大人もただ誰かに聞いてほしい
知らないうちに青あざや傷ができている事ってありませんか?
「あれ~?これ、いつできたんだろう?」という娘の一言を聞いて思ったことです。『これって、もし傷ができた瞬間に毎回気づいていたらその都度痛みを味わうだけだよなぁ。気づかず通り過ぎることで「あれ?こんなのあったんだ。」と思う方が、その都度痛みに気づくよりいいんじゃない?』
体の傷のように本当に表面的なものであれば、いちいち気にせずさらりと流していくことが一番でしょう。しかし、もしそれが心の傷だとしたら・・・。
なぜだかわからないけど腹が立つ、悲しい、怖い、それらの感情を引き起こしているのは、気づかないうちにできた傷かもしれません。
日常でそれらの感情がわいたときは、まずその感情を持っていることに気づき「あれ?これ、いつできたんだろう?」とご自分に聞いてみるのはいかがでしょうか。
それは子どもが無性に怒っていたり、悲しんでいたり、何かを怖がっているときに「どうしたの?」と声をかけてあげるように。否定せず、ただ話を聞いてもらえることで彼らが安心するように、私たち大人もただ誰かに聞いてほしい時がありますよね。
その時に根本の原因は分からなくても、感情がわいているんだね、この感情がわく何かを持っているんだね、とまずは気づいてあげることが癒しへと繋がっていくのではないでしょうか。