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イモリのしっぽ(切断後、神経と筋肉も再生)

TVで筑波大学の千葉親文先生が再生能力のお話しをされていた。

イモリ以外の陸上生物は、体が切断されると、皮膚は徐々に復活するが、傷跡になる。
これは【再生】とは、言わない。
イモリは傷跡すら残らず、切断面が完全に再生して、神経も筋肉も元通りに戻る!
だからシッポも完璧に再生する!


トカゲのシッポが切れるとまた生えてくるのは有名だが、
実はあれは、中の神経や筋肉は復活してなくて、
二度目に切れるともう生えて来ない。
でも、
イモリは、シッポが切れると、脊髄まで正確に再生し、神経も筋肉も戻る!
何度でも何度でも全く同じ状態に戻る!



人間は、糖尿病になると、血管が弱くなって出血して黒目が分裂して
線維化してしまい、網膜症になって失明する。
イモリを網膜症にしても、目の中の神経組織を完全再生するから失明しない!

イモリは昔から癌にならないと言われている。
カエルは癌になるけど、イモリはイボやシコリが出来ても、悪性化しない!

癌の初期は、傷跡が治らない状態になっていて、
治ろう治ろうとずっと炎症が続いてる状態。
やがて細胞が線維化し、悪性の傷跡が増殖してく感じ。
イモリは初期の傷跡が起きない🟰癌にもならない。
(イボやシコリは傷跡ではないって事なのかなぁ)

将来は、癌が出来たら、通常の治療でしっかり治した後、
再生の薬を投与すれば再発が抑えられると、先生は考えているそうだ。

癌も含めて、全ての傷が治っていく時代が来る!!
切断した腕が生えてくる時代が来るって事かしら!?


なぜイモリだけが、こうなのか?
先生は、イモリにしかない遺伝子を赤血球の中に見つけた!


本来赤血球は酸素を運ぶ役割だけど、
イモリがケガをして再生する時は、Newtic1と言うイモリにしかない遺伝子が、赤血球の中で作られて、再生に必要なタンパク質を傷口に送り込む役割を果たす。

この遺伝子は、傷が付いたと認識すると、赤血球の中から、再生に関するタンパク質を外に分泌する働きがある。
傷がついて皮膚を覆うくらいの段階から、ここに溜まった赤血球の中で、この遺伝子(Newtic1)が作られ始め、成長するにしたがってどんどん再生する場所に移動する。
切れた部分が何だったのか、記憶が残ってて、傷を作らず完璧に再生するって!
イモリスゴイ!

人間は細胞が変化して病気の方に進む。
イモリも細胞が同じように変化するが、再生の方に進む。
変化を起こした後の周りの環境を、Newtic1が整える仕組みがあるんだろうとの事。(Newtic1 : 赤血球の中にある再生に必要なタンパク質を外に送り出す時に重要な因子として働く遺伝子)


先生が、イモリの遺伝子をちょっと触ったら、イモリも再生出来なくなった。
つまり、
人間も遺伝子をちょっと変えたら再生出来るようになると言う事!
らしい!

先生は、研究で一番大切な事は
『毎日、2000匹のイモリのお掃除と餌やり』  と言っていた。
準絶滅危惧種のイモリを大きく育てる事が最重要なんだそうだ。
だから先生はお世話があるから絶対に旅行は行かないって!

そうだよなぁ、千葉先生の研究が実用化したら、全てがひっくり返る!
先生大変だ! 先生、研究室の皆さん!ファイトです!!

私が生きているうちに受けられる治療になるのかしら?
今の私に出来る事!
治療費をしっかり確保しておく。
先生を見習い日々のお掃除をさぼらず、身の回りを清潔にする。
最近疲れてておそうじ出来てない私。
頑張ります!

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