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学校に、行きづらい、行けなくなった、辞めてしまった君たちへ。5それぞれの役割

(4からの続き)

ホームスクール生達との話し合いの風景です(彼らはすでにホームスクール生として1週間からは1ヶ月程度、通っていて、再スタートを始めつつあり、少しずつ、話し始めた頃のエピソードです。参考になればと、何本か書いてみます。)(当然の事ながら、皆さんは100人100様、私の受け答えもその人、その時、その状況で切り込む角度、深さは違います。しかし、私とそのスクール生、目指すモノは同じ、彼らの今日の元気、将来の夢、目標探しです。)

本人、ホームスクール、家庭がそれぞれ、チカラを発揮しよう。


 ホームスクール生の保護者様は、万策尽きて、ホームスクールに子供を連れてくるケースがほとんどです。つまり、自信を失っている場合です。
 又、本人から見て、親への信頼関係が希薄になっているともいえます。会話が もはや成立し難くなっています。
 子供たちは、朝起き、散歩又はマラソン、英会話などを始めて、慣れないながらも元気を取り戻し始めます。
 最初の面談時、チョットした言葉がけさえ、本人には過干渉に感じるとか、少し元気が出るとすぐに将来、受験、勉強などの単語を使うと 精神的に不安定になるので控えるようにお願いします。(しかし、私達は立場が違うし、子供たちも理解してるので、顔色やその状況を観ながら、慎重に、言葉にしていきます。それで本人が気分を悪くすることはありません。

 つまり、一時的にホームスクール側に引き込んでいきます。保護者様もこの流れの中で、安心し、直接的な働きかけは無くなります。

ー先生、最近、親が自分の事を無視してるように感じます。
(私)それは無いだろう。君のことを思って、ここに通う事になったんだし、ここは月謝が必要な場所だよ。
ー何だか、態度が冷たいように思います。
(私)ココに来る前の事、覚えてる?
親とはもう話もしたくない、顔を見るのも嫌だと言ってなかった?
ーそうだけど、今は、もう少し気にかけてくれても良いように思う。
(私)実は、親子だけで行き詰まっているように思えたから、しばらく、ココに通ってる限り、少し距離をとって欲しい、って 先生がお願いしたんだ。
 でも、君がそう感じるということは元気が出てきた証拠だね。良いことだ。
ー悪い事をしたから、諦められたかと思ってました。
(私)過去は変えられんし、不登校、中退も悪い事では無いだろう。
 私は、この事が君にとって、素晴らしい将来の基盤になるように、と考えて共に時間を過ごしているんだ。
ー親とはどうしたら良いですか?
(私)正直に言うと、君は今回の事で確かに大変だったし、これからも頑張らんとな。
 でも、親も驚いたし、悩んだし、苦労したはず。しばらくは、このままでも良いし、ここで頑張ることが一番、お互いの為に良いことだよね。
 極論に聞こえるかもしれないけど、ベタベタするのが親子の証明でも無いだろう。ハハ。
ーなんとなく、寂しいです。
(私)今回の事を通して、君自身が急速に自立しつつあるから、そう思うだけだよ。(詭弁です)
 このまま、自分の事に集中してたら、違った見方が君自身出来るようになるよ。決して、変な方向には行かないよ。

 こういう面談の後は、すぐに保護者様に連絡して、外食したり、何らかの家庭行事を組んでもらいます。
 しかし、とにかく 聞く、応援する、褒めるに徹してもらいます。
 
繰り返しになりますが、一見、元気に見えても勉強、受験、将来などの言葉は親の立場からは危険です
 しかし、共に過ごすだけで愛情がストレートに伝わるのが親子で、それだけで良いのです。
 ホームスクールでは、勉強してもらい、夢や希望を引き出そうと常に意識してもらいますし、共に過ごし、話し合い、喜怒哀楽でさえ、時には共有しますが、立場的に、愛情はなかなか、伝わるものでは有りません。せいぜい、いい奴だった、、、くらいです。ハハハ。

小田原進学ホームスクール
スクール長 鍋田 大蔵

随時、相談など、お受けしています。


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