不合格にならないこと
受験生の保護者にとって、「不合格者に関する情報」は非常に重要な判断材料となるはずですが、こうした情報に触れる機会は非常に少ないです。
不合格となった受験生や親が、その情報を自ら発信することも極めて少ない。
普通、「合格するにはどうしたらよいか」を考えると思います。
「不合格にならないようにするにはどうしたらよいか」を考える親は少ないのではないでしょうか?
子どもの受験に伴走していたときもそうでした。
不合格体験に接するのは辛いし、なるべく近づきたくない。
マイナスイメージが強すぎて、考えないようにする傾向が働きました。
合格とは「不合格にならないこと」
実は、「どうすれば不合格にならないか」を考えて確実に実行することが、合格への近道になる気がします。
昔、吉田兼好という人が書いた「徒然草」の中に、すごろくの名人の話が出てきます。
名人に必勝法を聞いたところ、「勝とうと思って打つのではなく、負けないよう打とうと思って打つことが大事。どんな手を打ったら早く負けるかをよく考え、そうした手は打たずに、少しでも遅く負けるような手を選ぶことだ」と言う。
昔の人は凄いことを言っていたと思います。
含蓄があります。
負けないような手を打っていけば勝ってしまう。
合格したケースをいくら読んでみても、なにが決定的な要因なのかを特定することが難しいことが多く、書かれていないことが重要なファクターだった可能性もあります。
特定できたとしても、とても普通の人には真似できないものかもしれないし、そのケースにおいてそうだったというだけで、我が子に当てはまるとは限りません。
これに対し、不合格になった要因は特定しやすく、再現性が高いです。
同じことをやれば必ず失敗するか、その可能性が高くなる。
だからそれを避ければ、合格する可能性が高まるはず。
受験が終わってからいろいろな話しを聞く機会があり、不合格体験にも触れることがありました。
それらを纏めておくことは意味があるだろうと思いました。
以下はそうした観点で作成したものですが、参考になりましたら幸いです。
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