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オトナナカオ

仮面をつけてやろうと思う。

大人の仮面。

仮面を外したら、

不安で口角が震えてるかもしれない。

冷たい汗が顎までつたっているかもしれない。

それでも、
全部すっかり覆って隠しきって

〖わたしは大人ですよ〗なんて
余裕の表情を浮かべてやる。

子供に浸かるのが

心地よかった時にみた、

お姉さんたちの姿。

肩の力の抜けた強さと、

冷静を保った暖かさ。

それらにどれだけ憧れても
私には全然足りないけれど、

メイクとファッションの武器を施してもらい
形だけは大人になった。

"19歳になった"って自慢げに言ったところで

内側は脆いダッセー私。

ははは。

だからどうした。

形だけでも積み重ねれば

いつか内側にまで届くはず。

あのとき見た姿に心からなれるはず。

それまでの少しの間

仮面とかっこをつけていきます。

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