Photo by good_vibes 創作:ドルフィンキック 37 ジブラルタル峻 2024年2月19日 19:32 シャボン玉の群れに魅せられて、「ドルフィンキックでしびれてみたいな」とつぶやきます。 ダルメシアンの鼻歌を文鳥がついばみ、ビリヤードのような現象が拡がります。引っ張っては放し。引っ張っては放し。色が色に作用し、反作用が生じています。さながら万華鏡です。 落石注意の思い出をいつものように偏微分します。そうして出来た幾何学模様に遅効性のトローチを差し向け、やさしさにつつまれたなら、肉体を脱ぎます。 丸みを帯びたシナプスは水蒸気爆発を起こします。水面下では安寧の太鼓が打ち鳴らされ、その一音一音はファインチップに刻まれたセーラー服の残り香に着火します。 売掛金がかさむことに目を閉じて、テクネチウムが奏でる原子レベルの4つ打ちに興じます。 【誰かのために】を巡る自分自身への参加は、やがて概念に降伏します。物体は歴史的敗北の責任をとり、ドルフィンキックでいよいよ痺れるのです。 私は物体ではなく、行為と行為の間でしりぞけられつつ引き合う媒体です。これは【あるところのものではなく、あらぬところのもの】とは似て非なるものです。 そう書き殴った彼は、背伸びをやめてかかとを地面に下ろした。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 #自由律俳句 32,040件 #現代詩 #文学 #自由律俳句 #散文 #散文詩 #現代美術 #純文学 #現代芸術 37 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート