シリーズ|20xx年 未来の働き方 オンラインマナー
同僚:どしたの?うかない顔して。
男:この前、フィアンセの親父さんに挨拶があって。
同僚:ほー。
男:オンラインで挨拶したんだけどさ。そのフィードバックが良くなくて。
同僚:へー
男:「オンラインマナー」には人一倍厳しい親父さんってのは聞いてたんだけどな。
同僚:オンラインマナー?
男:まず、目線が定まってなかったらしくて。彼はなぜ、しっかりとカメラを見れないんだと、小言があったらしく。娘をしっかりと見れる人間なのか?って。
同僚:なるほど。
男:回線も途中で切れちゃったんだよ。
同僚:ま~、あるよね。
男:回線の切れ目は縁の切れ目らしく、信用におけないと。
同僚:は~
男:その他にも、少し暗かったみたいなんだよな。ライトの加減だと思うんだが。彼は本当はとても暗い奴なんじゃないかと・・・。
同僚:・・・。
男:声も聞き取りにくかったみたいで。元気のない奴は娘を大事にしてくれるか不安だと。音声のボリュームが小さかったんだよ、それも後で気が付いて。
同僚:そっか・・・。
男:バーチャル背景のセンスは良かったらしいんだが。
同僚:良かったじゃないか。
男:背景で誤魔化そうとしているんじゃないかって、より猜疑心が高まったようで・・・。
同僚:で、結局、一緒になれそうなの。
男:うん、彼女が一所懸命説明してくれて。ある程度誤解は解けたみたいなんだけど。
同僚:そうか、良かったな。
男:来週はオンライン会食で彼を見てみようって事になって。フレンチをオンラインで一緒に食べる事になってさ。
同僚:そっか・・・。
男:フレンチなんて普段食べないし、対策の事を考えると夜も眠れなくて。どうしたら良いんだよ、俺。
同僚:うん、そうだな。とりあえず、直接、会いなよ・・・
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