古本屋になりたい:51 奥泉光が待ちきれない
学生の頃には興味がなかった近現代史に、最近興味があって、というのは、歳をとった証拠だろうか。
友人からも同じような言葉を聞く。
辛気臭くて小難しくて、やたら覚えなければいけない年号が多い上に、現実に近すぎてロマンが感じられない、と思っていたほんの少し「昔」のことを、流石にちょっとは知っておかなくてはマズイ、と思い始めてからが大人なのかもしれない、と考えたりする。
奥泉光の「虚史のリズム」が出ていることに気づかないで一月余り過ごしていた。
本屋のない町に戻り、仕事帰りに毎日で