見出し画像

『採用活動』は『店舗運営』と同じ

前回、
『採用は営業です』
とお話させていただきました。

営業方法の1つに、
店舗での営業があります。

今回は
採用するための準備を
『お店作り』に沿って話していきます。

採用を店舗で例えるならば、

お店=ホームページ

店内の商品=採用情報(仕事内容・給与・雇用形態等)

ショーウィンドウ=HPの写真、HP内の採用情報のトップページ

試着室=職場体験・見学

レジ(お会計)=面接


今回も
お客としてショッピングモールで
洋服を買いに来たとします。

1. ショーウィンドウ

フロアを歩きながら、
いろんなお店を見ていると思います。
店頭やショーウィンドウに
オシャレなものや、
安い値段が書いてあるPOPを見ると、
足を止めて、商品を見ますよね。
そこから、
もっと気になったら店内に入っていく。

逆に
ショーウィンドウがありきたりで、
目を引かない感じだったら、
スルーされて、おしまいです。

採用で考えてみましょう。
応募者が、何らかの形であなたの法人・会社を知ります。
ハローワークであったり、有料媒体であったり。

そこからいきなり連絡する方もいますが、
多くの方が、
最初にホームページを見ます。
もしくは
採用ページを見ます。

最初に見たページが
昔ながらの古臭い作りだったらいかがでしょうか?
ここで働きたい!という気持ちにならないですよね…
さらに突っ込んだ情報収集はしないで、次の法人さんに行っちゃいます。
逆に、
オシャレで、働いている職員さんの写真がたくさんあったら、
ここで働きたい!というボルテージは上がりますよね。
もっとこの法人さんのことを知りたい!って思うはず。

2. 店内の商品

またお店に戻ります。
店内に入ったらいろんな商品を見ますよね。
自分の好みの服があるかな、
オシャレな服があるかなって。
店内が
わかりやすいレイアウトで、
整理されていたら、
すぐ欲しいものが見つかりますよね。
一押し商品とか目玉商品があったら、
買うつもりがなかったのに、
気になったりもしますよね。

反対に、
お店の中がわかりにくいレイアウトだったり、
一押しの商品がなかったり、
良い商品があっても埋もれていたら、
お客さんは買わずに帰っちゃいますよね。

当たり前のことなんですけど、
意外と
採用ページで
このダメパターンをやっている法人さんあります。

特に『一押し商品』『目玉商品』がない。
ありきたりなことしか書いていない。

他の法人さんよりも
なにがおすすめなのか?
何が強みなのか?
そして、
なぜおすすめなのか?

ここを丁寧に書いている法人さんは少ないです。
「比較」ってとても大事です。
説得力も増しますからね。

あと、
お給料関係をちゃんと載せていない所も多いです。
応募者はここを重要視してますよ。
ざっくりとした月給しか書いていない。
基本給や手当、賞与。
福利厚生はどんなのがあるのか?
ここはやっぱりしたい部分です。
にもかかわらず、
すごくアバウトに、もやっと書いている法人さんってありますよね…

応募者の立場から考えてみてください。
給料がわからない所に応募したいと思いますか?
応募者は
給与については、直接会って聞かないといけないのか…
お金に細かい人って思われそう…
直接聞くってハードル高いな…
めんどくさいな…って。
実際に聞いて安かったら結局辞退するのにな…

これでもまだ給与についてモヤっとさせますか?(笑)

でも、例外はあります。
給与以上に魅力的な環境が整っている。
働きたいと思えるホームページであれば、
給与をはっきりと記載してなくても大丈夫だと思います。

3. 試着室

では、また店内にもどります。
気にいった商品を見つけたら、
試着します。

試着をして自分に合っているのか確認します。
試着した服が似合っていたり、
店員さんにも見てもらって、
褒められたりしたら、
商品のさらに詳しい説明を聞いて、
よし!買おう!
ってなります。

採用では、
職場見学や職場体験に該当します。
実際に施設や事業所を見て・体験して、
働いている職員に話も聞いて、
自分の適性に合っているのか?
良い支援をしているのか?
実際の給料は問題ないのか?
職員同士は仲がいいのか?
上司の人は恐くないのか?
通勤は問題ないか?
など実際に働くことをイメージします。
ここでいいなって思えたら、
選考に進もう!
ってなります。

ここで大事なのは
店員さんの立場の職員さん。
ちゃんと法人の魅力を伝えることができるのか?
応募者の気持ちをより一層高められる話ができるのか?
応募者の気持ちを冷めさせる態度をとっていないか?

採用担当がいない所で
「うちの法人来ない方がいいですよ」なんて
言わせてしまう環境になっていませんか?

しっかりと実際に支援員等で働いている職員さんと
良好な関係を作って採用に協力してもらいましょう。

4. お会計

これが最後です!
お客様は欲しい商品を手に取って
レジに行ってお会計をします。
当たり前過ぎるのですが、
お客様はちゃんと商品を払えるお金を持っているのか?
クレジットカードも違法のものではないのか?
最悪、万引きなんて…

ここでも油断は大敵です!
お客様がちゃんとお金を持っているのか?
お金を持っている風にお会計をして、
店員さんが騙されてしまうと、
損してしまいます。
また、
レジをしている店員がまごついたり、
商品の金額を間違えてたり、
間違えて多くお金をもらったりしたら、
お客様の信用を失って
やっぱり買うのやめます!
ってなる可能性もあります。

そして、
ちゃんとお会計が済んで、
「お買い上げありがとうございました。」
とお客様に丁寧にお礼を言ってお見送りします。

ではこれを採用で考えると、
お会計は「面接」です。

応募者は
適正なスキルや能力があるのか?
社会人としてのマナーはあるのか?
応募者は面接では良いことを言いますからね。
普段以上の自分を出してきます(笑)

ここでちゃんと見極めないと
入社してから大変な思いをして
お金や時間を損します。

一方、面接官が
面接で不適切な質問や
面接官の態度が悪かったら、
内定を出しても応募者に辞退されてしまいます。

そして、
面接の後も大事です。
面接の後に悪い印象を与えてしまったら、
これまた辞退されますよね

ここまでの一連の流れを
無事乗り越えて、
応募者に魅力的に感じてもらえて
やっと採用に辿り着きます。

あらためて、
採用って営業ですね。
そして、
採用までの道のりって意外と長いですね(笑)

5. まとめ

では長々と書いてしまいましたので
まとめます!

店舗運営だったら、
1.どうやって店内に入ってもらうのか?
2.どうやって商品を見てもらって、気に入ってもらうのか?
3.試着を通じて、どうやってさらに魅力に感じてもらえるのか?
4.どうやってちゃんと適正な代金をもらうのか?
5.返品してもらわないために、どうやって気持ちよく帰っていただくのか?
を考えて行動します。

採用だったら、
①どうやってホームページをよく見てもらうのか?
②どうやって施設・事業所の良さを知ってもらうのか?
③職場見学・職場体験でどうやってさらなる魅力に気づいてもらうのか?
④どうやって応募者が適正な人は判断するのか?
⑤どうやって内定辞退されないようにするのか?
を考えて行動します。

まったく一緒と言っても過言ではないですね(笑)

やっぱり『採用』って『営業』ですよね。
ということは、
採用はのんきにやってられないんです。
営業はシビアです。
やらないとどんどん置いていかれます…
そして、やってもうまくいかないこともあります。

でも、
やるしかないんです!
やらないと職員が増えませんから!

自分の法人・企業を
いかに魅力的に見せるのか?
いかに他社・他法人と差別化ができるのか?
ここが一緒に頑張っていきましょう!

今回も採用の基本的な枠組みついて書かせていただきました。
やっぱりここをしっかり理解することって大事なんです。
だから、長々と書いてしまいました…
最後まで読んでいただきありがとうございました。


次回からは、
実際にすぐ役に立てる内容について
述べていきたいと思います。お楽しみに♪


この記事が参加している募集

採用の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?