3)

まずは読書

次男については色々手探りではあるものの、何をするにせよ、幅広く知識や教養をまずは身につけさせておいて、ベースをしっかりさせて、後は自分で発展させられるように手助けしてやろうと思うようになった。

その際には、はやり、読書が必要不可欠ということで、読書で土台がしっかりしていれば、吸収率も上がっていくだろうと思った。

そのため、次男がどんな本なら興味を示すのだろうかということは、私の方でも常に考えていたし、与えてみてこちらの期待した反応を示さなかったとしても、それを次男の問題と考えることはなく、単に親が次男のニーズに応えられていないだけの問題だと捉えていた。今でもそれは間違っていなかったと思っている。

3歳~5歳の頃に読み聞かせて印象に残った本に、『なまいきヴォルク』がある。何度読んでも同じ所で涙してしまうので、読んでやった方がよいのか、良くないのか少々戸惑ったりもした。この本は長男の時に初めて読んで、なんとなくその時にも印象に残った本だった。

次男には、長男とは違うポイントがある

次男にも、長男の時に気づいた読書の重要性に鑑みて、保育園に通う頃から文字中心の本を少しずつ与えるようになっていたが、観察しているとパラパラとページはめくるものの、そこまで入り込んでいない様子だった。親が毎回声かけをすることで、ようやく読むという感じでしかなかったと思う。

それである頃から、次男はもしかしたら文字ばかりだと楽しくなさそうだと思って、単純に読む気がしないのかもしれないと気づいた。

たまたまある時、『はたらく細胞』を映像で見せたところドはまりしたので、ならばと今度は漫画を買ってやったら、これが的中した。幸い漢字にはふりがなもついていた。年長の終わりの頃の事だった。

なるほどと思った。次男は視覚的要素が豊富な方が入りやすいようなのだ。来る日も来る日も読んでは笑い転げ、暇さえあれば原作漫画の『はたらく細胞』シリーズを読むようになった。

私にニキビができれば、「アクネ菌だ、見せて見せて!」と観察に来たり、ピロリ菌はどうの、白血球、キラーT細胞がどうこうと言うようになっていた。クイズも出してくれるようになった。

私の方はとにかく本を読むという習慣がついて、その結果日常に応用できたり関心の幅が広がったことが嬉しく、やはり何を与えるかでこんなにも変わるのかと、とにかくめでたしめでたしと思っていた。

ほかにも人気の『サバイバル』シリーズをはじめ、漫画は親が言わなくても進んで読むようになった。こうやって興味はしっかり持っている事が分かった。

夫の方は、さらにその先を見据えていて、読書の習慣ができたなら、次はやはり活字中心の、しっかり文章を読むという習慣が重要と考えていた。今は両方の本をバランスよく読むように働きかけている。

(4)につづく