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【あなたも使える】のび太が秘密道具を借りる為の交渉術を提案

我々は生きていく中で、幾度となく交渉の機会に出会う。

国民的アニメ『ドラえもん』の主人公、のび太も常にドラえもんとの交渉という駆け引きを行っていると言えよう。

それは、彼がドラえもんに秘密道具を出してもらえる様にお願いする場面である。

彼はガキ大将のジャイアンに虐められるとドラえもんに助けを求める。

「ドラえもん何か道具出してよ!」

この一言ですんなりいけば良いのだが、ドラえもんも彼のお世話係だ、素直に道具を出さないこともある。

するとのび太は、「僕の事が嫌いなんだ」などと拗ねる事で道具を出して貰えるよう促す。

それでも道具を出して貰えなければ、大声を張り上げて泣き、いわゆる「泣き落とし」を試みるのだ。

ここまでいけば大抵ドラえもんも道具を出す。

しかし、私に言わせればこんな交渉はスマートではない。

今回は、あなたものび太の様に恥ずかしい交渉術を披露する事がないよう、心理学的にみた優れた交渉術を紹介していく。

え?ジャイアンが優しければ全てが丸く収まる?

そう考えたあなたは以下の記事を参照してほしい。


小さなお願いから大きなお願いへ

さて、しばしば我々は物事の解決を急ぐ。

何か要求があれば、ストレートにそれを伝えてしまいガチだ。

しかし、それでは上手くいかない場面も多い。

ここで紹介するのは、小さなお願いから少しずつ目的のお願いへと近づけていく方法だ。

この方法は、フット・イン・ザ・ドアテクニックという。

例を挙げてみよう。

のび太がドラえもんに道具をお願いする時にはこの様に進めて行けば良い。

「ドラえもん、一緒におやつを食べよう」

「後で一緒にゲームをしよう」

「相談があるから聴いてほしい」

「何か道具を出して解決を手伝って欲しい」

この様に、小さなお願いから徐々に自分の目的に近づけていく。

コツは、相手の受け入れやすいお願いを積み重ねる事だ。

そうすることで、相手の中には断りにくいという感情が生まれる。

もしくは、相手の心が「お願いを受け入れるモード」になる。

あなたも街角でアンケートのお願いをされたことはないだろうか。

そのアンケートの裏には、相手の本来の要求が隠れているものだ。

アンケートという小さなお願いから、大きなお願いに移行するのが彼らの狙いなのだ。

是非、あなたも小さなお願いを積み重ねる癖をつけて欲しい。


大きなお願いを先にする

さっそく前述したテクニックと矛盾する様な話になることを謝罪したい。

次に紹介するのは、ドア・イン・ザ・フェイステクニックだ。

名前が似てると感じた方もいるだろう。

その通り、このテクニックはフット・イン・ザ・ドアテクニックの逆をいく親戚だ。

今回は、目的の要求よりハードルの高い要求を先に出す。

そして、その要求を相手に断られた後で本来の要求を提示する。

のび太がドラえもんに道具を出して貰う場面で例をあげよう。

のび太「ドラえもん!道具を4つ出して!」
ドラえもん「4つなんて無理だよ!」

のび太「じゃあ一つでもいいから、お願い」
ドラえもん「1つくらいなら...」

この様に相手はお願いを断った罪悪感から、その後のお願いには納得しやすい。

本来の要求よりもハードルの高い要求を提示するメリットは人間心理的にも大きな効果を示す。

あなたも、あえて大きなお願いをしてみるのも一つの作戦だ。

その要求が通れば、それはそれでラッキーだ。

人生は交渉の連続

人は様々な場面で交渉を行っている。

値引き、仕事の要求、コミュニケーションその物が交渉だとも言えるかもしれない。

交渉と言うのは、相手に強制する事ではない。

だからこそ、上手な言葉を使い、相手にも嫌な気持ちをさせない方法が大切だ。

のび太のいいところは、決して強引には道具の要求をしないところだ。

だからこそドラえもんもついつい甘やかしてしまうのかもしれない。


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