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屋久島トレッキングの旅~2日目・縄文杉トレッキング~

縄文杉トレッキングスタート!

50代女性5人による長年の夢★縄文杉トレッキング。
もともとテニスやマラソン、ウォーキングなどで体を動かしている5人ですが、それでも縄文杉トレッキングに向けては、各自で少しずつトレーニングを心がけて臨みました。

縄文杉へのトレッキングツアーは色々ありますが、レンタル品やお弁当、送迎を考えると宿泊しているサンカラ屋久島ホテルのトレッキングツアーが私たちには一番便利でした。

「縄文杉(行動時間:11H) 体力レベル:★★★★」
ホテルのオプショナルツアーのページには、↑のように書かれています。
宮之浦岳までのツアーは★5つ表示なので、一番きついツアーではないようですが、それでも私たちには「覚悟が必要なツアー」です。

朝5時のスタート、体力レベル★4つ!
それに加えて初老の域に入った5人組にとっては トイレ事情も心配。。
そして一番大きな心配がトレッキング当日の「降水確率90%」。しかもかなり激しい雨の予報。

前夜から雨が激しくなり、寝ている間も豪雨の音でなかなか寝付けません。睡眠をとらなくはいけないのに、興奮しているのか不安なのか、誰もが3時間も寝ないまま4時に起床。

5時に迎えのタクシーが来ました。
サンカラホテルで用意してくださったパンやフルーツの朝食を受け取り、タクシーに乗り込みます。

途中で昼食のお弁当をピックアップしてくださっているガイドさんと屋久杉自然館バス停で合流し、荒川登山口に着いたのが午前6時頃。
ホテル出発時、雨は小降りでしたが、お昼に向けて豪雨の予報が気持ちを不安にさせます。

できるだけ小雨のうちに行ける所まで行きたい!と興奮気味の私たち。
それに比べ テンションの低かったガイドさん。

今思えば「5人の(怖さ知らずの)初老女グループ」・「豪雨予報」・「険しい11時間のトレッキング」。
これらの不安要素をどうすれば安全に最善に・・・と頭の中で考えてくださっていたのでしょう。さぞ不安だっただろう…と今になると思います。

荒川登山口で準備体操やトイレを済ませ、長年の夢だった屋久島トレッキングがスタートしました!(ここのトイレは綺麗でした。)

荒川登山口で準備体操をしていざスタート!
小ぶりの中スタート。

トロッコ道を延々8.5キロ

縄文杉まではトロッコ道が8.5キロ、山道が2.5キロの11キロ。
荒川登山口〜小杉谷集落跡地までは約40分と地図に載っていましたが、私たちは50分くらいかかったかもしれません。

線路の枕木が滑りやすいので、小雨でも私たちは傘は差さずに足元を確認しながら進みます。

延々と続く平坦なトロッコ道。
平坦な道は楽なように思えますが、小雨で視界がそれほど良くなく、ただ黙々と歩く道のりは、修行のように感じた時間でした。

50分ほどかかって小杉谷集落跡地で休憩。
あずま屋があり、ここでホテルで作っていただいた朝食を食べました。
ホテルのパンは普段はとても美味しいのですが、年齢的なものなのか おにぎりが食べたいと思った記憶があります・・・

今日のトレッキングは雨との戦いもあるので、食べたらすぐにスタートです。次は三代杉での休憩を目指します。

手すりがない橋は怖い・・・

ここからしばらく雨が強くなってきたので、写真は撮らずに ひたすら足元に注意して進みました。

三代杉の辺りにバイオトイレがありました。(ここ迄また50分くらいだったでしょうか。)
簡易トイレも見かけましたが、簡易トイレにお世話になることはめったにないだろうと思えるくらいに、バイオトイレなどが存在してくれているので安心です。

少し休憩を取ったら、あとはトロッコ道終点まで残り3キロほどを黙々と歩きます。

大株歩道入口〜縄文杉へ

トロッコ道の終点の大株歩道入り口からいよいよ登山道です。
いきなり急こう配の山道や階段が現れます。これの辛いこと辛いこと・・・

50段以上ある階段や険しすぎる登山道。
時には手をついてよじ登りました。
滑りやすく、足にも手にも力が入ります。
30~40分ほど登るとウィルソン株に到着です。

ウィルソン株は中に人が入れるほどの大きな切株で、中から空を見上げると綺麗なハート形に見えます。
ガイドさんから良い角度を教えていただき、いい写真も撮れました。

ウィルソン株 

もうすぐかと思いきや、縄文杉まで まだ1時間以上もかかりそう。
縄文杉から帰る人とすれ違うと、がんばって!とみんな声をかけてくれます。励まされながら気持ちを新たに歩き出すと、ここから先にも急こう配ばかり。。

険しい道をよじ登っていくと、森の空気感が変わっていくのが感じられます。そして縄文杉に着くまでにも 名もなき屋久杉が次々と目の前に現れてきます。
その迫力と神秘性は、この辛いトレッキングをしないと感じられないのかもしれません。

夫婦杉

夫婦杉を超えてさらに登り、ついに縄文杉に到着です。
縄文杉の保護の為、近くに行くことはできず、周りのウッドデッキから見ることになります。

そびえたつ姿は貫禄で、写真を撮ろうにもうまく入らず、そして後から写真を見ても 私が撮影した写真では縄文杉の迫力はつたわらない。。。
縄文杉は写真で見るのではなく、目の前でこの迫力と神秘性を体感すべきものなのかもしれません。

正面から。少し距離があるので迫力が伝わらないのが残念。
北側のデッキから
しばらくここから動けなかったウッドデッキ

縄文杉から荒川登山口まで

ようやくたどり着いた縄文杉。しばらくはデッキから動けませんでした。
少し休憩をし、来た道を歩いて戻ります。

よじ登ったところをどうやって降りるのだろう。。
帰る前から不安になります。

帰りも同じく約11キロ。
次第に雨が強くなり、気を抜くと滑ってしまいそうです。

長い長いトロッコ道を戻っていくのも、行きと同じように苦しい修行。
雨がどんどんひどくなっていくので、レインウェアを着ていてもみんなずぶぬれ状態でした。

やはりトレッキングのウェアや帽子は、トレッキング専用の高い機能があるものを用意すべきですね。改めて感じました。

夕方5時ごろにようやく荒川登山口に到着。
いつかは行ってみたいと長年思い続けた縄文杉トレッキングは、予想以上に苦しいトレッキングでした。
しかしここに行かないと見ることができない、また感じることができない縄文杉の迫力と神秘性。
辛くてもこれは行って、体感することをお勧めします。

縄文杉トレッキング 持ち物やウェア

トレッキングは初心者レベルなので、持ち物は色々と調べました。
屋久島トレッキングの前は、知床五湖や上高地でのトレッキングをしたことがあったので、少しはトレッキング用のものを持っています。

靴はコロンビアのトレッキング用、ウェアはエーグル(AIGLE)、パンツはレインウェアのトレッキング用、バックパックはコロンビアの25L。
帽子はNORTH FACEのゴアテックスハットを用意しました。

「ひと月に35日雨が降る」といわれる屋久島ですから、天気予報が晴れでもしっかりとした雨対策が必要です。

帽子はゴアテックスにしたので良かったのですが、エーグルのウェアがゴアテックスではなく 透湿防水のあるものでした。
防水機能があるので ビショビショまでにはなりませんが、かなり雨が降った時、体に引っ付く感じが少し嫌でした。

やはりウェアもゴアテックスのものにしておけば、より不快感が少なかったかもしれません。

あとタオルや着替えはもちろんですが、キャンディやチョコレート、ゼリー飲料は持っていて助かりました。

厳しいトレッキングですから、持ち物やウェアには気を使うべきだと思います。

朝5時にホテルを出て、ホテルに戻ったのは18時頃だったでしょうか。
長い一日でしたが、必ず行ってみたいと思っていた縄文杉トレッキングを
20代からの友人たちと成し遂げることができ、また目の前で縄文杉の迫力を体感できて、頑張ってきてよかった!ただただそう思いました。

過酷な一日を思い返すと、いつか縄文杉トレッキングをしたい!と思っている方にはできるだけ早く、体力があるうちに、より体力をつけて早急に実行されることをお勧めします。


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