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うさぎ

遠くにはねるには、恋をすればいいのです。
あなたが好きだったころ、私はずっーと遠くで見てました。

こんなに知らない自分がいなかったあの頃。
私は、あなたの隣で、そして宇宙のどこかの星で、
立ち漕ぎしながら、坂を駆け上がっていました。

あんな目をしていれば、私もあなたなんかを見ていなくて済んだのに。
そんな日もありました。
私だけだったあの時の話です。

この金木犀のにおいに振り返ったあの頃が、
終わってしまった秋の日

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