エッセイ : 超簡単説明 イスラム過激派の人たちは何故テロを始めようと思ったのか? テロがなくならない理由のひとつはインターネット

珈琲を飲みながら気楽に読んで頂き、少しでも参考になって頂けたらと思います。

1990年代の前半、海外出張でドイツに行った時僕のドイツ人の友人がこう言いました。
「ユウキ、インターネットを知ってるな。」
「便利なものが出来たな。」
「確かに便利だが大問題だ。イスラム教の国がキリスト教の国を攻めて来るかもしれない。時代は進歩するから仕方がないことだが。」

1990年代の前半に、欧州の人たちは既に、現在のようなイスラム過激派によるテロを予測していました。
何故インターネットが普及すると、そうなるのでしょうか?

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は全く同じ神様を信じています。キリストのお父さんである神様を、ユダヤ教徒もイスラム教徒も信じています。
神様のことをヘブライ語でヤハウェ、英語でゴッド
イスラム語でアラーと言います。アラーとは神様という意味であり、神様の名前ではありません。
この3つの宗教では、神様はあまりにも崇高な存在であられるので、人間如き賤しき存在が神様に名前をつけるなど、とんでもないことだ、ということで
神様に名前がありません。
同じ神様を信じているから喧嘩になる。
全く違う神様を信じていたら喧嘩にならない。 
ということです。

例えば、僕がウサマ・ビンラディンと話をしたとします。
僕は長野県に住んでいて諏訪大社をお詣りしている
ウサマ・ビンラディンに僕が、諏訪大社には建御名方命という神様がいて、お賽銭箱に百円玉を投げ入れて、二礼二拍手一礼でお詣りする、と言っても
ウサマ・ビンラディンはきっと、お前の神様には
そうやってお詣りするのか、というだけで終わる。
だがこれは僕が建御名方命に対して行っているからいいのであって、ウサマ・ビンラディンが信じているアラーに対してやると、ウサマ・ビンラディンは
アラーに対して百円玉を投げるとは何事だ!と言って、殴りかかって来ると思う。下手をすれば殺されてしまう。つまり、こういうことです。

1979年、ソ連がアフガニスタンに進攻しました
世界中でイスラム諸国とキリスト教国の全面戦争になると大騒ぎになりました。日本でも新聞の号外が出たほどでした。
世界の歴史で、キリスト教の国がイスラム教の国に進攻したのは、十字軍の遠征依頼、ソ連のアフガニスタン侵攻までありませんでした。
イスラム諸国のイスラム過激派の人たちは、
イスラムの同胞を助けるんだ!と言って銃を手に取り、義勇兵としてアフガニスタンに向かいます。
サウジアラビアからもイスラム過激派の人たちが義勇兵としてアフガニスタンに向かいました。そのなかに、若き日のウサマ・ビンラディンもいました

アフガニスタンに向かったイスラム過激派の人たちは、イスラム原理主義を教える学校の卒業生の人たちでした。卒業生をイスラム語でタリバンと言います。
当時のタリバンのリーダーはウサマ・ビンラディンを見て、見込みがあると思いました。
そこでウサマ・ビンラディンに義勇兵の管理を任せました。ウサマ・ビンラディンはまず義勇兵の名簿を作り始めました。ウサマ・ビンラディンが義勇兵の管理をしていた場所が義勇軍の基地となりました
基地をイスラム語でアルカイーダと言います。
つまり国際テロ組織タリバンとアルカイーダは常に連携していることになります。

アフガニスタンでのソ連の影響力拡大を恐れたアメリカは、イスラム過激派の人たちに武器と資金を援助します。これによりソ連のアフガニスタン侵攻は失敗に終わりますが、後にこの時アメリカが援助した武器と資金でアメリカが攻撃されるという皮肉な結果にもなってしまいます。

1990年、イラクのクウェート侵攻により湾岸戦争が勃発します。アメリカを中心とする多国籍軍により、イラクはクウェートから撤退します。
アメリカと友好関係にあるイラクの隣国サウジアラビアは、イラクからの報復を恐れ、アメリカに泣きを入れます。この結果、サウジアラビアとイラクの国境線付近にアメリカ軍が駐屯することになりました。

ウサマ・ビンラディンはアメリカ軍を見に行きました。それはアメリカ軍、アメリカ人を見たことがなかったからです。
これはウサマ・ビンラディンに限ったことではありません。中東諸国にはテレビがなかったので、みんなアメリカ人を見たことがありませんでした。
ウサマ・ビンラディンはアメリカ軍の兵士をみて
驚愕しました。
イスラム過激派の人たちは、アラーの教えに従い男の人はターバンを巻き、髭をのばしています。
ところが、アメリカ軍の男の兵士たちはターバンを巻いていない、髭は伸ばしていない、髪は染めている、タトゥーをしている人までいました。
ウサマ・ビンラディンはアメリカ軍の女性兵士を見て激怒しました。イスラムの女性は黒い布を身に纏い、目以外は全て隠している。ところがアメリカ軍の女性兵士は肌を露出したタンクトップの様な服を来てコカコーラを飲みながら歩いていた。
ウサマ・ビンラディンは、何という退廃ぶりだ、
アメリカはアラーを冒涜している悪魔の国だ、
滅ぼさなくてはならない、となりテロ活動を始めました。
そしてこれが911同時多発テロにまでなり、現在に至るまで、タリバンやアルカイーダを中心に続けられることになりました。

同じ神様を信じているから、こうなってしまいます
冒頭に戻りますが、中東諸国にはテレビはありませんが、インターネットは普及しました。
インターネットは何でも見れてしまいます。
アメリカの西海岸で水着姿で日光浴している女の人たちまで見れてしまいます。
それをイスラム過激派の人たちが見るたびに、
アラーを冒涜しているとなってしまいます。
テロは、もうなくならないと思います。

時代と共に、技術革新が起き、世界中が情報化社会となりました。良いことばかりではないと思います
テロは、情報化社会によって生まれた弊害の1番大きなものかもしれないと思います。










#私のコーヒー時間

この記事が参加している募集

私の作品紹介

私のコーヒー時間

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?