アンダーヘアー

日本、映画、音楽に興味あり

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最近の記事

「改革」って「規制強化」じゃないの?

・よく政治で「改革」とかいう政党がいるけど、そういう政党が訴える事は「規制緩和」とか「きれいな公園」とか「人件費削減」とか「労働時間の緩和」とかだったりする。けどそれって自民党とかがやってた国鉄民営化とか構造改革となにが違うのだろうか?それは矢印の方向とは一緒である。 だからあたらしい政策とは「規制強化」とか「古いものを今の時代の形に合わせて維持する」とか「労働時間の規制を強化する」とかいったのが本当の意味で「新しい」んじゃないの。労働問題に興味を持っている人間としては海外か

    • 労働の負荷を減らそう、という議論をもっと

      自分は世の中の労働問題に興味があって、読書や海外で働いている人のブログを読んで、知識を蓄えてきた。そこでもっと働く側が給料をあげようと要いう要求をする大切さはわかった。一方で「給料をあげよう」という声は聞こえても、「労働の負荷を下げよう」という声はあまり聞こえない。生産性という言葉がある。製造業における生産性は労働力をより増やし、より商品を作る事だが、日本はどちらかというと小売りや医療・宿泊などサービス業の生産性が低い。そしてそれらの生産性は「なるべく働かず、高い付加価値を出

      • ひらめきの人、松本人志

        松本人志の件で世間で騒がれているが、今回は松本人志の笑いの部分について語ろうと思う。 ●横山やすしから怒られた事について ダウンタウンが若い頃、横山やすしが「チンピラの立ち話」と批判された事がネットに上がっており、ダウンタウン批判に引用されている。しかし、残念ながらダウンタウンは漫才をむしろしっかりと受け継いでおり、横山やすしこそ異端なのだ。なぜなら、漫才作家の秋田実が「漫才は立ち話」と言っているからである。てなもんや三度笠の作家の香川登志緒は「昭和16、7年にいとしこいし

        • 雑談 人を追い込む日本VSリラックスする事で能力が発揮できると考える海外

          自分は海外と日本の比較がすごい好きなのだが、感じるのが上記の点だ。日本はとにかくプレッシャーを与える事で人を動かすように思う。「緊張感をもってやれよ」といった発破とか、部活動の軍隊ような練習だとか。 一方で海外は日本にまず「その人がリラックスできる方がパフォーマンスを出しやすい」という考え方があるように思う。だから働いている場所にパーテーションで区切られていたり、職場での私語や服装の自由さなどがある。アメリカのある工場では一人一人がラジオを聴きながら作業をする。 前者はミスを

        「改革」って「規制強化」じゃないの?

          ウトロ平和祈念館に行ってきた~それは様々な側面を持つ場所~

           近現代史に興味を持つという事は、韓国との関係性に目を向ける事でもある。関東大震災における朝鮮人虐殺、韓国併合などそれらは日本の悪しき歴史として強く刻まれる。 自分は在日の人の歴史や伝統を全く知らない。京都出身でもないので、ウトロの事も全く知らない。ただユーチューブには「日本の闇動画」としてウトロの動画がのっていた事はなんとなく覚えている。そこには廃墟や在日の人が訴える看板がのっており、なんとなく「おっかない場所」だと認識したのを覚えている。しかし色々、知っていく中でどうやら

          ウトロ平和祈念館に行ってきた~それは様々な側面を持つ場所~

          「ヒロポンと特攻」感想文

          「ヒロポンと特攻」を読んだ。これは大阪在住の元教師が戦時下のヒロポンと特攻の話を取材の下、書いた自費出版が元である。主に梅田和子さんというヒロポンを作製した元女学生の聞き取りをベースに話は特攻・天皇の戦争責任・日本のファシズムなどといった風に話が大きく展開していく。 1章:女学生が包んだチョコレート ここでは上記の女学生の幼少期の話が展開していく。リベラルな父親、ハイカラな母親というモダンでインテリな家庭に生まれた梅田は戦火を逃れるため実家から離れた大阪北部の茨木高校に疎開

          「ヒロポンと特攻」感想文

          日本の人を傷つない笑い、海外の人を傷つける笑い

          松本人志の性暴力疑惑で、また「人を傷つける笑い」論争が出ている。一応、漫才を自主的に研究した人間からは「日本の笑いは傷つける笑い」というのは大いに疑問である。それはなぜかというとが定義が曖昧だから。 ①バラエティーかネタか 人を傷つける笑いの例として、バラエティー番組が挙げられる。これは芸人同士が内輪でやっているゲームショーを視聴者が見るものである。ここで「人を傷つける」というのはからかいや、物理的な暴力である。物理的な暴力に関して「人を傷つける」というのはよくわかるが、

          日本の人を傷つない笑い、海外の人を傷つける笑い

          雑記:KPOPとJPOPと日本語と

          1.日本語と音楽 最近、KPOP歌手が日本語で歌うのを「差別」だという意見があるらしい。しかし、それはあくまでもビジネスのローカライズであるためその意見はあたらないだろう。以下はその事をよく書いている。 ただここで上記の記事に気になる事が書いてあるので引用させてもらう。 >フレージングの差が決定的だ。K-POPの場合は若干もっとリズミカルな音楽、より多くの16分音符が使われてシンコペーションが強く感じられる、つまり『ファンキーな』音楽がより好まれる傾向がある。(略)J-P

          雑記:KPOPとJPOPと日本語と

          日本の歴史好きにはたまらない出版社

          タイトル通りである。では早速以下に紹介していく。まずは吉川弘文館から。 知る人ぞ知る日本史向けの出版物の大御所。自分はここから出版される大学の先生が書いた本が大好きだ。その中で自分が好きな本を挙げていく。 ・軍隊を誘致せよ・・・地元への経済効果、水道・鉄道などのインフラ整備、遊廓設置問題などから、住民が軍隊と共存して都市形成と振興をめざした姿に迫る。この本から、軍隊が今の公共事業のような意味を持っている事を学んだ。また、軍隊用語の連隊などの意味を学ぶ事がするすると入ってく

          日本の歴史好きにはたまらない出版社

          風刺の難しさ

          中国ネタで最近、吉本の芸人が炎上したらしい。まあそのネタに関しては言語道断なのだが、ちょくちょく炎上するのを見るに風刺というのはとてもデリケートな笑いの表現なんだと思う。ちなみに風刺という言葉を辞書でひくとこう出てくる。 文章、絵画、イラスト、漫画、演劇、映像などの手段を使って、特定の対象の愚かしさや馬鹿馬鹿しさなどを、間接的に表現したり、嘲笑したりすること。 色々、風刺ネタを調べて思うのは風刺にはとにかく切り口が大事なんだと再確認する。例えばヨーロッパの古い風刺絵に領土を

          朝日新聞ポッドキャスト大好き芸人です!!

          朝日新聞のポッドキャストが面白くてはまっている。取材経験から、いろいろなトピックを扱っている(歴史、経済、娯楽などなど)から飽きないのもそうだし、MCの神田大介さんが大泉洋みたいな感じで面白いし、時々記者として、朝日新聞としての本音をもらすのもグッとくるものがある。ジャニーズ問題の時の問題のまとめ方はジャニーズというものに限らない、視聴者含むすべての人に再考を促す素晴らしい語り口だった。 特におすすめなのはやはり政治関係である。秋山さんという女性記者が議員につっこんで聞いて

          朝日新聞ポッドキャスト大好き芸人です!!

          物語を作りたい人へ。おすすめのエッセイ・本を紹介したい

           昔から創作に興味があるのだが、あまりその指南書がしっくりこない事が多かった。なぜかというとあまりにも技術に重きを置いた本ばかりだったからだ。そこで今回は自分が読んだ創作にかんする本で良かったものを紹介したいと思う。 小説家の万城目学がその幼少期から小説家デビューするまでを書いた自伝的エッセイ。それぞれの年代の出来事がその当時の気持ちが書かれているのが興味深い。JPOPの隆盛や他人の文章を修正したくなった経験、縁のゆかりもない静岡での生活など。特に、自分の作風が変わった経験

          物語を作りたい人へ。おすすめのエッセイ・本を紹介したい

          日本人男性はマッチョなのか?

          つい先日、tiktokでアメリカ人の女性がある報告をしていた。電車内に当たり屋みたいな動きをする男性がいて、その人とぶつかったアジア系外国人女性が口論になり、その女性を電車の外に連れ出したのである。その時、誰もその口論を止める人がなく、かつ女性に手荒な扱いをする男を止める人がいなかった、という事に驚いていた。海外であれば、まず悪い事をした人だろうと女性に手を上げないし、皆がその喧嘩をとめるだろうと。 確かに日本人はその状況だとまず喧嘩を止めない。それはおそらく恐怖があるからだ

          日本人男性はマッチョなのか?

          日本の文化は2000年代初頭に終わった

          オダギリジョーが最近、インタビューであまり映画に主役で出たくないといっていた。その中で2000年代初頭は面白い映画があったと話していた。その実感はわかる。確かにバトルロワイアルやオーディションなど海外に影響を与えるような映画があった。また90年代はjホラーやファッション的にも裏原系、コギャル、ゲーム、ボアダムスやコーネリアスといったポップミュージックなど文化自体に勢いがあった。私の記憶では2000年代後半から若者は韓国に興味が移っていったように思う。 他の文化は知らないが自分

          日本の文化は2000年代初頭に終わった

          1500円程で十分楽しめる!中国ガイド「中国大陸大全」

          中国といえばどんなイメージが湧くだろう。天安門を走る大量の自転車、中華料理、そして犬を食べる人たち? 中国人youtuber四川出身のヤンチャンが本を出版した。彼女のチャンネルの名物コーナーで中国の各省出身のゲストを招いてその土地について語ってもらうコーナーがある。今回の本はそのコーナーのように各章をヤンチャンの視点で語りなおしたガイドブックになっている。これが初心者向けにとても良いガイドブックになっている。 中国はとにかく広く、だいたい7つの地域に分かれている(華北地区

          1500円程で十分楽しめる!中国ガイド「中国大陸大全」

          10代、20代に捧ぐ「英語はまじで勉強しよう」+日本の修学旅行は海外にしよう

          上記の通りだが、本当に若者は英語を勉強するべきだといいたい。いや押し付けにはなるのも承知で言っているが、それでも提言したい。 ①海外で働くと同じ職種でも給料が上がる あるブログで見ると、例えばネイリストでもオーストラリアで日本の時より何倍もの給料で雇われた人がいるらしい。そもそも日本の働き方はデフォルトで細かいのである。海外は日本みたいに細かく絵柄を書いたりできない。だから、そのスキルなどを評価されると日本よりも稼げる。この細かさは日本人の強みだ。それはスタイリストだろうと

          10代、20代に捧ぐ「英語はまじで勉強しよう」+日本の修学旅行は海外にしよう