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算数が得意な子に育てるには?

少数精鋭の中学受験塾エルカミノの村上代表によれば、算数が得意な子に育てるため気を付けるべきポイントをいくつか挙げています。

非常に共感するところが大きかったので紹介したいと思います。

1つ目のポイント:ひっ算より暗算

例えば、24×15を計算するとき。
ひっ算するよりも、24×10と24×5に分解して足せば、240+120として頭の中で計算できます。
24×15を12×30として計算することもできます。

暗算は、いかにして楽に計算するかを考える訓練になり、因数分解や数の分配・交換が自然と身につくのでおすすめ。

村上代表に限らず、「スピードアップ算数」などの著者、栗田哲也氏も、5歳から小3頃までに徹底して暗算能力を身につけさせるとよい、ということを言っています。

2つ目のポイント:先回りして解法を教えない

子どもが苦労して、試行錯誤して解き方を思いつく、というプロセスが大切。
エルカミノの授業では、先生が「大変だー」と言いながら、ホワイトボードにすべて書き出していって、生徒に「先生、このやり方の方が楽なんじゃない?」と気づかせるきっかけを意図的につくっている。
方程式のような「便利な道具」を低学年で与えると、自分で考える力や工夫する習慣が身につかなくなってしまう可能性があるので留意が必要。

ここは賛否両論あるところかも。小学生でも方程式を理解できれば全く問題ないと思います…。

3つ目のポイント:試行錯誤する面白さを味わうこと

そのためにすすめているのが算数パズル
子どもが「ああでもない、こうでもない」と考える習慣づくりとして効果的。
例えば、次のようなもの。
 ▢の中に1から6の数字カードを入れて正しい式にする。
      ▢▢ × 3 = ▢▢▢

 ▢の中に3の数字カード以外のカード(1、2、4、5、6)を1枚ずつ入れて式が成り立つようにする。

算数パズルは、失敗に慣れる、とりあえず手を動かしてやってみる習慣をつくるうえで有効。自分で間違いに気づく力もつく。

エルカミノ式のドリルも市販されています。

・理系脳をつくる ひらめき思考力ドリル (エルカミノ式)
・エルカミノ式 理系脳をつくるパズルドリル 計算編

4つ目のポイント:分数の割り算は小3までに終わらせる

子どもの数に対するセンスが最も伸びるのは10歳まで
小学3年生までに分数の割り算まで終わらせるべき。

<算数が得意な子の2つの特徴>

村上氏によれば、算数が得意な子は、初めての問題を見て、「前にやったのと同じパターンの問題だ」と気づくのに対し、苦手な子は、ヒントを与えてもらっても、「前にやった問題とどこが同じなの?」と結び付けることができない。
得意な子は、問題を解くために重要なコアを頭に入れており、過去にやった問題を拡張させてコアの解法を再利用しようとする。
苦手な子は、すべての手順を覚えようとしているので、余計な枝葉まで入ってきてコアがつかめず、同じような構造をした問題が同じに見えない。

2つ目の特徴は、「もっと手間や時間をかけずに、楽に解ける方法はないだろうか?」と考える点。たし算やかけ算などの計算は、普通「一の位から計算する」と教わりますが、算数が得意な子は、数字を左から読むのと同じように、左から計算しようとする。

→確かに、上の算数パズルも、上のケタ、つまり左から考えるのが早道です。

等号の右側の3ケタの数の百の位と、左側の2ケタの数の十の位に注目すればいいわけです。

だからといって、そう教わるものではないと思います。

子どもがあれこれ試行錯誤しているうちに、自分で解き方を「発見」していくものなんだろうと思います。

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