【読書記録】2020年6月30日にまたここで会おう　瀧本哲史伝説の東大講義

2019年瀧本氏の急逝で、「またここで会」うことは叶わなかった2020年6月30日。
その8年前の2012年6月30日に東大で行われた伝説の講義、それを文字起こししたのが本書です。

2020年6月30日にまたここで会おう　瀧本哲史伝説の東大講義 (星海社 e-SHINSHO)

講義の内容をほとんどそのまま忠実に文字起こししているので、当時の講義を聞いているようにスーっと頭に入ってきます。
冒頭に「僕は話すのがちょっと速すぎるようで、よく通訳が必要とか言われるんですが（笑）」という一文があり、それを見た後から頭の中の瀧本氏の言葉が1.5倍速になり、気づいたらあっという間に読了していました。

本書の講義自体は20、30代を対象としていたので、20、30代の読者に刺さる内容が多いかもしれませんが、私自身は40代の先輩から「若い時に読めたら良かったと思うが、今読んでも得るものが多かった」と薦められて読みました。

2012年、8年前の講義なので東京五輪も決まっていない、もちろんコロナもない、スマホも広まり始めたくらい昔なのに、古臭さは微塵もない今でも最先端に感じる話ばかり。
読み終わって思ったことは「20代の今、この本に出会えて良かった」。

早口の瀧本さんの口調をイメージして読むと本当にあっという間に読み終わるので、百聞は一見に如かず、是非読んでみてください。
（ご本人の喋り方を聞いたことはないです）