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カウンセラーが教える悩みの解決策の見つけ方

今回の記事はこんな方におすすめ!
☑️誰かに相談するのが苦手
☑️問題の解決策が知りたい
☑️悩んでいる人の助けになりたい

生きている限り、悩みを抱えるということは避けられません。

その為、如何に、問題や悩みに対する免疫力をつけているかどうかが、このストレス社会にとっては、重要なことになっています。

今回は、カウンセラーとしての知識、技術を基に、問題を抱えた際の解決策を見つける方法を解説します。


カウンセラーはなぜ問題を解決出来るか


カウンセラーは、人の悩みや問題を解決するのがお仕事です。

では、なぜカウンセラーは人の悩みを解決できるのかを考えたことはありますか?

もちろん、あらゆる問題に対処する方法を学んだからというのも、一つの理由です。

しかし、もっと根本的な要素があると私は思っています。

それは、「他人事」だからです。

要するに、自分の問題ではなく、人の問題だから解決が出来るのです。

例えば、あなたは、誰から相談を受けた際に、何故かポンポン解決策が思いついたという経験を持っているかもしれません。

この様に、何故か、人は客観的に物事を見た時は、すんなり解決策を思いつくものなのです。

ですから、カウンセラーは、客観的に物事を見るプロなのです。

だから、あらゆる問題を解決出来るというわけですね。

その証拠として、「カウンセラーも悩む」ということが挙げられるでしょう。

この様な仕事をしていると、「心野さんは、悩むことなんてないでしょうね。だって、こんなに人の問題を解決出来るのですから」と言われることがあります。

しかし、私だって悩みを抱えますし、解決に苦労することもたくさんあります。

それは、自分の問題は客観的なことではなく、主観的なことだからです。

いくらプロでも、自分のこととなると途端に無力になります。

「他人事」の問題だから人は解決出来る、それが、人間の性質なのです。

自分の問題は、自分の問題にしなきゃ良い

「他人事」なら解決できる。

先ほど、そう述べました。

だから、カウンセラーとしてお勧めする問題の解決方法は、「自分の問題を他人事にする」という方法です。

言い方を変えると、自分の問題を一旦自分の外に出し、問題を客観的に眺めてみるのです。

専門的には、「外在化」などと呼ばれる方法です。

人は、自分の顔の特徴を指摘出来ません。

しかし、鏡や写真で自分の顔を客観的に見ることで、顔の特徴を把握することが出来ます。

自分のことを知る為には、一旦、自分の外側にそれらを置くことが必要なのです。

そして、「問題」においてもそれが言えます。

一旦、自分の外側に「問題」を置くことで、自分の改善すべき点が掴めてくるのです。

では、具体的にはどの様な方法でそれを達成するのでしょうか。

今回は、二つの方法を紹介します。

① 人の相談を受ける

一番シンプルで取り組みやすい方法は、人の相談を受けるということです。

具体的には、今あなたが抱えている問題と同種の悩みを抱えている人の相談を受けるということです。

一つ、私が実践した方法を解説しましょう。

入院中のAさんは、他の患者さんから「自分勝手」と言われることに傷ついていました。
確かに彼女は、少し性格に難があると言わざるを得ない部分がありました。
彼女は、生活のほとんどを他者の不満を言うことに費やしていました。
ある時、彼女は私に「Bさんは自分勝手すぎる。なんであんな性格なのか」といつも通り愚痴をこぼしました。
これはチャンスと思った私は、こう質問しました。
「自分勝手な人には困ってしまいますよね。その様な人たちが、そう思われない様にするにはどうしたら良いのでしょうね」
こう投げかけると、Aさんは「そんなの簡単でしょ。自分の意見だけじゃなくて、人の意見も聴く様にしたら良いのよ」と回答しました。
そんな話をしているうちに、Aさん自身も気が付くことがあったのか、「自分勝手な行動」や他者への不満は少しずつ改善していきました。

さて、私は何をしたのでしょう。

このケースでは、Aさんが他者の相談を受けたわけではないですが、根本的には同じです。

つまり、同じく「自分勝手」とされている人物を一人用意し、その人が改善すべき点を挙げてもらったのです。

その結果、当然、自分にも当てはまると思うところがある為、Aさんは自然と行動を改善出来たのです。

自分のことだと解決出来なくても、他者のことなら解決出来ます。

相手へのアドバイスを通して、自分の問題を解決するヒントを得ることが出来るのです。

②キャラクターに変える

「外在化」のユニークなところは、その方法に決まりはないということです。

私が好きな方法の一つは、問題を「キャラクター」にしてしまうというものです。

例えば、繰り返し寝坊をしてしまう問題を抱えている方には、「寝坊さん」というキャラクターを考えてもらうことが出来るでしょう。

そして、そのキャラクターの特徴も決めていきます。

例えば、夜の0時になったら現れる、日差しに弱い、目覚まし時計が弱点・・・など。

この特徴を決める時に、自然と問題を客観的に眺めることが出来るのです。

例えば、「弱点は何かな・・・」と考えていると、「そういえば、カーテンを閉め忘れた時は、自然と朝起きることが出来たな」と思い出すわけです。

すると、「じゃあ、弱点は日光か!」と解決策が見えてくるのです。

もっと凝りたい場合には、実際にイラストを描いてみると良いでしょう。

この方法を取ることで、より客観的な情報として、自分の問題を見ること出来るでしょう。

まとめ


今回は、カウンセラーが実践している、問題の解決策の見つけ方を解説しました。

人間には様々な特性があります。

それを上手く活用することで、よりよい生活を送れるのです。

今回は、「人の問題なら解決出来る」という人間の特性を活用した方法でした。

自分だけでなく、人の悩みの解決にも応用出来ますので、実際に試してみて下さい。

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