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労働の負荷を減らそう、という議論をもっと

自分は世の中の労働問題に興味があって、読書や海外で働いている人のブログを読んで、知識を蓄えてきた。そこでもっと働く側が給料をあげようと要いう要求をする大切さはわかった。一方で「給料をあげよう」という声は聞こえても、「労働の負荷を下げよう」という声はあまり聞こえない。生産性という言葉がある。製造業における生産性は労働力をより増やし、より商品を作る事だが、日本はどちらかというと小売りや医療・宿泊などサービス業の生産性が低い。そしてそれらの生産性は「なるべく働かず、高い付加価値を出す事」だ。だから、そのためにはもっと商品の価格を上げてもいい。そしてもっと多くの人が働きやすい、そのための「労働力の負荷をより減らそう」という議論になっていかないとならない。
もう個人的には日本型雇用は無理だと考えている。職務範囲が不明確で「これが終わったら帰ります」といえないシステムが日本の長時間労働に一因になっているように思う。また家族を持つとお金がかかるから出世しなければならない。それも長時間労働に拍車をかけている。
それを防ぐには増税をして、子供の学費を無料などにして、社会保障を厚くし、国が個人を支える社会にならなければならない。そこまで書いてなんだか空しくなってきた。仮にそんな世界になってもそこにたどり着くまで40年はかかりそうだからだ。


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